何となく劉がいなくなり、活気を失う屈と咲。
と、そんなところへあるニュースが飛び込んでくる。
五十嵐が中国へ招かれたのだ。
表彰される為に。
咲と屈は渡りに船と、それに一緒について行くことにするのだった。
上海国際空港に降り立った五十嵐は中国という国の発展ぶりに思わず目を見張り、感嘆する。
そして降り立った空港で出迎えてくれたのは、立派に出世を果たした除振華だった。
熱く抱擁する二人。
かつての除との日々が思い返され胸が熱くなる。
野菜を値切ろうと様々な攻防を繰り返した懐かしい日々、ある日姿を見せなくなり、寮を訪ねると栄養失調で医者にも行けず寝込んでいた除、皆で狭い部屋でぎゅうぎゅう詰めで楽しんだ餃子パーティー・・・。
すっかり世界の経済大国へと上り詰めた上海を目の当たりに、目頭が熱くなるのだった。
そして表彰式。
そこには中国の有力者たち。
それらは五十嵐が支援した、かつて日本で苦学生だった留学生たちであった。
五十嵐は胸が熱くなるのを抑えきれなかった。
そして五十嵐たちは北京の劉の元へと。
北京へ飛び、再会を喜び、抱き合う劉と屈、そして咲、五十嵐と除もそれに同行している。
そして日記の中の先輩、
除と対面する劉。
日記を除に返すのである。
日本へ旅立つ北京空港。
そこには必ずまた日本に戻ると約束する劉と、そして屈の両親の姿があった。屈は五十嵐に、僕のお父さんです、と父親を紹介する。
そして父親には五十嵐を、僕の日本のお父さんです、と紹介するのだった。
屈の両親は五十嵐に丁重に礼を言い、咲を見て、そして彼女はお前の将来のお嫁さんか? と冷やかす。
赤面してしまう咲だった。
再び日本に戻り、勉学に勤しみながら五十嵐たちと過ごす劉の姿が描かれる。
そして屈。フミやその子供たちと咲。
そして今日も八百春には中国からの留学生が日本のお父さん、五十嵐を頼って訪ねて来るのだった。