Vol.374 2024/05/10
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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イスラエルがガザ地区への無差別攻撃を止めない理由
ぶっちゃけ、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃は一向に止む気配がありません。
飢餓が深刻化し、多くの避難民が行く場を失っています。
ネタニヤフ首相は「ハマスの一掃のためには欠かせない攻撃だ」と主張し、病院であろうと学校であろうと、「ハマスが潜伏している」と一方的に宣言し、無差別攻撃を止めようとはしません。
事態を懸念するエジプトやカタールが仲介役を演じ、停戦と和平への道筋を見出そうとしています。
また、アメリカからもブリンケン国務長官やバーンズCIA長官らが乗り込んでいますが、イスラエルは聞く耳を持っていないようです。
国連も無力な存在になり果てています。
その一方で、アメリカのトランプ前大統領の娘婿のクシュナー氏などは、ガザ地区の再開発プロジェクトの参入を画策し、高級リゾートの建設を推進し、「今が投資のチャンス」と大々的な売り込み合戦を展開中。
利に敏い不動産王として名を成したトランプ前大統領も密かに後押ししている模様です。
そうした動きと歩調を合わせるかのように、ネタニヤフ首相は「ガザの2035年」と銘打った未来図を発表しました。
この5月5日のことです。
それによれば、イスラエルがパレスチナ人を全てエジプト経由でアフリカ等に追い出した後、ガザ地区を中東最大の自由貿易特区に大変身させるとのこと。
第1段階では、1年をかけて、イスラエルがガザ地区に人道的支援を投入し、南北に渡って安全地帯を整備します。
第2段階では、5年から10年をかけて、周辺のアラブ諸国の協力の下、ガザ復興地帯を建造するとのこと。
これは第2次世界大戦後のアメリカの「マーシャル・プラン」を模したものです。
第3段階では完全な自立地帯が完成し、世界が羨む「自由で豊かな新経済特区」が誕生すると言います。
果たして、そんな絵にかいた様な未来図が実現するでしょうか。
これまでイスラエルとパレスチナの2国家並立という理想を目指していたはずが、いつの間にやらパレスチナを地上から消し去るというわけです。
これでは怨念の連鎖は未来永劫に続くことになるでしょう。
ぶっちゃけ、2035年にガザ地区を「地上の楽園」に生まれ変わらせるという夢物語は「捕らぬ狸の皮算用」でしかないように思えてなりません。
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