Vol.201 2020/09/04
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
暴露本が絶えないトランプ・ファミリーのゴタゴタ愛憎劇
ぶっちゃけ、安倍首相の辞任劇など霞んでしまいそうな勢いだ。
何かと言えば、トランプ大統領の身内から出てくる暴露本の数々である。
これまでも最側近のボルトン補佐官の回想録やトランプの姉や姪による衝撃的な内部告発が世間を騒がせてきた。
そして、今回、共和党の全国大会で正式に次期大統領候補に指名されたタイミングを見計らって出版されたのは題して『メラニアと私』という驚愕本である。
「メラニア」とはファースト・レディのファーストネームのこと。
この暴露本を著したのはステファニー・ウォルコフというファッション誌「ヴォーグ」のイベント・プランナーの女性。
メラニア夫人とは長年の付き合いで、前回の大統領就任式典の企画を任されたほどのキャリア・ウーマンである。
その中身はまさに「事実は小説より奇なり」を地で行くようなもの。
圧巻はトランプが「プリンセス」と呼び、「自分の娘でなかったら口説いていた」とべたぼれしているイバンカと3番目の夫人となったメラニアの確執だ。
ご承知の方も多いと思うが、イバンカはトランプが最初の夫人との間に作った長女である。
来日した際には、安倍首相を会食場所の店の前で20分近くも待たせて有名になった。
現在進行中のコロナ禍の影響で、アメリカでは失業者が急増しているが、ホワイトハウスで大統領の顧問を務めるイバンカは「仕事がなくなったら、別の仕事を探すチャンスよ」との無神経発言でひんしゅくを買っている。
しかし、父親譲りの性格のせいか、メディアや世論の批判には一向にたじろがない。
そんなじゃじゃ馬娘と血の繋がらないメラニア母さんでは、そりが合わないのも致し方ないだろう。
『メラニアと私』に依れば、前回の大統領就任祝賀舞踏会の演出をめぐっても、メラニアとイバンカは大喧嘩。
「映画俳優のディカプリオを呼んで!一緒にダンスをしたいの」と駄々をこねるイバンカ。
そんなわがまま放題のイバンカに「ノー!」と言えないトランプにブチ切れたメラニアは半年近くもホワイトハウスに移り住むことを拒み、息子バロンの学校の事情を盾にニューヨークに居座ったほどである。
メラニア曰く「イバンカはヘビのような性格で、夫のクシュナーと共にホワイトハウスを利用して美味しいエサを漁っている」。
どうやらステファニーは前回の大統領就任祝賀イベントの企画料の支払いが「当初の約束と違う」といって裁判で争う姿勢を見せており、今回の出版もその一環とも見られている。
いずれにせよ、娘と継母の対立は一向に解消されず、先週の大統領候補指名受諾演説会の席上でも、二人の女性の気まずいすれ違いがニュースの話題となったほどだ。
ぶっちゃけ、妻と娘も仲良くできない大統領に国家運営が上手くできるとは思えない。
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