今週のお薦め作品 第96回アカデミー賞とお薦め作品
3月11日に第96回アカデミー賞の授賞式が開催された。今年は下馬評通りに「オッペンハイマー」が7部門を獲得した。
残念ながら日本公開は3月29日のため、「オッペンハイマー」抜きの予想を先日、本プログの発信者にメールした。
私の予想6部門中4部門が「オッペンハイマー」が獲得しました。
その他二部門の予想的中は50%で脚本賞の「落下の解剖学」を的中。
主演女優賞は悩んだ末にザンドラ・ヒュラーにしたため、不的中だが、下記文章や1月の「哀れなるものたち」鑑賞時に書いた文章を読んでもらえば、私がエマ・ストーンの演技を高評価していたことがわかっていただけると思う。下記の文章は「落下の解剖学」の私の鑑賞記の抜粋です。脚本賞受賞ということは上質の映画の証明の証しなので、アカデミーウィークの推薦作とします。
『第76回カンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作である。今年のアカデミー賞作品賞候補にもノミネートされているサスペンスの傑作である。(中略)後半は上質な法廷サスペンス劇となっている。サンドラ役のザンドラ・ヒュラーの静かな演技と自我を爆発させる熱演は本年アカデミー主演女優賞の有力候補であり、賞レースはエマ・ストーンとの一騎打ちであろうと思える。観客も真実がわからなくなるストーリー展開にも引き付けられる。本年のベスト作品の1本である。』
公開は2月23日であり上映中です。まだ見てない方は1級のサスペンス映画を劇場で楽しんで欲しいと思います。
今年のアカデミー賞では日本作品が3部門でノミネートされて、2部門が受賞しました。「ゴジラ-0」が視聴効果賞を受賞。日本映画の技術が世界に認められた事は喜ばしい。もう1本は長編アニメ映画賞の「君たちはどう生きるか」です。宮崎アニメの集大成と言われた作品だけに素直に嬉しかったです。残念なのは国際長編映画賞で「PREFECT DAYS」が受賞できなかったこと。役所広司の最高の演技(カンヌ国際映画祭で主演男優賞受賞)だけに本当に残念でした。