Vol.168 2019/12/6
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
2.トランプ大統領はロッキー変身術で再選を確実に
ぶっちゃけ、トランプ大統領の一挙手一投足や歯に衣着せぬ発言のお陰で、世界中のメディアが大いに潤っているようだ。
これほど連日、世界を騒がせるニュースを提供してくれる大統領はこれまでいなかった。
先日も事前の予告なしでワシントンの陸軍病院を訪問した。
そのため、トランプ番の記者たちは一斉に「健康不安説」に駆られた。
何しろ、アメリカの歴史上、最高齢で大統領に就任したトランプ氏である。
本人は「自分は健康そのものだ。病気の方が自分を恐れて目の前から逃げていく。信用できないというなら、主治医の診断書を見てくれ」と自信たっぷりだった。
ところが、その診断書を書いたとされる医師に記者が確認すると、とんでもない返事が返ってきた。
曰く「そんな診断書を書いた覚えはない」。
要は、トランプ大統領が“ねつ造”したというわけだ。
こんな分かり切ったウソを平気で積み重ねる大統領も珍しい。
ファーストフードが大好きで、運動は自分の所有するクラブで行うゴルフだけ。
どう見ても健康とは思えない。
「来年の再選に向けて、歴代大統領が通ったウォーターリード陸軍病院に密かに足を運んでいるに違いない」。
そんな観測がメディアの間でたちどころに広がった。
しかし、トランプ大統領の方が役者は上だった。
なぜなら、健康不安説を払しょくする仕掛けを用意周到に準備していたからだ。
何かと言えば、映画「ロッキー3」の主役を演じたシルベスター・スタローンの筋肉モリモリの身体の顔の部分だけをトランプ大統領に入れ替えた写真を自分のSNSですぐさま拡散させたのである。
これにはトランプ大統領のフォロワーは大興奮。
「これまで大衆のために、これほど戦ってくれた大統領はいない」という“トランプ礼賛”のメッセージで埋め尽くされた。
メディアがトランプ大統領の言動を批判的に報道するたびに、トランプ大統領は前代未聞の“反撃”を繰り出し、その都度、熱狂的な支持者の気持ちを鷲掴みにしてきた。
ウソも大言壮語も当たり前。
言わば、“史上最強のエンターテイナー大統領”に他ならない。
バイデン元副大統領はじめ民主党の候補者ではとてもかなわないだろう。
最近名乗りを上げたメディア王にして大富豪のブルームバーグ氏といえども、あまりに参戦が遅すぎた。
ぶっちゃけ、2020年11月のアメリカ大統領選挙は既に勝敗がついたも同然だ。
★発行元 : 浜田和幸(はまだかずゆき)
★公式HP:http://www.hamadakazuyuki.com
★Blog : http://ameblo.jp/hamada-kazuyuki
★Twitter : https://twitter.com/hamada_kazuyuki
★Facebook:https://www.facebook.com/Dr.hamadakazuyuki
★掲載されているコンテンツの無断転載を禁じます。