Vol.085 2018/01/19
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.バレンタインデーに欠かせないチョコレートが無くなる!?
2.携帯電話の使い方には要注意!便利さの裏に潜む健康への懸念材料
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1.バレンタインデーに欠かせないチョコレートが無くなる!?
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ぶっちゃけ、チョコレートファンにとっては聞き捨てならないニュースが飛び込んできた。
全米海洋大気協会(NCAA)の調査報告書の中身を読んで驚いた。
曰く「チョコレートの原材料であるカカオが絶滅の危機に瀕している。このままでは30年以内にカカオは地上から消滅する」。
要は、2050年までにチョコレートが食べられなくなるというわけだ。
その原因は地球温暖化に他ならない。
実は、カカオは中米の旧インカ帝国が原産地であるが、現在、世界のカカオの半分以上がアフリカのコートジボワールとガーナで生産されている。
ところが、近年の温暖化の影響で、赤道付近では雨量の減少が著しく、カカオの育成に異常が見られるようになった。
加えて、新たな病原菌が次々と発生しており、チョコレートの原料が安定的に供給され難くなってきたというのである。
チョコレートメーカーにとっては由々しき事態といえよう。
何しろ、欧米はもちろん最近では中国やインドなど巨大な消費地においてチョコレートの需要は鰻登りである。
間近に迫った2月14日のバレンタインデー。
日本では年々10%近い勢いでチョコレートの売り上げが伸びてきた。
しかも、義理チョコや本命チョコではなく、自分用に高価なチョコを買うのが最近の傾向である。
松屋銀座店での調査によれば、自分用のご褒美チョコの予算は前年比14%増の4000円で、本命チョコ用の3400円を上回ったという。
平均すると、バレンタインデー用に1万円程度のチョコを買う女性が圧倒的らしい。
その背景には「チョコレートが美容と健康、そして長寿に効果がある」との見方が広まったことがあるようだ。
実際、ギネスの最高齢記録保持者のフランス人女性(122歳)もナンバー2のカナダ人女性(119歳)もチョコレートが大好物で、1週間に900グラムはチョコを摂取していたとの報告があるほど。
いずれにしても、原材料のカカオが消滅してはお手上げだ。
そこで、世界最大のチョコレートメーカーのマーズはカリフォルニア州立大学に10億ドルの資金提供を行い、水不足や病原菌に強い遺伝子組み換えカカオの研究開発を依頼したという。
果たして、どのような成果が生まれるものか。
ぶっちゃけ、決して甘い話ではなさそうだ。
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2.携帯電話の使い方には要注意!便利さの裏に潜む健康への懸念材料
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ぶっちゃけ、今や携帯電話は身体の一部になったようなもの。
朝から晩まで、ケータイがなくては仕事も遊びもままならない。
電車の中でも、歩きながらもケータイが離せない。
交通違反と知りつつも、車の運転中でも切れない人が多く、事故の原因となっている。
機能も増え続け、確かに便利この上ない。
分からないことは、何でもたちどころに答えを教えてくれる。
もはや本や新聞を圧倒し、ついにはパソコンまでも凌駕する勢いで快進撃を続けるケータイ様様である。
しかし、好事魔多し。
携帯電話の発する放射線の影響を危惧する声も年々大きくなってきた。
先鞭をつけたのはアメリカのカリフォルニア州の公衆衛生局である。
「これは警告ではないが」と但し書きを付けた上で、「携帯電話が健康を害するのではないかと危惧する場合には、次のことをお勧めする」との報告書を発表した。
実は2009年から地元カリフォルニア州立大学バークレー校の家庭・地域健康センター(CFCH)と協力し、携帯電話の発する放射線が腫瘍やがんを引き起こす可能性について研究を開始したのである。
この度、その成果に基づいてのアドバイスが公開されたというわけだ。
それによれば、「携帯電話の発する放射線と脳腫瘍などとの因果関係は証明されなかった。しかし、スウェーデンでは25年間、携帯電話を使い続けた被験者はそうでない場合より脳腫瘍の発症率が3倍高かったことが判明した」。
それゆえ、健康面への影響を懸念するならば、「ケータイでの通話は控え、テキストの発受信を心がけること。また、ケータイが直接皮膚に触れることを避け、使用しない時はできるだけサイフやカバンに入れておくこと。ズボンのポケットもよくない。
車や電車など移動交通手段に乗るときは特に注意が必要。
なぜなら、移動中にはケータイの発する放射線レベルが高くなる設定になっているからだ。また、就寝中に枕元に置くことは絶対に避けること。電源を切っておかない限り、頭のそばに置くことはお勧めできない」といったアドバイスが並んでいる。
そういえば、全米小児科学会(AAP)でも「より精密な調査が必要ではあるが」との条件付きで、「乳児や小児にはケータイをおもちゃとして使わせないこと。
子供にとってはケータイの画面を見る時間を制限すること」との提言をまとめている。
どう考えても、子供にとって健康上悪いというのであれば、大人にとっても手放しでは歓迎できない話ではなかろうか。
要は、これだけ便利なケータイだが、その負の側面はまだ未解明のままということ。
ぶっちゃけ、用心するに越したことはなさそうだ。
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