今週のお薦め作品「すばらしき世界」「ファーストラヴ」2月11日公開
「すばらしき世界」はシカゴ国際映画祭2冠(観客賞・最優秀演技賞)に輝く傑作。実話を基にした佐木隆三の「身分帳」を原案に西川美和が脚本・監督をしている。主人公三上は人生の大半を塀の中で暮らしてきた男。13年ぶりの帰ってきた娑婆で堅気として再出発を誓うが、生きづらい社会だった。三上には今や名優と言ってもいい役所広司が扮している。「ファースト ラヴ」は第159回直木賞を受賞した島本理生の小説を監督堤幸彦が映画化。父親を刺殺した女子大生環菜は罪は認めるが動機を語らず、北川景子扮する公認心理士が真相を究明していく。1月最終週公開の「ヤクザと家族」そして今週公開の「すばらしく世界」と「ファーストラヴ」、立て続けに邦画の良質な作品が公開されたことはうれしいが、洋画の良質な作品が少ないのは残念である。
但し、今週は期待できる洋画が2本あります。「秘密への招待状」と「私は確信する」です。この2作にも注目してください。