ソムリエの追言 ㊲ 新年と「宿り木」の小話 ________________________________________ みなさん、「宿り木」をご存知ですか?
冬の枯れ木の上にぼんぼりのように まぁるいボール状の枝の集まりを見たことはありませんか? 他の樹木に寄生する植物ですが、 冬の枯れ木に茂る姿は生命力を感じます。 デコレーションとしては、 よくホテルのロビーやパーティー会場に シャンデリアのように この時期飾られているクス玉のような枝を見かけます。 これが「宿り木」で、もともとケルトから来た文化です。 フランスではこの「宿り木(gui)」下に立ってキスをすると、 その一年が幸せになるそうです。 そこで「Au gui, l'an neuf !」(宿り木で、新年!) と言って「新年おめでとう!」の挨拶をします。 まぁ、キスでなくて抱き合うのでもOKです。 問題は宿り木が小さかった場合、小さい宿り木の下に人が一気に集まって ギュウギュウになってしまうことです。 勿論、片手にはシャンパンを持って祝杯です。 そして夜明けまでシャンパンパーティー♪ というわけで、 日本のお正月料理にもシャンパンはいかがでしょう。 皆さんはお節とお屠蘇でしょうか。 伝統的なのは落ち着きますよね。 でも祝いの席に泡ものってとってもふさわしいのです。 我が家では、シャンパンと形ばかりのお屠蘇を用意してお祝いします。 なぜなら皆、お屠蘇は一口味わうだけで後はシャンパンの方が好きだからです。 シャンパンの良いところは、甘い煮豆や栗きんとんにも合うことです。 お屠蘇よりさっぱりとしているのも利点です。 そして何より食卓が華やいで気分がさらによくなってしまいます。 酸っぱい生酢、しめ鯖、お刺身、伊達巻、昆布〆、黒豆、田作り、煮物、お雑煮、みかん。 ずーーーーーーーーっとシャンパンでOKですよ。 お客様にショートケーキやカステラなどをお正月に頂きますが、 これにもばっちり合います。 宿り木といかずとも、家族の団欒の宿り木ともいえるご自宅での お正月をシャンパンで過ごすのはお薦めです。
【 道上 雄峰 】 幼年時代フランス・ボルドーで育つ。 当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。 ================================================== ■配信者情報 ================================================== ※ 当サイト・メルマガに掲載されている全ての内容 (画像、文章、動画など)は すべてMICHIGAMIワインの財産であり、著作権法で保護されています。 これらすべての無断転載・無断複製・模倣を禁じます。 ************************************************** MICHIGAMIワイン通販サイト http://www.michigami.com/ 運営:道上商事株式会社 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-8-26 巴町アネックス5階 TEL:03-5473-0607 FAX:03-5470-9787 wine@michigami.com