Vol.228 2021/03/05
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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コロナ下において世界の注目を集めるシンガポールの魅力
ぶっちゃけ、アジアの政治、経済、文化のハブとして都市国家シンガポールの株が急上昇中だ。
観光都市でもあるため、コロナ感染対策にはひと際、力を入れていることも影響している。
既に70歳以上のシニアや5万人を超えるタクシー、ハイヤーの運転手へのワクチン接種が開始された。
来る4月末までには125万人が接種を完了するという。
とはいえ、125万人では人口の22%に過ぎないため、感染押さえ込みに必要と言われる70%の目標を達成すべく、ワクチン接種会場の数を急ピッチで拡大している。
というのも、シンガポールでは本年8月末に「世界経済フォーラム(WEF)」が開催されることが決まっているからだ。
本来、スイスのリゾート地であるダボスで毎年1月に開かれている同フォーラムであるが、今年はコロナの感染を防ぐため、オンラインでの開催となったので、世界各国の常連参加者からは「やはり対面での機会が欲しい」との声が高まったのである。
アメリカの大統領や中国の国家主席も出席するビッグ・イベントでもあり、オンラインでは内々の密談もできない。
そこで主催者であり、バイデン大統領とも習近平国家主席とも長年に渡り親交を深めてきたシュワッブWEF会長は「8月、シンガポールでの開催」を決断したわけだ。
スイス以外の地でWEFを開催するのはニューヨークとワシントンDCで同時多発テロ事件が発生したことを受けて、「アメリカを励ます」思いを込めてニューヨークで開催されて以来のこと。
既にバイデン大統領や習近平国家主席の参加にも見通しがついている模様である。
当然のことながら、8月末までにはシンガポールにおいてコロナの感染が抑えられているとの観測もあるわけだろう。
実は、菅総理にも参加の要請が届いており、バイデン、習近平両首脳と直に面談できるのであれば、東京オリンピックも終わっているはずなので、参加を前向きに検討中の模様である。
そんなシンガポールのクリーンでダイナミックな環境に注目し、新たなビジネスチャンスを狙っているのがスーパーマーケットの「紀ノ国屋」だ。
3月5日から期間限定でシンガポールでの実験的店頭販売を始めるとのこと。
日本の安全、安心で美味しい食材のデモンストレーションが始まる。
JR東日本が経営する「ジャパン・レイル・カフェ」と三越伊勢丹が運営する「伊勢丹スコッツ」の2か所での販売で、いずれもシンガポールの人気スポットである。
シンガポールでも巣篭り需要が急増しているため、健康な日本食を持ち帰りで堪能してもらう戦略と思われる。
ぶっちゃけ、これがあたれば、8月のWEFでも日本食が提供されることもありうるだろう。
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