Vol.040 2017/01/27
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.働かなくても食っていける!?世界に広がる
「ユニバーサル・インカム」制度
2.春節を迎える中国で大ブームの偽恋人あっせん業
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1.働かなくても食っていける!?世界に広がる「ユニバーサル・インカム」制度
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ぶっちゃけ、フィンランドの社会保険庁が始めた福祉政策には
びっくりだね。
日本でお馴染みのムーミンも驚いているかも知れないけど、今年の1月から抽選で選ばれた国民に無条件で毎月560ユーロ(約6万5000円)を支給するんだって。
収入の多い少ないとか、仕事に就いていようが、失業中であっても、一切関係ないらしいね。
何でこんなバラマキ政策を始めたのかって?
実は、そこにはフィンランドだけではなく世界的に広がりつつある「ユニバーサル・インカム」という考えが影響しているんだね。
どういうことかって?
急速に進化する技術革新によって「これからは人間の労働力が必要なくなる時代」が来るわけで、職につけない国民が増えることを見越して、働かなくても生きていける環境を政府が保証しようっていう発想さ。
パートで働いている場合でも、失業手当と違い、仕事を止めなくてもお金が支給されるので、自由に仕事を続けたり探したりできるということだね。
当然、支給されるお金は無税さ。
フィンランド政府は当面、2000人を対象に2年間、この実験を行うとのこと。
上手くいけば、その後は全国民に対象を広げるらしいね。
そんな大盤振る舞いして大丈夫かと、他人事ながら心配になるよな。
ところが、同国の政府は「この方が複雑で高額な福祉予算や雇用保険の削減になり、国家財政を助けることになる」と自信満々なんだって。
公務員の仕事や経費を大幅に減らせるらしいね。
確かに、一律の金額を全国民に支給すれば公平というわけだ。
面倒な個別の計算は要らなくなるからね。
もちろん仕事ができる人はどんどんやればいいし、失業中でも失業保険を失う心配なく、職探しができるということだから、結構、良い話かもね。
実は、イタリアの一部では既に実施されているんだよ。
しかも、アメリカのアラスカ州では1980年代から導入されているんだな。
加えて、カナダ、アイスランド、ブラジル、ウガンダでも検討中というから、意外に急ピッチで拡大するかも。
とはいえ、スイスではこの制度の導入の是非を巡って国民投票が昨年末、実施されたばかりだけど、反対多数で否決されてしまったね。
国民性の違いが出ていて興味深いけど、日本ではどうかな。
生活保護費や失業保険の不正受給が問題となっているけど、ぶっちゃけ、国民全員が同額を支給される「ユニバーサル・インカム」の方が公平かもね。
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2.春節を迎える中国で大ブームの偽恋人あっせん業
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「フェイク・ニュース」は昨年、アメリカで流行語大賞となったばかり。
トランプ大統領が選挙期間中から大手メディアを相手に広めた新語だね。
トランプ氏に言わせれば、テレビや新聞が意図的に「反トランプ」の「ウソのニュース」を流しているとのことだった。
ぶっちゃけ、大統領の就任後も、依然として「フェイク・ニュースに惑わされるな」と大声で叫んでいるね。
つまり、偽のニュースが大手を振って世界中を駆け巡っていると非難しているわけだ。
実は、1月27日から春節を迎える中国では「偽の恋人業」が大流行り。
何しろ、都会に出稼ぎに行っている息子や娘が親元に帰省する大移動の季節 国内では6億人が移動するというから、この1週間のお休みは日本のお正月より大騒ぎが付き物。
そこで、お土産ならぬ「将来の結婚相手」を連れて帰省し、親を喜ばせたいと考える中国の独身の男女向けの新たなサービスが活況を呈しているようだね。
「百度」では「親と食事をし、家族と一晩過ごしてくれる仮の恋人大募集」といったメッサージが飛び交っている有様。
普通は一晩500元から2000元が相場と言われているけど、
春節が始まるまでもう時間がないということで、「6000元(約10万円)
出すから、恋人のふりをして下さい」といった必死のお願いまで。
要は、地方に行けば行くほど、結婚や出産が大事だと願う親や親戚が多いので、都会に働きに出た子供らは何とか恰好をつけようと、お金で買った「偽の恋人」を連れて帰省の途に就くというわけさ。
最近は春節に限らず、何か必要があれば、その場限りのパートナーを紹介するネット・サービスが続々と立ち上がっているようだね。
中には「1時間1元からの競争入札」をうたっているサイトも登場。
更には「偽装結婚」まで専門で斡旋する業者もあるほど。
知的財産などお構いなしで偽商品を大量生産してきた中国のこと、偽の恋人や結婚相手が大手を振って闊歩しているのも頷けようというものさ。
とはいえ、ぶっちゃけ、寂しいというか悲しい話だね。
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