Vol.362 2024/01/26
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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金正恩が娘を後継者として担ぎ出したワケ
ぶっちゃけ、北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記は何を考えているのでしょうか?
新年早々から、「韓国との話し合いや和解は、最早あり得ない。
韓国やアメリカが下手な動きを見せれば、いつでもわが国の核ミサイルを使って反撃する」と、あたかも「韓国をせん滅する」と言わんばかりです。
とはいえ、北朝鮮が核ミサイルを韓国に向けて発射する可能性は低いはず。
なぜなら、そうした暴挙に出れば、たちまちアメリカ軍の反撃を招き、北朝鮮そのものが消滅することは火を見るより明らかですから。
実は、金正恩氏は核ミサイル開発に力を注ぐ一方で、生物化学兵器の研究開発に1980年代から本腰を入れています。
米国防省の分析によれば、北朝鮮は既に5000トンほどの生物化学兵器を備蓄しているとのこと。
元国防総省の北朝鮮問題の専門家曰く「炭疽菌を巧妙にばら撒けば、地上から人類全てを絶滅させることも可能となる。それだけの破壊力を持つ生物化学兵器を所有する北朝鮮であれば、核ミサイルに頼る必要はないだろう」。
思い起こせば、ベトナム戦争の頃、アメリカ軍はモンサントと協力して開発したエージェント・オレンジ(枯葉剤)を空中から散布し、多くのベトナム人の命を奪ったものです。
北朝鮮は闇市場で入手した機械や薬品を使い、多様な生物化学兵器を開発しています。
金正恩氏はそうした国際的に非合法化されている生物化学兵器の研究機関を訪問し、軍の担当者や専門家を激励してきました。
2015年には、そうした視察の状況が国内メディアでも報道されています。
実は、昨年から、金正恩氏は10歳前後と見られる娘を連れて、ミサイル発射場など軍の関連施設をたびたび訪問するようになりました。
その光景は、あたかも「娘を後継者としてお披露目している」ようにも見えるため、韓国でもアメリカでも「金王朝の4代目は初の女性が務めるのか」といった観測が出ているほど。
しかし、これは北朝鮮が得意とする「目くらまし」戦術に他なりません。
要は、「愛する娘を大切にする良き父親」というイメージを広め、であるならば「核ミサイルで韓国に攻撃を仕掛けるような残虐なことはあり得ない」という国際的な世論操作を意図している可能性が大きいと思われます。
これまで「貴いお子様」と呼ばれていた娘は、今や「明日に輝く女将軍」と大変身を遂げる有様です。
ぶっちゃけ、都合の良いイメージを巧みに演出し、あのトランプ前大統領をも「ラブレターの交換をしてきた仲」とまで見事に手玉に取ってきた金正恩氏の本当の姿を見極める努力が欠かせません。
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