今週のお薦め作品 10月14日公開「スペンサー ダイアナの決意」
英国ロイヤルファミリーのクリスマスはエリザベス女王の私邸サンドリンガムで過すのが恒例となっている。1991年のクリスマスは例年と違う雰囲気があった。ダイアナ妃とチャールズ皇太子の不仲は修正がきかない状態でさまざまな憶測が飛び交っていた。その中で過す3日間のダイアナの心中、そして決意に至る姿を描いた作品。2週間前に公開されたダイアナ妃のドキュメンタリー映画と併せて見るとダイアナ妃の苦悩がより鮮明に理解出来る。
ダイアナ妃を演じるのは「トワイライト」シリーズで人気スターとなったクリステン・スチュワート。ダイアナ妃のアクセント、眼差し、立ち振る舞いを研究し、内面の苦悩を表現した一生一代ともいえる名演技で本年アカデミー主演女優賞にノミネートされた。サリー・ホーキンス、ジャック・ファーシング、ティモシー・スポールらの実力派俳優が共演している。クリステンの名演技を見るだけでも価値ある作品であり、今秋のベスト映画として推薦したい。