Vol.359 2024/01/05
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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2024年は世界各地で選挙の嵐:
岸田首相の最大の関心は台湾総統選か?
ぶっちゃけ、2024年は世界各国で選挙の嵐が吹き荒れることになりそうです。
ロシアでもアメリカでも大統領選挙があります。
インドネシア、イラン、イギリス、ウクライナ、メキシコでもそうです。
韓国やインドでは総選挙が、EUでも議会選挙が予定されています。
中南米やアフリカ諸国の独裁国家でも形式的でしょうが、選挙が実施されます。
60を超える国や地域で国政選挙が実施されるような年は、これまでありませんでした。
21世紀の後半に向けて、世界の政治情勢が大きく揺れ動くきっかけになるかも知れません。
そんな中、最初に行われるのが台湾の総統選挙です。
1月13日が投開票日となっています。
現在政権を担う民進党と8年ぶりに政権奪還を狙う最大野党の
国民党、加えて台北市長を8年務めた主席を戴く第2野党の
民衆党による「三つ巴」の熾烈な戦いが進行中。
事前の世論調査やメディアの予測では、蔡英文政権を引き継ごうとする民進党の頼清徳副総統が一歩リードしている模様です。
日本とは地理的、歴史的、そして文化的にも近しい関係の台湾。
誰が最高指導者の座を射止めるのか、大いに気になるところです。
台湾海峡を巡る中国大陸との緊張関係が高まる中、台湾の独立を目指すのか、大陸との平和的共存の道を探るのか、日本にとっても政治、経済的な影響が及ぶに違いありません。
岸田首相は自民党の政治資金パーティーの裏金問題に加えて、
日本海側を襲った大地震や津波などの対応に右往左往し、とても解散総選挙に打って出られる情勢にはなさそうです。
そんな岸田首相にとって、台湾は明治時代から親族が進出し、
ビジネスで大成功を収めてきた因縁深い場所に他なりません。
岸田一族の屋台骨を築いたのは曾祖父の岸田幾太郎氏です。
当初は広島と北海道を結ぶ農業機械や種子、着物などの販売業を営んでいましたが、1896年、台湾の基隆(キールン)に乗り込み、岸田呉服店や岸田材木店を立ち上げ、「基隆銀座」と呼ばれるまでに商売を発展させ、台湾経済を支えました。
その後も岸田家は代々、台湾との関係を強め、木材や呉服に加え、酒類や希少金属の販売等で順調に事業を拡大したわけです。
その名残は今も残っています。
基隆の中心街には岸田呉服店の建物がそのまま威容を誇っており、その隣にできた「岸田喫茶部」と銘打ったカフェが人気でした。
そんな台湾との浅からぬご縁を持つ岸田首相は、事あるごとに「台湾は日本にとって切っても切れないパートナーだ」と明言。
ぶっちゃけ、総統選の行方に日本で最も関心を寄せているのは
岸田首相ではないでしょうか。
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