Vol.372 2024/04/19
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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世界を2分しようと中国に提案したアメリカのイエレン財務長官
ぶっちゃけ、アメリカも中国も強欲資本主義の道をひたすら走り抜けようとしているとしか思えません。
4月10日、岸田首相はワシントンを訪問し、バイデン大統領との首脳会議に臨み、その後はフィリピンのマルコス・ジュニア大統領を交えての3か国首脳会議に参加しました。
主な議題は台頭する中国の影響力をどう防ぐかという点でした。
ところが、同時期、米国のイエレン財務長官は、北京で中国訪問の旅を締めくくり、「世界は米中両国が繁栄する上で十分に大きい」と述べていたのです。
何と、かつて中国の人民解放軍の将軍が述べた「太平洋を中国とアメリカで二分しよう」というのと同じ発想ではありませんか。
イエレン財務長官の9か月ぶりの中国訪問は、表向き、世界の2大経済大国の間でエスカレートする貿易紛争に対処することを目的としており、両者は昨年11月のバイデン大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談に続いて関係を安定化させようとするものでした。
イエレン財務長官曰く「今回の訪問で我々の直面する課題を一夜にして解決することはできません。しかし、抜け目のない生産的なコミュニケーションの手段を築くのに役立つことを期待しています」。
更に、彼女は「国家安全保障を維持するため、必要な経済的行動を継続します」とも述べ、米中間の阿吽の呼吸を整えようとする姿勢を見せました。
その後もアメリカのトップ企業のCEOが相次いで北京を訪れています。
また、ブリンケン国務長官やケリー気候変動大使も近く中国を訪問するとのこと。
要は、バイデン政権は表向きには中国警戒論を打ち出し、「いつ台湾有事が発生してもおかしくない。その場合には中国と対峙する」と強硬姿勢を見せていますが、アメリカの本音は中国とのウィンウィンの関係を維持することにあることは疑いの余地がありません。
ぶっちゃけ、中国もアメリカも同じ穴の狢と言っても過言ではありません。
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