Vol.344 2023/09/01
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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タイの新首相の経済政策の目玉は大麻ビジネスの合法化
ぶっちゃけ、最近、東南アジアの中で良きにつけ、悪しきにつけ、話題を振りまいているナンバー1はタイでしょう。
何しろ、政治とは無関係だった不動産王のセター氏(61歳)が11の政党をまとめる形で、首相の座を射止めたのですから。
折しも、タイでは2006年のクーデターで政権を追われ、英国に亡命していたタクシン元首相(74歳)が、17年ぶりに祖国の土を踏みました。
セター氏は依然として国民の間で人気の高いタクシン氏の後ろ盾を得ながら、新たな国造りに挑戦することを目指しています。
というのも、タクシン政権時代、タイは順調な経済発展を遂げていましたが、彼が政権を追われると、軍事政権が幅を利かせるようになり、国内経済が落ち込み、国民の間では失望や不満がたまっていったのです。
そのため、既存の政治家ではなく、実業界で活躍してきたセター氏に白羽の矢が立ったものと思われます。
実は、そのセター氏を物心両面で支えてきた「ディープレディ」が、「ドクター・オム」と呼ばれている夫人です。
彼女はアメリカで医学博士号を取得した小児科医ですが、バンコクの総合病院で「健康増進プログラム」の責任者を務めています。
夫のセター氏とは同い年で、34年間、夫唱婦随の関係を続けてきました。
そんな新首相が経済回復の切り札として構想を温めているのが「合法大麻ビジネス」に他なりません。
タクシン政権時代には麻薬の製造、販売は厳しく取り締まられていました。
しかし、医療や治療薬用の大麻を解禁し、麻薬成分は含まない
大麻風の香りをつけた茶飲料も外国人観光客向けに提供するということをセター新首相は考えているようです。
恐らく、医学博士の夫人からのアドバイスもあったに違いありません。
これまではカナダやアメリカから非合法な形で大麻草が持ち込まれていました。
今後は政府の監督の下、医療や食品、化粧品などにも利用できる道を開こうとしています。
そのため、タイでは大麻草のハイテク室内栽培がブームになりつつあるようです。
既に1万2000か所の薬局が政府の認証の下、大麻草の合法的な提供に向けて動き始めています。
しかも、これまでアメリカで大麻草ビジネスを大々的に展開してきたイスラエルの企業がバンコクに2000平方メートルの室内栽培工場を稼働させました。
内外の企業が「大麻草ビジネス」を経済回復の起爆剤とすることを見越しているのでしょう。
ぶっちゃけ、大麻草がタイを苦境から救ってくれるものか、世界の注目が集まっています。
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