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        奥 義久 の 映画鑑賞記

        2020年9月

         

        *私自身の評価を☆にしました。☆5つが満点です。(★は☆の1/2)

         

        2020/09/04「人数の町」☆☆☆

        Kinoフィルムの第1回木下グループ新人賞に輝いた荒木伸二の初長編映画。犯罪者などの逃げ込み寺的な町では、挨拶の後に求め合い京楽にしたれる自由と平等の世界。仕事はしなくても、時々選挙協力をすれば食べる事に困らない世界。でもこの町から離れられない秘密がある。ユニークな作品で、時間のある方と主人公を演じる中村倫也ファンは見て損はない。

         

        2020/09/06「パヴァロッティ 太陽のテノール」☆☆☆☆

        世界最高のテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティのデヴューから人生の終末までを未公開映像を取り入れ、巨匠ロン・ハワードが音楽界の巨匠パヴァロッティを蘇らせた。“ラ・ボエーム”“トスカ”で見せる絶頂期の歌声、ダイアナ妃に捧げた“見たこともない美人~マノン・レスコー~”、3大テノールでの“誰も寝てはならぬ”のパフォーマンス。最高の歌声をオペラファンだけでなくとも堪能して欲しい。そして、ダイアナ妃やU2ボノとの交流、ボランティア活動のコンサート、さらにプライベートでは、最愛の妻と3人の娘、愛弟子との愛、晩年の伴侶との出会い等々。人間パヴァロッティの魅力が伝わる最高のドキュメンタリー映画である。

         

        2020/09/12「スペシャルズ!」☆☆☆

        大ヒット作「最強のふたり」の監督が無認可ケアセンターの男たちの奮闘記を映画化。実話に基づく数々のエピソードを盛り込んだ感動作だが、展開のまとめ方が今一つのため映画としての面白さに欠けている。主人公ブリュアを演じでいる実力派スターのヴァンサン・カッセルの熱演が救い。

        チィファの手紙」☆☆☆★

        本年1月公開の岩井俊二監督が2年前同じ脚本で中国版を製作、一人の映画作家が同じテーマで二つの作品を創り上げた事は素晴らしいの一言につきる。中国版の主人公ジョウ・シュン、初恋の相手役はチン・ハオ。日本版の松たか子、福山雅治と比べると2枚以上の差のついた演技なのは、残念。

         

        2020/09/13「ミッドウェイ」☆☆☆★

        太平洋戦争の中で勝負のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦を20年のリサーチで史実の基づき「インディペンデンスディ」のローランド・エメリッヒ監督が映像化した。エメリッヒ監督が「多くの命が失われる戦争には勝者は無く、敗者しかいない」と語っているように敗者側(日本)にもリスペクトした映画になっている。出演者は米国側がウディ・ハレルソン、パトリック・ウィルソン、デニス・クエイド、アーロン・エッカート、エド・スクライン、日本側が豊川悦司、浅野忠信、國村隼の実力派俳優がそろい、一大海戦のアクションだけでなく舞台裏の攻防をドラマチックに描いている。但し、海戦の時の空母や駆逐艦の名称、ミッドウェイとハワイの位置関係等をわかりやすく表現する演出が欲しかった。また、豊川悦司の山本五十六はエメリッヒ監督のオフアーとの事だが、個人的にはイメージが違うような気がする。むしろ山口少将の浅野忠信と入れ替えた方が良かった気がする。ともあれ、米空軍とゼロ戦の戦闘シーンは迫力があり、さすがスペクタクル映像の第一人者ローランド・エメリッヒ監督と思える。

         

        2020/09/20「マイ・バッハ 不屈のピアニスト」☆☆☆★

        20歳でクラシックの殿堂カーネギーホールでの演奏デビューをした天才ピアニストのジョアン・カルロス・マルティンスは、20世紀最大のバッハ奏者としても知られている。彼は不慮の事故により、右手3本の指に障害をかかえるようになる。不屈の闘志でリハビリに挑み復帰を果たしバッハの全ピアノ曲のレコーディングという偉大な仕事をなしとげるが、さらなる不幸がのしかかる。左手が動かなくなるが音楽への情熱は彼を不死鳥の如く蘇らせる。この感動の実話を映画化。ブラジル映画のため監督も主演者もなじみが薄く、パンフレットも作成されてないためプロフィールもわからないが、ジョアンを演じる役者の熱演と音楽そ素晴らしさに感動する。ジョアンに対しても完璧でなく女好きという欠点もあり、左手の病の原因を招いた事故もジョアン自身に責任がある事をきちっと表現している。両手が動かなくなってからの彼の音楽への情熱の凄さは尊敬に値する。最後の途を切り開く時、アドバイスを送った弁護士カルメンとの人生はどうなったのだろうか?一生懸命生きるものには、必ず支える者が現れると思う。

         

        2020/09/24「シリアにて」☆☆☆☆

        シリアの首都ダマスカス。戦闘地域の中で自らのアパートに身を隠す一家と隣人ハリマの家族。死と隣り合わせの恐怖の中で生きる事の怖さの中で強く家族を導く女主人にヒアム・アッバス、隣人ハリマには今作でカイロ国際映画祭主演女優賞を獲得したディアマンド・アブ・アブード。二人の女優の熱演と聴こえてくる銃声と爆弾音が戦地の臨場感を盛り上げる。舞台劇のような密室の1日を描いた本作はベルリン国際映画祭観客賞を受賞した秀作である。

         

        2020/09/26「ウルブス・コール」☆☆☆★

        フランス映画では珍しいミリタリー・アクション映画。主人公は僅かに聞こえる音から敵艦を選別する潜水艦の特殊分析官。正体不明の潜水艦から核爆弾が発射されるが、それは第3次世界大戦を誘発するためのテロリストの罠だった。罠にはまったフランス海軍の潜水艦は報復攻撃として大統領命令に従い、ロシア本土に核爆弾の攻撃体制に入る。罠に気づいた海軍大将は分析官を引き連れ他の潜水艦に乗り込むが、この作戦を中止するためには味方の潜水艦を撃沈しなければならない。大統領命を実行しようとする潜水艦と、それを止めようとする潜水艦の息詰まる戦いが始まる。

        緊迫感あふれる作品は、元外交官でコミック作家という異色の経歴を持つアントナン・ボードリーの初監督作品。主人公の分析官には仏の注目若手俳優フランソワ・シヴィル、「最強の二人」のオマール・シーが共演している。

        テネット」☆☆☆☆★

        巨匠クリストファー・ノーラン監督の最新作は時間が逆行するという非現実なテーマで描くアクション・エンターテインメント。

        主人公のミッションは時間のルールから脱出して第3次世界大戦を防ぐこと。主人公の名もなき男を演ずるのは、デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントン。親の七光りでなく、しっかりした演技を見せているが、父親と比べるとスター性に欠け、悪役向きの顔つきが残念。共演に新作「The Batman」の主役を務めるロバート・パティンソン、そしてノーラン組の名優ケネス・ブラナーとマイケル・ケインらが重要な役を演じている。ノーラン作品の集大成というべき作品、ぜひ鑑賞して欲しい。

         

        2020/09/27「鵞鳥湖の夜」☆☆☆☆★

        中国南部の都市開発に盛り遅れたリゾート地・鵞鳥湖を舞台に対立するバイク窃盗団が争っている。争いの中で一方のリーダーチョウが誤って警官を撃ち殺してしまう。懸けられた賞金30万元(2012年当時で400万)をチョウは妻と幼い子に残そうと画策するが、仲間達の裏切りもあり絶体絶命に追い詰められていく。本作は「薄氷の殺人」でベルリン国際映画祭の金熊賞を獲得したディアオ・イーナン監督の5年ぶりの新作。チョウを演じるのはフー・ゴー、グイ・ルンメイが「薄氷の殺人」に続きヒロイン役を演じている。ノワール・サスペンスの傑作の誕生といえる。

         

         

        制作協力企業

        • ACデザイン
        • 日本クラシックソムリエ協会
        • 草隆社
        •                 AOILO株式会社

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