Vol.032 2016/11/18
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.母親の仇討ちに出馬するのか?クリントン家の一人娘チェルシーの行方
2.トランプ勝利の舞台裏で大儲けしたヘッジファンド
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1.母親の仇討ちに出馬するのか?クリントン家の一人娘チェルシーの行方
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ぶっちゃけ、政治一家の血統は簡単に途絶えそうにないね。
日本でも安倍総理を筆頭に二世、三世の世襲議員が増えているけど、アメリカでも同じようなもんさ。
今回の大統領選挙戦を通じて、クリントン・ファミリーは敗北宣言を余儀なくされたよね。
「ガラスの天井」を打ち破って、アメリカ初の女性大統領の座を目指していたヒラリーだったけど、自らの国務長官時代のメール問題に足を抄われ、土壇場でトランプにうっちゃりをかまされてしまった。
負けん気の強いヒラリーは、「敗北の原因はFBIが投票日直前にメール問題の再調査を公表したからだ」と、ブチ切れているようだね。
この結果、夫のビルから始まった「クリントン帝国」は終焉を迎えたと思われているようだけど、ぶっちゃけ、簡単にことは終わりそうにないね。
というのは、クリントン家にはチェルシーという一人娘がいるからだ。
ヒラリーは娘が政治の世界に進出することを必ずしも願ってはいないようだけど、周囲の民主党関係者からはチェルシーを次の下院議員選挙に地元ニューヨークから立候補させようと動き始めたからね。
幸いなことに、クリントン一家が暮らす地元では現職議員が既に30年も務めており、尊敬されてはいるものの、間もなく80歳を迎えるからだ。
バトンタッチにはベスト・タイミングというわけさ。
ヒラリーが大統領選に敗れたことで、今後、政治資金の受け皿というか隠れ蓑になっていた「クリントン財団」に捜査のメスが入る可能性はあるけれど、そんな動きもどこ吹く風。
新たな女性政治家を生み出そうと、民主党の動きはエスカレートする一方だね。
しかも、もう一つホットな話題も出てきたね。
何かと言えば、ホワイトハウスを去ることになったオバマ大統領だけど、4年後の大統領選挙にはファーストレディを務めたミッシェル夫人を担ぎ出そうって動きも始まっているのさ。
びっくりだね。
女性の活躍ぶりが目立つアメリカだけど、ヒラリー・クリントンの怨念の凄まじさがもたらす政治ドラマの行方には目が離せないな。
人気ドラマの「ハウス・オブ・カード」は見ごたえたっぷりだったけど、生の「ホワイトハウスを巡る攻防戦」には勝てないかもね。
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2.トランプ勝利の舞台裏で大儲けしたヘッジファンド
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ぶっちゃけ、今回のアメリカの大統領選挙の陰で大儲けをしたヘッジファンドのことが全く表に出てこないのはさすがだね。
2人の候補者が喧々諤々の議論を重ねる一方、大手のマスメディアがヒラリー・クリントン優位の報道を流し続けたため、ウォールストリートの投資家や政治好きの起業家の多くはヒラリーへの献金に集中したってわけ。
献金額ではヒラリーがトランプを圧倒していたね。
そんな中、ヘッジファンドの世界で有名なジョン・ポールソンは数少ないトランプへの高額献金を通じて、次期大統領の気持ちをガッチリとつかんだようだ。
何しろ、劣勢のトランプのために資金集めの夕食会を主催し、1人当たり25万ドルのチケットを売りさばいたからね。
ポールソンといえば、経営不振に陥った連邦住宅抵当公社(ファニー・メイ)や連邦住宅貸付抵当公社(フレディ・マック)の株をタダ同然で大量に取得し、世界を驚かせたことで知られている人物さ。
今回トランプが大統領に就任すれば、これら政府の管理下に入った公社を立て直すことが確実視されているからね。
そうなればポールソンが手に入れたタダ同然の株は1セントが30ドルか40ドル、場合によっては50ドルにまで値上がりする可能性が高くなるんだぜ。
こんなおいしい話、ぶっちゃけ、めったにないね。
ポールソンは新政権の政策顧問として影響力を行使する立場になることはほぼ決まりさ。
既にファニーとフレディの株は急上昇を遂げており、ヘッジファンドの世界で実績を上げてきたポールソンの先読みの正しさが改めて証明された形だね。
その結果、ポールソンが運営するヘッジファンドは大統領選の結果が出た直後から5億ドル近くの利益を生み出すことになったというね。
正に絵に描いたような逆張りの大成功劇さ。
実は、他にもポールソンと同じようにトランプ旋風に乗って、大儲けをしているヘッジファンドやロビイストがわんさといるようだね。
彼らをうまく味方につけたトランプも大した玉だと思うよ。
サブプライムの再来といったところかな。
とはいえ、大きな落とし穴も控えていそうで、怖い話であることに変わりはないけどね。
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