今週のお薦め作品 9月27日公開「サウンド・オブ・フリーダム」
今週のお薦めは9月最終週の封切りだが、ぜひ注目して欲しい作品なので書かせていただきました。本作は、子供を売買する犯罪組織に挑んだ連邦捜査官ティム・バトラーの実話を映画化した作品です。物語は米国内では末端の被害しか解決出来ない事からバトラー捜査官は上司の許可を取り、南米コロンビアに単身向かう。地元警察や訳ありも前科者の協力を得て150名近くの開放に成功する。さらに自らの命の危険も顧みず犯罪組織の本拠地への潜入をする。本作でバトラー捜査官を演じたジム・カヴィーゼルはエンディングロールで本作の描いた児童人身売買の実態を語り、観客への協力も呼び掛けている。児童誘拐ビジネスの市場規模は年間1,500億ドルと言われている。このビジネスの主要顧客が米国で小児性愛と虐待がメインであることから制作後に公開されるまで5年が経過してしまっている。公開後賛否両論があったが、2023年の公開初日興収は「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を抑え第1位となり、年間興収も全米TOP10に入っている。ヒットした要因はテーマだけでなくエンターテインメントとしても上質な出来ばえであることを証明しているので、映画館に足をはこんで欲しい。