Vol.354 2023/11/24
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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パレスチナの一大産業であるオリーブは危機的状況
ぶっちゃけ、イスラエル・ハマス戦争は人質の一部釈放と4日間の停戦で合意が得られたようですが、先行きは不透明なままです。
パレスチナでは子供だけで5400人の命が奪われています。
そんな中、来る11月26日は「世界オリーブの木」記念日です。
2019年にユネスコの総会で決定されました。
それ以降、毎年、世界各地で関連する行事が営まれています。
古代からオリーブといえば、「平和、知恵、調和のシンボル」として、大切に育てられてきました。
世界最古のオリーブの木はレバノンの北部に生存していますが、その次に古く5000年の寿命を育んでいるのがパレスチナの
ヨルダン川西岸に聳えています。
聖地ベツレヘムの北西4キロの地点です。
パレスチナにとってオリーブは重要な産業に他なりません。
厳しい自然環境にあっても、オリーブの生命力はたくましく、
果物としてもオイルとしても貴重な収入源になっているわけです。
パレスチナではオリーブに依存する農民が10万人ほどいます。
この地域での果物生産の70%を占めているのがオリーブです。
地域経済の14%を支えるほどで、なくてはならない資源といえるもの。
しかも、地中深くに根を張り、人々に勇気と元気を与えてくれる生命体であるため、地元の人々は農民に限らず、オリーブの木を大切に育て、困ったことがあると木の幹に抱きつき、大地からのエネルギーをもらうことが習慣化しています。
「オリーブの木も実も、自分たちの子どもと一緒」。
そう語るパレスチナの女性の言葉が耳に響きます。
パレスチナのアーティストの間ではオリーブを題材とした絵画や彫刻の作品が定番となっているほどです。
それほどオリーブはパレスチナの文化であり、日常生活に根付いている「抵抗と平和の証」なのかも知れません。
そんなオリーブの収穫期が訪れています。
しかし、イスラエル・ハマス戦争の影響で、安全な環境で収穫できる状況ではなくなりました。
オリーブの実を収穫に来た農民が銃殺されるという悲惨な事件も起きています。
「平和の象徴」であるはずのオリーブの木の根元で農民らが銃殺されるといった悲惨な様子がガザ地区でもヨルダン川西岸でも
見られるようになりました。
ぶっちゃけ、一刻も早く、オリーブの木の周りで人種を越えて、皆が親しく交流できる時が戻ってきて欲しいものです。
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