Vol.086 2018/01/26
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.草津白根山の噴火は“リング・オブ・ファイア”の一部!?
2.トランプ大統領のTVドラマで主役を演じるのは誰?
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1.草津白根山の噴火は“リング・オブ・ファイア”の一部!?
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ぶっちゃけ、群馬県西部にある草津白根山の突然の噴火には驚いた。
噴火口に近いスキー場で訓練中の陸上自衛隊員やスキー客が噴石の直撃を受け、死傷。
予兆がなかったため、避難指示も出せなかったという。
過去1000年以上、大きな噴火の記録がなく、気象庁の監視対象からも外されていた。
とはいえ、2014年の御嶽山の噴火でも警報が出ない中、58人が犠牲となった。
その時の教訓が生かされなかったのは残念である。
実は、地震や火山噴火が近年、太平洋沿岸諸国で頻発しており、その集中度は9割に達する。
「リング・オブ・ファイア」と呼ばれ、南北アメリカ大陸からアジア・オセアニアに至る太平洋側一帯では火山の噴火が止まらない。
白根山の噴火と時を同じくするように、フィリピン最大のメイオン山(ルソン島)も噴火。
噴煙は700メートル上空まで達し、溶岩が流れ出し、付近の住民5万6000人が避難を余儀なくされている。
1200人が生き埋めになった1814年以来の大爆発という。
今年に入り、パプアニューギニアのカドバル島でも17世紀以来という大噴火が起き、1500人が避難中だ。
そのため、オーストラリア政府や国際赤十字が緊急援助に追われている。
インドネシアのバリ島での火山噴火も続いており、観光客の激減が地元経済を圧迫中だ。
そして、1月23日には北米アラスカ沖でマグニチュード7.9の巨大地震の発生である。
こちらは1964年のマグニチュード9.2を記録した時以来の大地震。
そうこうしていると、何とアメリカのイエローストーン国立公園内でも巨大噴火の予兆が出始めたというではないか。
NASAによれば、「イエローストーンの火山噴火は小惑星の地球衝突より確実で、より大きな被害が想定される」。
日本に近いロシアのカムチャッカ半島でもクルチェブスコイ山が
2016年以降、噴火を繰り返している。
また、冬季オリンピックが間近に迫る韓国であるが、北朝鮮と中国の国境にまたがる白頭山はここ数年、群発地震が発生しており、いつ巨大噴火が起きるか予断を許さない状態。
何しろ、1000年前の大噴火の記録があり、中国、北朝鮮両国政府は監視体制を強化し、共同避難訓練を繰り返しているほどである。
科学技術が進歩し、東京工業大学と京都大学では人工知能(AI)を駆使した火山噴火を予測する研究を進めているが、自然界の動きを正確に見極めるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
ぶっちゃけ、自然界の怒りのような地殻変動を沈静化させる手立ては人知では計り知ることのできないものなのかも。
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2.トランプ大統領のTVドラマで主役を演じるのは誰?
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ぶっちゃけ、アメリカのテレビ業界にとってトランプ大統領とその一族は間違いなく視聴率を稼げる存在である。
アメリカのみならず日本でも話題を呼んでいるマイケル・ウルフ氏の暴露本『炎と怒り』は売り上げが記録的に伸びている。
「ホワイトハウスの内幕を暴いた」というのが売り物なのだが、
トランプ大統領自身が「ウソで固めたごみ溜めのような本」で「退屈極まりなく、真実は何も書かれていない」とツイッターで批判をエスカレート。
ところが、本人が否定すればするほど、本の売れ行きは鰻登り。
電子版だけで既に25万部を突破。
オーディオ本も10万部を超えている。
通常の書籍バージョンは当然、好調で、早くも140万部に達する勢いだ。
このまま行けば、もうじき175万部になるだろう。
そうなると、トランプ氏がベストセラーとして自慢してきた自著『アート・オブ・ディール』を抜くことなる。
何しろ、1987年に出版されたトランプ氏の本は167万部を売り上げた。
当時、トランプ氏は「ビジネス書に関していえば、歴史上最高の発行部数だ。この記録を破る本はない」と豪語していたものだ。
しかし、この自慢話も数ある「トランプのウソ」の一つで、実際にビジネス本で最も売れたのはデール・カーネギーの『友人の獲得と人に影響を与える方法』で3000万部を超えるロングセラーとなっている。
いずれにせよ、バカ売れ中の『炎と怒り』であり、テレビ業界が黙っているわけがない。
早速、この本に基づくテレビドラマの企画がスタートした。
もちろんハリウッドの映画業界も動き始めている。
ぶっちゃけ、「現在進行形の政治ドラマ」はアメリカの十八番というところか。
題名は極秘のようだが、ズバリ「ザ・ドナルド」か、単純に「トランプ」が有力とのこと。
今、熱い議論が巻き起こっているのは主役を誰が演じるか、という一点である。
人気TV番組の「サタデーナイトライブ」でトランプ役を演じたアレック・ボールドウィンを始め、ジョニー・デップやデカプリオまで、さまざまな俳優の名前が挙がっている。
とはいえ、誰が演じることになっても、ご本人が黙っているはずもない。
何かとクレームを付けたり、はたまた訴訟問題に発展する可能性も。
しかし、『炎と怒り』に対しても出版差し止めとか訴訟も辞さないと強気の発言があったにも関わらず、結局は何も起きていない。
アメリカのテレビ・映画業界は「これなら行ける」と判断したに違いない。
ぶっちゃけ、今から楽しみだ。
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