今週のお薦め作品 2月11日公開「ウエスト・サイド・ストーリー」
アカデミー賞11部門を受賞した名作「ウエスト・サイド物語」の完全リメイク。オリジナルはブロードウェイの大ヒットミュージカル、ミュージカルナンバー“トゥナイト”“マリア“”アメリカ“等の名曲が誕生し”マリア“は3大テノール歌手によるコンサートでも歌われている。作曲は当時のニューヨーク・フィルハーモニーの首席指揮者レナード・バーンスタイン。ベルリン・フィルのカラヤンと並び称される指揮者が作曲家としても才能を見せつけた作品でもある。その作品の映像化はロバート・ワイズ監督、ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー、ジョージ・チャキリス、リタ・モレノ主演で1961年に制作され同年のアカデミー最多受賞作で不朽の名作となった。
それだけの名作でありながら無謀とも言えるリメイクを制作したのは、スティーブン・スピルバーグだからこそと言える。「E・T」「シンドラーのリスト」の巨匠スピルバーグの初ミュージカル作品は、構成変更と台詞を変えて人物像も前作以上に掘り下げ、スピルバーグ版が誕生した。本作も7部門の本年度アカデミー賞ノミネート作品となっている。現代でのこれだけの複数ノミネートはめずらしい。「ウェスト・サイド物語」「ウェスト・サイド・ストーリー」どちらもミュージカル映画の名作と言っても過言ではない。ここまでの本年NO1作品である。