ソムリエの追言 83 「安心の先の 確かな未来へ ボルドー」
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ボルドーのイメージ
とあるホテルの一室。
恵比寿で買ったパンとチーズ、
初めて買ったボルドーのシャトーワイン。
「シャトー・ラ・ラギューヌ 1989」と「シャトー・ポンテ・カネ1991」1996年の秋のこと。
用意してきた、使い慣れたソムリエナイフで、抜栓し
これまた、持ち込んだグラスに注ぐ。
部屋の中に、香りが広がっていく。
持ち込みの罪悪感を感じながら、飲んだその味わい。
ラギューヌの柔らかな味わい、ポンテ・カネの渋味のしっかりとした味わい
今でも、はっきりと覚えています。
当時よく飲んでいた、イタリアワインとの、何か言い表せない、
はっきりとした「違い」を感じながら。
「安心感」
これが、自分のワインを飲み始めたときに感じた
ボルドーワインに対するイメージです。
初めて飲んだボルドーワインは、残念ながら覚えていないです。
恐らく試飲会か何かでしょうが。
その後、様々なワインを飲んでいくのですが、 ある一定のランクを超えれば、ボルドーはハズレがないなと イメージが出来上がっていました。なにしろ、ボルドーは 多様な種類のワインを産する、フランスいや世界の一大ワイン産地です。
特に、シャトーが、造り出す赤ワインは エレガントさと力強さのバランスに加え、 複雑な香りと風味をもち、 最初の頑(かたく)なな姿から、熟成の時間を経ると これが飲み物かと思うような芳香と質感の液体に変わる。 この熟成ワインこそ、ボルドーワインの魅力、 人が造ることを超える天からの賜りもののように思える。
これを知ってしまうと・・・。 あぁ、他のワインは適わないなと思ってしまいました。
イタリアン・レストランのサービスをしてた時から、フレンチレストランへ移ったとき、 特に実感しました。
もちろん、フランスの他の産地、又他国でも、
ワインそのものの風味や熟成した時の素晴らしさに出会えます。
赤ワインに限って、他の産地を見てみると。
いつも、ライバル視される、ブルゴーニュ。
こちらも、素晴らしいワインを造ります。
しかし、その生産量が少ないためか、高価。
単一品種であることや特性からも、非常に気難しく、デリケートな面も。
馴染みのある、イタリア。
各州でカベルネやメルロー種を使ったボルドータイプのワインがあります。
でも、どこか、果実の甘味を強く感じてしまう。
ボルドーのような感じではないんです。
ヨーロッパ以外のワイン新興国。
ブドウ品種を意識したワイン造りが盛んな、アメリカやチリ、アルゼンチン。
ボルドーと同じタイプを目指したようなワインが数多くあります。
しかし、ボリューム感がありすぎます。
酸味も少ないため、飲み疲れする時も。
それに対して、ボルドーの引き締まったボディ。
適度なバランスのコク。
ボルドータイプの各国のワイン、有名ワインもありますが、
熟成については、圧倒的にボルドーだと、今までの経験上、勝手に信じています。
そもそも、あまり、新興国の熟成ワインに出会う機会が少ないですね。
威厳(いげん)と優雅さをもつワイン。
熟成の芳醇(ほうじゅん)な香りと味わいの「優雅」さと その、優しい味わいのなかにも、ピンと張り詰めた酸味と、余韻を造り出すタンニンの威厳。 ボルドーが「ワインの女王」 という言葉に納得できます。とあるホテルの一室。
恵比寿で買ったパンとチーズ、
初めて買ったボルドーのシャトーワイン。
「シャトー・ラ・ラギューヌ 1989」と「シャトー・ポンテ・カネ1991」1996年の秋のこと。
用意してきた、使い慣れたソムリエナイフで、抜栓し
これまた、持ち込んだグラスに注ぐ。
部屋の中に、香りが広がっていく。
持ち込みの罪悪感を感じながら、飲んだその味わい。
ラギューヌの柔らかな味わい、ポンテ・カネの渋味のしっかりとした味わい
今でも、はっきりと覚えています。
当時よく飲んでいた、イタリアワインとの、何か言い表せない、
はっきりとした「違い」を感じながら。
「安心感」
これが、自分のワインを飲み始めたときに感じた
ボルドーワインに対するイメージです。
初めて飲んだボルドーワインは、残念ながら覚えていないです。
恐らく試飲会か何かでしょうが。
その後、様々なワインを飲んでいくのですが、 ある一定のランクを超えれば、ボルドーはハズレがないなと イメージが出来上がっていました。なにしろ、ボルドーは 多様な種類のワインを産する、フランスいや世界の一大ワイン産地です。
特に、シャトーが、造り出す赤ワインは エレガントさと力強さのバランスに加え、 複雑な香りと風味をもち、 最初の頑(かたく)なな姿から、熟成の時間を経ると これが飲み物かと思うような芳香と質感の液体に変わる。 この熟成ワインこそ、ボルドーワインの魅力、 人が造ることを超える天からの賜りもののように思える。
これを知ってしまうと・・・。 あぁ、他のワインは適わないなと思ってしまいました。
イタリアン・レストランのサービスをしてた時から、フレンチレストランへ移ったとき、 特に実感しました。
もちろん、フランスの他の産地、又他国でも、
ワインそのものの風味や熟成した時の素晴らしさに出会えます。
赤ワインに限って、他の産地を見てみると。
いつも、ライバル視される、ブルゴーニュ。
こちらも、素晴らしいワインを造ります。
しかし、その生産量が少ないためか、高価。
単一品種であることや特性からも、非常に気難しく、デリケートな面も。
馴染みのある、イタリア。
各州でカベルネやメルロー種を使ったボルドータイプのワインがあります。
でも、どこか、果実の甘味を強く感じてしまう。
ボルドーのような感じではないんです。
ヨーロッパ以外のワイン新興国。
ブドウ品種を意識したワイン造りが盛んな、アメリカやチリ、アルゼンチン。
ボルドーと同じタイプを目指したようなワインが数多くあります。
しかし、ボリューム感がありすぎます。
酸味も少ないため、飲み疲れする時も。
それに対して、ボルドーの引き締まったボディ。
適度なバランスのコク。
ボルドータイプの各国のワイン、有名ワインもありますが、
熟成については、圧倒的にボルドーだと、今までの経験上、勝手に信じています。
そもそも、あまり、新興国の熟成ワインに出会う機会が少ないですね。
威厳(いげん)と優雅さをもつワイン。
熟成の芳醇(ほうじゅん)な香りと味わいの「優雅」さと その、優しい味わいのなかにも、ピンと張り詰めた酸味と、余韻を造り出すタンニンの威厳。 ボルドーが「ワインの女王」 という言葉に納得できます。
【他の産地・他の国】
その後、様々なワインを飲んでいくのですが、 ある一定のランクを超えれば、ボルドーはハズレがないなと イメージが出来上がっていました。なにしろ、ボルドーは 多様な種類のワインを産する、フランスいや世界の一大ワイン産地です。
特に、シャトーが、造り出す赤ワインは エレガントさと力強さのバランスに加え、 複雑な香りと風味をもち、 最初の頑(かたく)なな姿から、熟成の時間を経ると これが飲み物かと思うような芳香と質感の液体に変わる。 この熟成ワインこそ、ボルドーワインの魅力、 人が造ることを超える天からの賜りもののように思える。
これを知ってしまうと・・・。 あぁ、他のワインは適わないなと思ってしまいました。
イタリアン・レストランのサービスをしてた時から、フレンチレストランへ移ったとき、 特に実感しました。
もちろん、フランスの他の産地、又他国でも、
ワインそのものの風味や熟成した時の素晴らしさに出会えます。
赤ワインに限って、他の産地を見てみると。
いつも、ライバル視される、ブルゴーニュ。
こちらも、素晴らしいワインを造ります。
しかし、その生産量が少ないためか、高価。
単一品種であることや特性からも、非常に気難しく、デリケートな面も。
馴染みのある、イタリア。
各州でカベルネやメルロー種を使ったボルドータイプのワインがあります。
でも、どこか、果実の甘味を強く感じてしまう。
ボルドーのような感じではないんです。
ヨーロッパ以外のワイン新興国。
ブドウ品種を意識したワイン造りが盛んな、アメリカやチリ、アルゼンチン。
ボルドーと同じタイプを目指したようなワインが数多くあります。
しかし、ボリューム感がありすぎます。
酸味も少ないため、飲み疲れする時も。
それに対して、ボルドーの引き締まったボディ。
適度なバランスのコク。
ボルドータイプの各国のワイン、有名ワインもありますが、
熟成については、圧倒的にボルドーだと、今までの経験上、勝手に信じています。
そもそも、あまり、新興国の熟成ワインに出会う機会が少ないですね。
【女王と王様】
威厳(いげん)と優雅さをもつワイン。
熟成の芳醇(ほうじゅん)な香りと味わいの「優雅」さと その、優しい味わいのなかにも、ピンと張り詰めた酸味と、余韻を造り出すタンニンの威厳。 ボルドーが「ワインの女王」 という言葉に納得できます。
ちょっと、余談です。
実は、社長の道上は、この点、異議を唱えております。
「ボルドーがしっかりとした威厳のある味わい、ブルゴーニュの方が優しい味わいじゃないか。 であれば、ボルドーが王様、ブルゴーニュが女王だ! 特に、ブルゴーニュの品質が安定しない「気まぐれ」なところは、より女性的なんだから・・。」
このあたりについては、ご当地でも、議論がつきないようなので、結論は控えます。
一説には、ブルゴーニュの味わいは、さっぱりとしていて、しつこくない ボルドーの味わいは、単細胞的な男心ではわからない深さとしつこさ(余韻?)が あるということらしいのですが。
どうやら、その謂れには、歴史の話しが関わっているようにも。
ブルゴーニュ公国として、王とのつながりを持っていた、ブルゴーニュワインは 「王様のワイン」がやがて、「ワインの王様」へと変わったのではないか。その後、一躍発展したボルドーが、宮廷文化に取り込まれるようになって ブルゴーニュの「ワインの王様」に対して、「ワインの女王」がボルドーに付けられたのでは・・・
なんにしても、ボルドーの安定した味わいに、安心を感じてました。 レストランでも、ボルドーワインを頼むことが多かったように思います。
【ボルドーワインの未来】
ただし、マイナスのイメージも、実はありました。
「安いボルドーワインは、美味しくない」。
1997年以降の赤ワインブームで、大量に日本に入ってきたとき、 試飲会などで、出会ったボルドーワインのいくつかは、 カベルネソーヴィニヨンが主体で、若いヴィンテージのため 渋味や、果実味、コクのバランスがとれていないものが目立ちました。
現在では、その反省からなのか、メルロー主体のボルドーワインが 非常に多くなった気がします。 メルロー種の柔らかなコクのあるボルドーワインは、 市場に出回った時から、美味しく飲め、カベルネ主体のものより早めに熟成して、旨味を楽しませてくれます。
有名シャトーのセカンド・ラベル さらにはサードラベルといった格落ちながら、今飲むのに適した味わいのワインが数多く造られてきてもいます。 (出始めた当初は、安かったのですが、今ではブランドとして、結構高額になってしまってますが)
それだけ、市場を意識した造りが出来るのも、 ボルドーの強みなのかも知れません。2011年、ボルドー委員会は、そのボルドーの評価を高めるためよりボルドーのワイン造りに対する規制強化を目指すと発表しました。
味わいのタイプの同一化や、価格の高騰なども懸念されてはいます。 しかし、ボルドーは、ワイン界のリーダーであり続けようとしています。
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