今週のお薦め作品
3月20日公開「弥生、三月」
1986年3月1日から2020年3月31日までの34年間の3月だけを切り取って描く愛の物語。主人公弥生と太郎は高校1年の時に運命的な出会いをする。弥生の親友サクラは難病のため入院、サクラの気持ちを考えると二人はお互いの気持ちを告げることも出来ず別々の道を進むことになる。二人の運命が再び交差した時、東北大震災という悲劇が遅い、弥生は夫を失う事になる。人生のどん底にいた弥生はサクラの残したメッセージを聞き、前向き生きる決意を固める。そこには太郎の姿があった。“3月だけ”というアイディアも面白いが、二人の変わらぬ想いをハッピーエンドで締めくくった30年の歴史は感動的であり、前向きに希望を持ち事を感じさせてくれる。新型コロナウィルスの恐怖の世の中に希望をもたらせてくれる物語を見て欲しいと思う。主人公弥生役は波留、太郎に成田凌、サクラに杉咲花、弥生の夫に小澤征悦、太郎の母に黒木瞳、その他奥貫薫、岡田健史、矢島健一、橋爪淳らが脇を固めている。坂本九のヒット曲“見上げてごらん夜の星”が効果的に使われている。