Vol.201 2020/11/06
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
世界一のセクシー俳優ショーン・コネリーの最期
ぶっちゃけ、寂しいことだが、「007」こと「ジェームズ・ボンド」役で一世を風靡した映画俳優のショーン・コネリーがあの世に旅立った。
先週の10月31日のことで、享年90歳。
世界中の多くのファンがその死を悼んだに違いない。
大統領選挙真っ最中のトランプ大統領も自らのツイッターで、
世紀の大スターの昇天を惜しんだほどである。
また、故ケネディ大統領もホワイトハウスで上映会を開くほどのショーン・コネリーの大ファンだった。
何しろ、アメリカの大衆誌「ピープル」がコネリーのことを「生存する最もセクシーな男」に選んだのは、彼が59歳の1989年のこと。
そのニュースに接し、コネリーが唸った言葉が振るっていた。
「セクシーかどうかは死んだ時に決まる」。
要は、死に際において、あるいは、死に直面した時に、その人物の本当のセクシーさというか魅力が定まるというわけだ。
その最期を看取った1歳年上の妻ミシェリン曰く「睡眠中に静かに行ってしまった。とてもセクシーな死に顔を見せてくれた」。
45年間連れ添った彼女によれば、晩年、認知症を患っていた風のコネリーだったが、周りに迷惑をかけることもなく、男らしい死に際を演じたとのこと。
まさに自らの「セクシーな人生」にきっちりと幕引きを果たしたといえるだろう。
実は、スコットランドの貧しい家庭に生まれたコネリー。
父親はゴム製造工場の作業員で週給2ポンド(約3000円)、母親は臨時の掃除婦だった。
コネリー少年は毎朝、小学校に通う前には4時間かけて牛乳配達を続け、家計を支えたという。
トイレも4家族共用という狭い宿舎で育ち、シャワーもお風呂もなかった。
お風呂屋に行けたのはせいぜい週1回で、家計に6ペンスの余裕があった時だけ。
そのためか、彼は63歳の時に受けたインタビューで、「お風呂に入るのは今でも特別な時だけ」と答えている。
当時は映画俳優として功成り名を遂げており、既に優雅な生活を営んでいたはずだが、幼い時の貧しい生活は忘れられなかったようで、映画スターとして得た破格の収入の多くを故郷スコットランドの若き芸術家を支援する基金に寄付していた。
ぶっちゃけ、「時は流れない。それは積み重なる」のナレーションをバックに、「サントリー・クレスト12年」のテレビCMに登場したコネリーの飲みっぷりが忘れらない。
ご冥福をお祈りしたい。
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