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        奥 義久の映画鑑賞記

        2021年10月

         

        *私自身の評価を☆にしました。☆5つが満点です。(★は☆の1/2)

         

        2021/10/03「007/NO TIME TO DIE」☆☆☆☆★

        2006年「007/カジノ・ロワイヤル」で6代目ジェームズ・ボンドに就任したダニエル・クレイグは本作が5作目となり、前作「007/スペクター」から6年ぶりとなる。本作では、現役を退いたボンドはCIAの旧友フェリックス・レイターの依頼から再び世界平和のためヘラクレス計画の真相を求めてキューバに向かう。この後の内容は映画を見てのお楽しみにさせていただきたい。オープニングからアクション場面全開で最高のエンターテインメント作品にしあがっており、ダニエル版ボンドの集大成といえる。ボンドガールは007の後輩エージェントにラシャーナ・リンチ、キューバの美人諜報員パロマにアナ・デ・アルマスが扮しているが、本作ではボンドに最愛の人マドレーヌがいるため、007映画の見せ場の一つの濡れ場シーンはない。そのマドレーヌ役は前作に引き続きレア・セドゥ。そして本作での敵役には「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞を受賞したラミ・マレックが演じているのが目玉となっている。もちろんレギュラー陣は続投、Mはレイフ・ファインズ、Qはベン・ウィショー、マネーペニーはナオミ・ハリスで3作目からなので、3本目の共演となる。また、本作の公開は当初2020年4月10日予定だったが、コロナウィルスの影響で大幅に公開が遅れ、待っていたかいのある作品となった。ラストシーンは今までと違い、是非とも注目してください。

         

        護られなかった者たちへ」☆☆☆☆

        本年の日本映画の傑作の1本といえる。「ドライブ・マイ・カー」と双璧の作品で、どちらを上位に取るかは個人の好みといえよう。本作はベストセラー作家中山七里が描くヒューマンミステリーです。被害者は誰もが慕う善人と人格者。餓死連続殺人の根幹にあるのは、東北大震災と福祉制度。捜査線上に浮かび上がった利根を追求する刑事・笘篠はなぜか利根が隠している事があるのではないかと考える。そして衝撃的な真相が明らかになる。W主演の利根と笘篠は、佐藤健と阿部寛が演じる。脇を固める清原果耶、林遣都、倍賞美津子、吉岡秀隆ら実力派キャストが揃った。じっくり味わえる作品である。

         

        2021/10/07「トーベ」☆☆☆

        世界中で愛されるムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの半生を描いた作品。第2次世界大戦の中、彫刻家の父親との軋轢があり本業の絵画制作でなく、心の癒しからムーミンとその物語を作りあげていく。トーベはパーティーで舞台演出家ヴィヴィカ・バンドラーと知り合い激しい同性愛に落ちるが、それがムーミンを世に出すきっかけになる。ムーミン誕生秘話とトーベの波乱万丈の生涯を忠実に描き出した本作で主人公トーベには、トーベ・ヤンソン生誕100周年の舞台劇「トーベ」で若き日のトーベを演じたアルマ・ボウスティが扮している。トーベの人生に大きな影響を与えたヴィヴィカは「ブレードランナー2049」で注目されたクリスタ・コソネンが演じている。二人のフィンランドの中堅女優の熱演が本作の見どころでもある。

         

        2021/10/09「キャッシュトラック」☆☆☆★

        「トランスポーター」「ワイルド・スピード」シリーズでハリウッドの代表的アクションスターに上りつめたジェイソン・ステイサムがデビュー作の監督ガイ・リッチーと組んだ最新作。現金輸送専門の警備会社に就職したHは高い戦闘スキルで強盗団を追い払ったり、彼の顔を見て逃げ出し犯人がいたりする。Hは、一体何者かと仲間達が疑心暗鬼になるなか、大掛かりな強奪計画が進行していた。もちろんこのH役はジェイソン・ステイサム、ジェフリー・ドノヴァン、ジョシュ・ハートネット、スコット・イーストウッドら主演級の俳優が脇を固めている。ワクワクするクライムアクションの傑作といえる作品である。

         

        宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」☆☆☆

        1974年日本テレビで「宇宙戦艦ヤマト」の放映開始され、「宇宙戦艦ヤマト完結編」の映画制作が1983年。その後「宇宙戦艦ヤマト2199」「宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」等が作られた。新シリーズの2025は最初スタートから47年目になる。(参考までに007シリーズは59年継続)この作品については、何も言う必要もないと思う。懐かしい古代進の活躍を楽しんで欲しい。

         

        2021/10/13「ONODA 一万夜を超えて」☆☆☆

        太平洋戦争末期、小野田寛少尉は特命を受けてフィリピンのルバング島に派遣された、1945年の終戦も知らず見えない敵と戦いジャングルに潜み30数年。1974年3月に迎えに行った谷口元少佐に命令を解かれ帰還した。本作はルバング島派遣から帰還までの小野田寛郎の半生を描いた作品である。小野田少尉役は青年期を遠藤雄弥、壮年期を津田寛治が演じる。特命を命ずる谷口少佐にイッセー尾形、小野田少尉と遭遇する青年旅行者に仲野太賀が扮している。本作はフランス、日本、ドイツ、ベルギー、イタリアの合作作品で監督・脚本はフランス人のアルチュール・アラリ。日本人キャストはすべてオーディションで決められ、カンヌ国際映画祭上映での高評価により日本公開が決まった異色作品です。

         

        2021/10/14「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」☆☆☆

        園子温監督がハリウッド進出の痛快エンターテインメント作品は、主演にニコラス・ケイジを迎え、マカロニウエスタン、チャンバラ、SFの要素をMIXした快作が誕生した。ニコラス・ケイジとの共演は、ソフィア・ブテラ、ビル・モーズリー、ニック・カサヴェテス、TAK(坂口拓)らの個性派が集結して、クァンティーノ・タランティーノ監督作品のアクションスター顔負けの演技を見せている。

        2021/10/16「最後の決闘裁判」☆☆☆☆★

        名匠リドリー・スコット監督の最新作は、実話をもとにした中世フランスの歴史ミステリー。騎士ジャン・ド・カルージュの妻マルグリットは夫の旧友ル・グリに強姦されたと訴える。ル・グリは無実を主張し、目撃者もいないため真実の行方は決闘裁判に委ねられた。勝者が正義と栄光を手にし、敗者は罪人として処罰される。リドリーは3人の視点から物語を描き、最後の決闘裁判に持ち込む演出で観客を引き付ける。カルージュのマット・デイモン、ル・グリのアダム・ドライバー、マルグリットのジョディ・カマーの3人は名匠の期待の応える熱演を見せている。ベン・アフレックがピェール伯役で主演者3人に負けない存在感を示している。見ごたえのある歴史大作である。

         

        2021/10/17「燃えよ剣」☆☆☆☆

        歴史小説で数々の名作を残した司馬遼太郎作品の中でも、国民的ベストセラーといわれた本作を「関ケ原」に続きタッグを組む、監督原田眞人と主演岡田准一で描く超大作時代劇。主人公土方歳三の人間・土方に焦点をあて描いたため、他の新選組を描いた作品と比べると、芹沢鴨暗殺・池田屋事件・山南脱走事件・油小路事件も

        さらっと流してしまっている。武州三多摩時代から五稜郭の戦いを2時間半で描いているので仕方ない結果かもしれない。半面、歳三とお雪、歳三と総司の人間関係は良く描かれていると思う。土方役の岡田准一ははまり役と言える出来なので、事件を主軸に描いた別の作品も作って欲しい、お雪の柴咲コウ、近藤勇の鈴木亮平、沖田総司の山田涼介は岡田土方同様に好演しているが、他の新選組隊士役、将軍慶喜等は印象が薄く感じた。

         

        2021/10/19「DUNE/デューン 砂の惑星」☆☆☆☆

        1965年発表されたフランク・ハーバードの名SF小説の再映画化。1984年にデビッド・リンチより映画化されたが壮大は長編大作を2時間の枠の中での表現出来ず失敗作となった。本作のドゥニ・ウィルヌーヴは2部作構成で、本作は第1章となる。全宇宙を支配する皇帝はアトレイデス一族を砂の惑星デューンに移住させるが、それはアトレイデス一族を滅ぼす罠だった。皇帝とハルコンネン男爵の陰謀でレト・アトレイデス公爵は死亡。世継ぎのポール・アトレイデスと母レディ・ジェシカは九死に一生を得て逃げ延びる。逃亡先はデューンの先住民族フレメンの住処。ポールは全宇宙の未来のため皇帝を倒す決意をする。ここまでが第1章となる。主人公のポールを演ずるのは、「君の名前で僕を呼んで」でアカデミー賞ノミネートでブレイクしたテイモシー・シャラメ、レディ・ジェシカにはレベッカ・ファーガソン、レト公爵にオスカー・アイザック、他にジョシュ・ブローリン、ジェイソン・モモア、ゼンデイヤ、ハビエル・バルデムが脇を固めている。砂漠の美しさと壮大な宇宙戦争が見事にマッチングしたエンターテインメント大作である。

        余談だが、「ミッション・インポッシブル」でファンになったレベッカ・ファーガソンがテイモシーの母親役はちょっと可哀そうな気がする.38歳の美人女優なのに成人の子持ち役(実年齢で13歳違い)とは。でも、美男子テイモシーの母親を演じられる美人女優でアクションもこなすという条件での選択肢ならレベッカが選ばれたのは必然かもしれない。

         

        2021/10/23「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」☆☆☆

        G.I.ジョーの中で最強戦士として人気の高い黒マスクのスネークアイズを主人公とした新作。「G.I.ジョー」2作では、話すこともなく謎めいた存在だったが、本作では生い立ちから素顔までが描かれている。作品の舞台は東京。アクションもチャンバラ主体でアメリカ映画というよりも日本映画の時代劇を見ている感じである。「モータルコンバット」でも真田広之が忍者相手に戦うシーンもあり、今回の作品とあわせるとアメリカは忍者ブームなのかもしれない。残念なのは日本では時代劇の制作本数が減って、このようなチャンバラ映画が無いということ。「燃えよ剣」のような質の高い時代劇も作られているが、忍者主人公のアクションものは皆無になってしまった。ハリウッドにおはこを奪われてしまったが、取り返して欲しいと思う。(アメリカがイタリアに西部劇を奪われたのを思い出してしまった。)主演のスネークアイズには、マレーシア人のヘンリー・ゴールディングが扮している。日本からは石田えり、平岳大が参加。アメリカを拠点としている安部春香と日系英国人の小路アンドリューも準主役で参加している。スネークアイズの父親の敵討ちと忍者嵐影一族の跡目争いを楽しんで欲しい。最後にアクション監督は「るろうに剣心」シリーズの谷垣健治が勤めているので、本場のチャンバラを感じられる。

         

        CUBE 一度入ったら、最後」☆☆☆

        1997年ヴィンチェンゾ・ナタリ監督・脚本の「CUBE」の公認リメイク作品。ナタリ自身もクリエイティブアドバイザーとして本作に関わっている。謎の立方体に閉じ込められた6人の男女が脱出を試みるが、仕掛けられたトラップに命をなくすものも出てくる。

        囚われたものたちの会話からパワハラ、非正規雇用問題、DV、世代間格差等の社会的問題も語られる社会派サスペンススリラーと言える作品である。オリジナルが20年以上前なので、斬新的なシチュエーションに衝撃を受けた記憶があるが、細かい内容は覚えていない。最後に救われたものに未来があるかは鑑賞者の判断に委ねられているように感じた。6人の男女は、菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斉藤工、吉田鋼太郎が演じている。

         

        2021/10/29「モーリタニアン 黒塗りの記録」☆☆☆☆

        2015年に発売され、全米が驚愕したアメリカの闇を暴いた手記の映画化。本作に惚れ込んで映画化を実現させたベネディクト・カンバーバッチは当初プロデューサーでの参加だったが、スチュアート中佐役も自ら演じることにした。アメリカが9.11の首謀者の一人として拘束したモーリタニア出身のモハメドゥをブッシュ大統領は死刑判決に処せと命じる。起訴を担当するする中佐とモハメドゥの弁護士ナンシー・ホランダーとアシスタント弁護士のテリーは綿密な調査を開始するが、大きな壁が待ち受けている。モハメドゥに対するグアンタナモ基地での暴行等の信じられない真実が暴かれた社会派サスペンスの傑作の誕生である。9.11事件は憎むべきテロだが、その復讐を誰にしても良いわけでない。世界の警察と言われたアメリカの闇を暴く実話。映画ファンだけでなく、誰もが観るべき作品である。映画としてもナンシー役のジョディ・フォスター、モハメドゥ役のタハール・ラヒム、スチュアート中佐役のベネディクト・カンバーバッチの実力派3人とテリー役シャイリーン・ウッドリーの演技は必見の価値がある。

         

        2021/10/30「ジョゼと虎と魚たち」☆☆☆★

        田辺聖子の短編小説を妻夫木聡と池脇千鶴の主演で犬童一心監督が映画化し、数多くの映画賞を受賞した。その作品が20年を経過し韓国で本格リメイク。韓国のラブコメの女王ハン・ジミンと若手人気スターのナム・ジュヒョクで純愛青春映画として誕生した。オリジナル版を見てないので比較は出来ないが、日本映画ぽい作品に感じた。

         

        ビルド・ア・ガール」☆☆☆

        「ブリジット・ジョーンズの日記」の制作陣が集結して作り上げた青春コメディ。冴えない高校生が文才を武器に辛口音楽批評家に転身。成功したかにみえた転身も落とし穴があり、若さゆえの失敗談を乗る越えて成長していく青春エンターテインメント。主演は「ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー」で強烈な印象を残した若手演技派のビーニー・フェルドスタイン。ラストにエマ・トンプソンが顔を出して画面を引き締めている。

         

        2021/10/31「そして、バトンは渡された」☆☆☆☆

        本屋大賞受賞の令和最大のベストセラー小説の映画化。映画は森宮優子の物語とみぃたんの物語が並行して進んでいき、二つの家族が繋がったところに未来の希望の物語への感動が生まれる。森宮優子には3人の父親と2人の母親がいる。愛された育った優子の人生にも家族の秘密があった。優子役には永野芽郁、優子に愛情をそそぐ義父森宮に田中圭、優子の恋人に岡田健史、みぃたんに稲垣来泉、義母の梨花に石原さとみ、父親に大森南朋、梨花の2番目の夫に市村正親が扮している。今年の日本映画の中で一番泣ける映画です。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        制作協力企業

        • ACデザイン
        • 日本クラシックソムリエ協会
        • 草隆社
        •                 AOILO株式会社

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