経営者のための 事業承継ミニ情報◇第49号◇
┏◆◇━2020年4月━◇◆
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┃ 経営者のための 事業承継ミニ情報 ◇第49号◇
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┗◆◇━━━━━━━━━◆◇━辻・本郷 税理士法人━◇◆┛
会社の経営権である株式を、後継者にどう承継すれば良いのか?
その際に、どんな点に気を付ければ良いのか、
承継の際の税金について、どう取り扱えば良いのか?
そんな疑問の解決に役立つ情報を、毎月1回配信いたします。
このミニ情報をご覧いただき、円滑で、そして税務上も有利な事業承継対策を
実現していきましょう。
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自社株評価への影響は?
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新型コロナウイルス感染症の影響が、世界の経済にも大きく影響を及ぼしています。
皆様におかれましては、緊急事態宣言等もあり、雇用やテレワーク等の問題への対応が少なからず生じているかと思います。
弊社HPにおきまして、政府による支援策等につき、情報を公開しております。
少しでも皆様のお役に立てますよう、支援策・税制措置等についての情報は、
随時更新して参ります。
税制上の措置 :
https://www.ht-tax.or.jp/pdf/article/kinkyukeizaitaisaku.pdf
支援策のご案内:
https://www.ht-tax.or.jp/news/covid19_0325/
このような状況下で、日経平均株価は大きく下落しています。2019年3月末の株価に比べ、2020年3月末の株価は、10.8%安となっています。そこで、皆様の会社の株価における影響や情報等をまとめてみました。
【1】類似業種比準価額
取引相場のない株式〔非上場株式〕の評価方法には、
(a) 類似業種比準価額方式
(b) 純資産価額方式
(c) これら2種の評価を折衷させた折衷方式
があります。
このうち、「(a) 類似業種比準価額方式(事業の種類が同一又は類似する複数の
上場会社の株価の平均値に比準する方式)」で使用する類似業種の株価等は、
毎年6月中旬から下旬頃に、その年の2月分までが公表され、その後2か月分ずつ公表されていきます。日経平均株価の下落からも、類似業種の株価は低くなっていることが見込まれます。
【2】純資産価額
有価証券等を保有している場合には、保有している上場株式や、【1】の影響を受けた子会社株式の評価の下落により、純資産価額(贈与等の時点の資産・負債を財産評価基本通達に基づいて計算した価額)が低くなることが予想されます。また、その保有割合が総資産の50%以上となっていた会社(「株式保有特定会社」と呼ばれ、特殊な評価(高い評価)となる会社)の割合にも影響が出る可能性があります。
【3】比準要素の数に注意
類似業種比準価額方式は、配当・利益・純資産の3つの要素(比準要素)を考慮して計算されます。
コロナウイルスの影響により、例えば連続して赤字となった場合、「比準要素1の会社」に該当してしまう(高い評価となる)可能性があります。(他の要素の状況により異なります)
自社株評価への影響については、弊社担当までご相談ください。
コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は、納税の猶予やテレワークの設備投資減税等を閣議決定しました。経営者の皆様は、困難を極める状況のなかで様々な決断を求められていることと思います。
まずは第一に、ご自身の体調管理にお気を付けいただき、この状況を一緒に乗り切っていきましょう。
(担当:市川 賀奈子)
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