Vol.318 2023/02/03
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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有権者が呆れるトランプ前大統領の妄言癖
ぶっちゃけ、2024年の大統領選挙への出馬を誰よりも早く宣言したトランプ前大統領ですが、支持者の数は急落する一方で、再選の可能性は遠のくばかりです。
もちろん、本人はやる気満々で、先週末はニューハンプシャー州で再選キャンペーンの口火を切りました。
ところが、その集会に参加したのは、わずか400人と寂しい限り。
2016年と2020年の選挙戦の時とは比べ物にならない少人数でした。
しかも、彼の口から飛び出る「アメリカ再生」へ向けての政策は奇妙奇天烈なものばかり。
そのため地元ニューハンプシャーの共和党代表が「これでは誰もついていけない」と嘆くのも無理ない話です。
では、トランプ氏が打ち出した新たな政策とはどんなものでしょうか。
例えば、現下の「ウクライナ戦争」について。
トランプ氏曰く「俺が大統領なら、こんな戦争は起きようがなかった。俺ならプーチンともゼレンスキーとも直談判して、話し合いで決着をつけさせた。大統領に再選されたら、その直後の24時間以内にウクライナ戦争を終わらせる」。
何しろ、トランプ氏に言わせれば、「俺の大統領時代には、戦争などこでも起きなかったはずだ。
今のバイデン政権が続けば、核ミサイルが飛び交う第3次世界大戦は避けられないだろう」とのこと。
その上で、「俺がホワイトハウスに舞い戻って、最初にやることは決めている。それはアメリカ全土を覆う巨大な防空ドームを建設することだ」と大声で訴えました。
彼に依れば、「これさえあれば、ロシアからだろうと北朝鮮からだろうと、アメリカに向けて発射されたミサイルを全てはねのけることができる」というわけです。
そんな巨大なドームを建造する技術を誰が持っているというのでしょうか。
どうやらホワイトハウスを去った後、SF映画を観る機会が増えたのかも知れません。
一事が万事で、会場に集った400人の支持者も呆れた様子でした。
しかし、それ以上に驚かされたのは会場に設置された土産物店での売れ筋の変化です。
それまでのトランプ支持集会ではいわゆる「トランプ・グッズ」と称される、MAGAの帽子やTシャツなどが飛ぶように売れていました。
ところが、トランプ氏の再選キャンペーンのキックオフ大会であるにもかかわらず、一番人気はフロリダ州知事のロン・デサンティス氏の全身大の写真とか「ロンこそ救世主!」といったポスター類なのです。
これまでデサンティス知事を事あるごとに、ボロクソにけなしてきたトランプ氏ですが、共和党内部の風向きの変化に気づいていないのでしょうか。
ぶっちゃけ、これでは支持者も離れるばかりで、トランプ氏の再選はあり得ないと思われます。
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