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奥 義久 の 映画鑑賞記 2020年2月
*私自身の評価を☆にしました。☆5つが満点です。(★は☆の1/2) 2020/2/01「AI崩壊」☆☆☆★ 近未来、人に寄り添う医療AIをテーマに完全オリジナルの脚本で描くサスペンス大作。天才科学者桐生浩介は自ら開発した医療AIシステムが完成すると運営を義弟西村に任せ、母を亡くした娘と向かい合って暮らすため海外へ移住する。新しいサーバーセンターと総理大臣賞の授与式に参列するため10年ぶりに日本の帰って来た桐生を待ち受けていたのは、サーバーの暴走テロだった。暴走テロ犯として警察の追われる桐生は事件の真相とサーバーを止める為に逃走をする。桐生役は大沢たかお、義弟西村に賀来賢人、サイバー犯罪対策の責任者に岩田剛典、桐生の亡き妻に松島菜々子、捜査一課の刑事に三浦友和と広瀬アリス等の共演によるアクション・エンターテインメント。スケール感もあり、海外に通じる作品が完成した。 「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」☆☆☆☆ アガサ・クリスティーばりの謎解きのシナリオを書いたランディ・ジョンソン監督の脚本は本年のアカデミー賞脚本賞にノミネートされた。世界的ミステリー作家が豪邸で謎の死を遂げる。匿名の依頼を受けた名探偵ブランが登場し、自殺と思われた作家の死を殺人事件として謎解きを始める。そして、看護師マルタが助手に指名された。探偵役にダニエル・クレイグ、マルタ役はアナ・デ・アルマス、作家にクリストファー・プラマー、作家の問題児の孫にクリス・エヴァンス、作家の家族にはジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニ・コレット等の演技派俳優が競演。犯人は途中で判ってしまうが、逆転の展開があり予測不可能な最高なミステリーが生まれた。 「男と女 人生最良の日々」☆☆☆☆ 1966年に制作された「男と女」はカンヌ国際映画祭パルムドールとアカデミー賞外国語映画賞を受賞し、伝説的な恋愛映画となった。それから53年、クロード・ルルーシュ監督はジャン・ルイとアンヌの愛の物語を新たな愛の物語として完成させた。ところどころに回想シーンで描かれるジャン・ルイとアンヌの情熱的な愛と現在の二人が粋な台詞で語る愛の本質。まさに男と女の永遠の愛に魅せられる。ジャン・ルイとアンヌを演じるのは、もちろんジャン=ルイ・トランティニャンとアヌーク・エメ。66年の作品ではジャン・ルイの息子とアンヌの娘は5・6歳、今作では60近い息子と娘として当時の子役だったアントワーヌ・シレとスアド・アミドゥが演じている。新たな参加としてはモニカ・ベルッチがジャン・ルイの娘役で主演。ルルーシュ映画の朋友ともいうべき作曲家フランシス・レイが新たに2曲のメロディを完成させたが遺作となった。ルルーシュ監督はもしかしてレイの死になにかを感じてこの映画を今製作したのかもしれない。レイ作曲のお馴染みの「ダバダバダ・・・」のスキャトで始まる「男の女」のテーマソングは本作でも使われているが50年以上前の曲とは信じられない新鮮さがある。これこそ本当の大人の映画である。 2020/02/02「噓八百 京町ロワイヤル」☆☆☆ 噓八百のシリーズ第2作は困った京美人を救う為に贋作を作る美術商小池と陶芸家野田のコンビ。今度のターゲットは千利休の弟子古田織部の幻の茶器《はたかけ》。ラストの騙し合いは見もの。そしてENDマークでなくつづくと表記するところが憎い。中井貴一と佐々木蔵之介の贋作コンビは今度は北海道? 「母との約束、250通の手紙」☆☆☆★ フランスで唯一ゴンクール賞を二度受賞したロマン・ガリの自伝小説「夜明けの約束」の映画化。親子の異常なほど深く激しい愛がガリという作家、外交官を創り上げた。この母の強い愛情は時には呪わしく感じたかも知れない。映画の題名は病死した母親がナチとの戦争に生き抜くための励ましの便りを死んでからも届くようにしていたことによる。但し、ここのところはフィクションであるが手紙の原稿は存在していた。母親役はシャルロット・ゲンズブール。本作でセザール賞にノミネートされた熱演をしている。青年時代の息子役はピエール・ニネ。ガリの波乱万丈な半生は大河ロマンに匹敵し、感動的なエンターテインメント作品に仕上がっている。 2020/02/05「リンドグレーン」☆☆☆★ スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンは国際アンデルセン賞をはじめ数多くの賞を受賞しており、没後はアストリッド・リンドグレーン記念文化賞を児童文学のノーベル賞として設立された。2015年には20クローネ札の肖像になるほど母国スウェーデンでは国民的英雄になっている。作品は”長くつ下のピッピ””ロッタちゃん””やかまし村の子供たち”等々。世界70か国語以上に翻訳されている作品だが、作者の事を北欧圏で知る人は少ない。そのアストリッドの思春期の人生を描き、アストリッドがいつまでも子供の心を忘れずに、また革新的な作家になったかを伝えている。出演者は北欧の役者多く顔なじみ少ないが、主人公を演じたアルバ・アウグストは本作の好演が評価され、ヨーロピアン・フィルム・プロモーション審査員賞の新人賞にノミネートされた。美しい北欧の風景の中で力強く生きたアストリッドの半生の感動作を映画ファンには観て欲しい1本だが、昨年12月7日から本年2月7日までの上映のため劇場で観ることができないのは残念としか言いようがない。 2020/02/11「グッドライアー 偽りのゲーム」☆☆☆☆★ ニコラス・サールの原作小説“老いたる詐欺師”を名匠ビル・コンドンが映像化。英国が誇る二人の名優、ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの熱演が花を添える本格的大人の作品。イアン扮する老詐欺師がヘレンが演じる独り身の大金持ちの未亡人の財産を奪うため仕掛けたコンゲームは最後の逆転劇まで観客を飽きさせない。ヒッチコックサスペンスの真髄に迫る本格的ミステリーの誕生と言える。 2020/02/15「1917 命をかけた伝令」☆☆☆☆★ 本年度アカデミー賞撮影賞・録音賞・視覚効果賞の3部門に輝いた作品。本作は映画1本をワンカットで取り上げる画期的撮影により、観客も主人公と同化して、臨場感と緊迫感が伝わるリアルな作品に仕上がっている。原作は「007/スカイフォール」のサム・メンデス監督が祖父から聞いた戦争体験談を基に作り上げた第1次世界大戦の戦争秘話を基に描いている。主人公の自らの命をかけて任務を全うしようとする二人の兵士にジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマン。そして出番は少ないが大物スターのコリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロングが重要な役で出演している。必見の作品! 「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」☆☆☆★ 2019年にロシア映画史上最大の興行収入を記録したヒット作。監督ニキータ・ミハルコフは第67回(1996年)のアカデミー賞外国語映画賞受賞映画の「太陽に灼かれて」名匠だが、一世代昔の戦争映画を思い出す。斬新な戦争映画「1917」を鑑賞した直後だからか、それとも70代の監督の年齢かもしれない。本作は1960年代の名作「大脱走」、戦車映画として迫力満点だった「バルジ大作戦」等の理屈抜きに楽しめるエンターテインメント作品と共通する戦争アクションと言える。。ロシア映画を観るのは何十年ぶりかもしれないので俳優たちは全く知らない。印象に残ったのは紅一点のイリーナ・ストラシェンバウムで、今後の活躍に期待したい魅力がある。 2020/02/16「無垢なる証人」☆☆☆☆ 第5回ロッテシナリオ公募展で大賞を獲得した作品の映画化。韓国映画の映画賞は良く知らないが第39回黄金撮影賞の演技大賞(チョン・ウソン)・最優秀女優賞(キム・ヒャンギ)・監督賞(イ・ハン)の3冠に輝いた。「パラサイト」が外国映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞するなど、最近の韓国映画は質が高い。本作は殺人容疑者の弁護士が唯一のの目撃者である自閉症の少女と出会った事から真実を追求していく法定サスペンス。マイナーな映画館で1日1回の上映は残念でならない。多くの人に鑑賞して欲しい作品である。また、自閉症役のキム・ヒャンギの演技力は絶賛の価値がある。 「続・荒野の用心棒」1966年作品 伝説のガンマン“ジャンゴ”が誕生したマカロニウエスタンのヒット作。クリント・イーストウッド主演の大ヒット作「荒野の用心棒」とは全く関係がない作品だが2つの共通点がある。①映画配給会社が同じ②物語の大筋(流れ者ガンマンが対立する二つの組織を潰す)が同じ、さらに監督のセルジオ・コルブッチはこの後セルジオ・レオーネと共にマカロニウエスタンを牽引する監督になる。主演フランコ・ネロも一躍スターに昇り詰める事になった記念すべき作品である。また、鬼才クェンティン・タランティーノ監督がジャンゴのキャラクターを愛し、「ジャンゴ 繋がれざる者」を製作して、オープニング・クレジットをそのまま利用して再現した。昨年公開されたタランティーノの新作「ワンス・アポン・タイム・イン・ハリウッド」ではマカロニウエスタンの監督としてセルジオ・コルブッチの名前を引用している。このタイミングでのリバイバル上映はグッドタイミングといえる。既にマカロニウエスタンという名は死語に近いが、ハリウッドの正当西部劇に観られない荒唐無稽のアクション西部劇を楽しんで欲しい。 2020/02/18「イーディ、83歳はじめての山登り」☆☆☆ 介護生活を30年続けていた老婦人イーディは娘から老人施設への入居を進められていた。イーディが立ち寄ったファースト・フード店で「追加注文をしていい?」と聞いたときに「何も遅すぎることはないさ」と言われた言葉にヒントを得て、かつて父と行こうとしたスコットランドのスイルベン山に登ることを考える。ロンドンの都会育ちで初登山にチャレンジする主人公には、イーディの設定と同じ83歳のシーラ・ハンコック。実際に山に登る過酷な撮影に挑んだ熱演は見事。また大自然の美しさも映画を引き立たせている。小品の作品だがお勧めしたい映画である。 2018/02/19「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」☆☆☆ 厳しいユダヤ教の掟とユダヤ・コミュニティの生活になじめなかったロニートは町を去り、NYでカメラマンとして活躍していたが、父の死を知り帰省する。コミュニティで再会したエスティと許されざる関係が復活し、信仰と愛との間で葛藤する二人。エスティの夫で偉大なラビの父の後を継ぐ一番弟子のドヴィッドを含め、3人の出した答えとは?「ナチュラルウーマン」でアカデミー外国語映画賞を受賞したセバスチャン・レリオ監督が3人の心の動きを大胆に切なく描いている。W主演の二人のレイチェル(レイチェル・ワイズとレイチェル・マクアダムス)が繊細な演技で監督の期待に応える名演をみせている。 2018/02/23「名もなき生涯」☆☆☆ 名匠テレンス・マリック監督が初めて実話に挑戦し、カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞した作品。映像作家と言われるマリック監督らしくオーストリアの美しいアルプスの山々が映し出され、台詞が少なく心の言葉をナレーションする手法は素晴らしい。しかし物語の内容はどうだろうか?第2次大戦時にヒトラーへの忠誠を拒み、自らの信念を貫いた一農夫の物語は本当に賞賛されるものなのだろうか?3人の幼子と妻の事を考えた時、あまりに身勝手な自己中心的な考えに思える。独身なら、一歩ゆずって子供がいなければ主人公の考えに賛成できたかもしれない。軍事裁判の弁護士が「偽りでもいい、忠誠の言葉を口にすれば良い」と説得するも聞き入れず処刑を受け入れる。残されたか家族への責任はどうなるのか。家族を守れないものの信念が理解出来ない。素晴らしい映像作品でも主人公フランツの考えに賛同出来ない以上☆3つが限界の作品だが、フランツ役のアウグスト・ディールと妻役のヴァレリー・バフナーの好演は評価したい。 「影裏」☆☆☆ 「龍馬伝」「るろうに剣心」の大友啓史監督が芥川賞受賞の原作に惚れ込んで映画化。主人公今野は会社の同僚で親友の日浅が失踪した中で、失踪願が出てない事を知る。日浅の父に失踪願を出す事を頼むが断られ、そこで日浅の裏の顔を知る事になる。主人公に見せなかった親友の裏の顔を知った時の思いと主人公の成長を描く人間ドラマ。盛岡の自然の美しさは映画向きだが、内容は舞台向きに思える。今野の綾野剛と日浅の松田龍平、脇を固める國村隼、筒井真理子、永島瑛子、中村倫也、安田顕ら豪華メンバー集結している。 「スキャンダル」☆☆☆☆ 実在のスキャンダル事件を基に映画化。FOXニュースの会長ロジャー・エイルズをベテランキャスターグレッチェンが告発した。誰もが口を閉じている時に真相調査は外部委託され、その調査で人気キャスターメーガンが爆弾発言をする。メーガン役にシャーリーズ・セロン、グレッチェンにニコール・キッドマン、新人キャスターにマーゴット・ロビーの3大女優が競演。ロジャー役にはジョン・リスゴーが演じている。シャーリーズ・セロンの特殊メイクを「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞した辻一弘が担当し、2度目の受賞に輝いている。3人の女優の中ではメーガン・ケリー役のセロンが一番際立っていると思う。過去のスキャンダルで心中穏やかでないが、今回のスキャンダルの中でどうすれば一番自分にプラスになるかを考え行動しようとする心理描写を上手く表現している。受賞出来なかったのは残念だがアカデミー主演女優賞にノミネートされた。 2018/02/24「ハスラーズ」☆☆☆★ 本作も「スキャンダル」同様実話を基にした映画。ストリップクラブで働く女性たちが、ウォール街の裕福な男たちから金を巻き上げた事件の取材記事が原作となっている。ストリップクラブの女性にコンスタンス・ウー、ジェニファー・ロペス、キキ・パルマー、リリ・ラインハートそして人気女性ラッパーのカーディ・B等が扮している。リーダー役のジェニファー・ロペスは50歳と思えないプロポーションにはビックリ、しかも製作総指揮の多才ぶりを見せている。男性に取っては美人俳優のプロポーションとダンスが目の保養になるが、同時に女性の怖さも教えてくれる。また、2000年代前半のダンス・ナンバーも楽しめる。 「Red」☆☆☆ 直木賞作家・島本理生の問題作を三島有紀子監督が映画化。大雪の夜、車を走らせる男と女。意表をつく導入部から、やがて男・鞍田と女・塔子が10年ぶりの再会から行き場のない愛情にたどり着く。 優しい夫と可愛い娘を持ちながら昔の男にのめり込む塔子を夏帆が熱演している。鞍田役には男の色気をかもし出せる妻夫木聡が演じている。本格的大人の恋愛映画。 「チャーリーズ・エンジェル」☆☆☆★ チャーリーズ・エンジェルと言えば、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人で2000年に映画化、続編が2003年に制作された。LAのチャーリー・タウンゼント探偵事務所の所属で悪を退治する設定だが、新生チャーリーズ・エンジェルは国際機密企業に成長したチャーリー・タウンゼント社で特殊訓練を受けたエージェントの設定ということでスケールアップした。今回のミッションはIT企業に務める天才プログラマー・エリーナからの内部告発。新エネルギー源カリストが軍事利用されるので、回収してプログラム修正しなければならないと言う。指令を受けたエンジエルは潜入捜査が得意なサビーナと元MI6で銃器の天才ジェーン、後方支援のリーダーのボスレーの3人がエリーナと組んで捜査を開始する。エンジェル役には「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュアート、新人のエラ・バリンカスとラストにエンジェル入りする(ということは、この3人で続編?)エリーナのナオミ・スコットという魅力あるメンバーが扮している。「ピッチ・パーフェクト」シリーズのエリザベス・バンクスがボスレー役と監督・脚本も兼任して多才振りを見せている。エンジェル達の魅力もさることながら、ノンストップアクションの面白さ抜群の作品に仕上がっている。 2020/02/26「ミッドサマー」☆☆☆☆ 長編デビュー作「ヘレディタリー/継承」が絶賛され注目をあびたアリ・アスター監督の最新作。物語は常識を破る発想で画面に釘付けされる。主人公ダニーは大学の民族学を研究する恋人と友人5人でスウェーデンの奥地で開かれる90年に一度の祝祭を訪れる。美しく着飾った村の人々の歌い踊る姿は楽園そのものに思えたが、祝祭の本番から不気味な雰囲気が漂ってくる。主人公ダニーにはフローレンス・ビュー、恋人役にジャック・レイナー。そして注目したいのが1971年ルキノ・ビスコンティ監督の名作「ベニスに死す」の美少年役を演じたビヨルン・アンドレセンが久々にスクリーンに姿を見せた事だ。 2020/02/28「黒い司法 0%からの奇跡」☆☆☆☆ 黒人差別が激しい南部のアラバマ州にハーバート大学卒業の若手黒人弁護士が貧困者や黒人に対する司法の公正構想イコール・ジャスティス・イニシアチブ(EJI)を立ち上げ、冤罪の死刑囚の救済活動を行う。この実話を基に制作された。弁護士にマイケル・B・ジョーダン、アシスタント役にブリー・ラーソン、冤罪犯役にジェイミー・フォックスが扮している。ブリー・ラーソンとジェイミー・フォックスはともにアカデミー主演賞を受賞した経験があるだけに、主人公役のジョーダンを加えた3人の熱演が見ごたえのある。 2020/02/29「大脱走」1963年作品☆☆☆☆ 第2次世界大戦時に独軍の捕虜収容所から集団脱走をした事実の映画化。脱走計画・準備等は当時のメンバーが顧問となり、忠実に再現している。そして、何よりこの映画の魅力はアクション映画の主演級になるスターが大勢参加している。監督はアクション映画の巨匠ジョン・スタージェス。スタージェスは1957年から58年に決闘3部作(「OK牧場の決闘」「ゴーストタウンの決闘」「ガンヒルの決闘」)と60年の「荒野の七人」で西部劇の神様ジョン・フォードの後継者と評価された。その油の乗り切った全盛期の作品で「荒野の七人」と並ぶ代表作が本作である。「荒野の七人」で一躍スターになったスティーヴ・マックィーンを主役にすえ、リチャード・アッテンボロー、ジェームス・ガーナー、チャールズ・ブロンソン、ジェームス・コバーン、デビッド・マッカラム、ジョン・レイン、ドナルド・プレザンスが顔を揃えた。特にマックィーン、ブロンソン、コバーンは「荒野の七人」でも共演しているだけに息の合った演技を見せている。後半の脱走後、ほとんどのメンバーが列車の駅に向かう中でマックィーンはバイク、ブロンソンはジョン・レインとともに川を下り、コバーンは飄々と自転車でパリを目指す。250人の脱走計画が実行出来たのが76名、最後まで逃げ切ったのはブロンソン、レイン、コバーンが演じた3名、残念ながらゲシュタポに捕らえられた約50名は帰らぬ人となった。戦時下で後方攪乱は意味がある行動かもしれないが、あまりに多いい犠牲ではなかったかと思う。だが、映画としては脱走計画から脱走後の成功、逮捕等はスリルあふれろエンターテインメント作品であり、60年前の映画とは思えない最高の作品である。これだけのスターを集めて作られる戦争大作は生まれないと思う。この後、第2次大戦のD-DAYを描いた「史上最大の作戦」はオールキャスト作品だが「大脱走」の面白さの足元のも及ばない。 「地獄の黙示録 ファイナルカット」1979年作品2019年再編集 アカデミー賞監督の名匠フランシス・フォード・コッポラ監督の作品でアカデミー賞2部門、カンヌ映画祭パルムドール受賞の名作。「大脱走」に比べると同じ戦争映画でも時代背景の違いと戦争の大義の違いが暗い映画にしている。ベトナム戦争の悲惨さと人間の狂気を描いている点は評価できる。主人公の密命をおびるウィラード大尉にマーティン・シーン、脱走してカンボジアの奥地で王国を築いているカーツ大佐にマーロン・ブランド、他にロバート・デュバル、ハリソン・フォード、デニス・ホッパーが脇を固めている。コッポラ好みの名優たちの競演は見ごたえあり。 「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」☆☆☆ スマホを落としたことによる個人情報漏洩問題と殺人事件を描いた前作はSNS時代のタイムリーな内容に邦画実写映画部門4週連続のヒット作となり、続編の本企画が生まれた。本作は前作で犯人浦野を逮捕したサイバー犯罪捜査課の加賀谷刑事が再び連続殺人のサイバー犯罪に挑むが、手掛かりがつかめず留置所の浦野の協力を求める事となる。加賀谷刑事の千葉雄大、浦野の成田凌は前作からの継続、新ヒロインで加賀谷の恋人役は白石麻衣が演じている。前作ほどの衝撃はないが十分楽しめる作品になっている。

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