◆◇◆ 本郷孔洋のビジネスの眼 vol.729 ◆◇◆
曲げない性格
ある商人が、5年前から1万ユーロを貸している男に
街でばったり会った。商人は声をかけた。
「あんたはわたしを担いでいるね。」
「いや、そんなことはない。
またどうしてそんなことを言うのかね。」
「数年間、お金の持ち合わせがないからと
借金を返済してくれなかった。まあ、それは大目に見よう。
しかしその後あんたは莫大な遺産を相続した。
それなのにお金を返してくれないのはどういうことだね!」
「それはさ、財産のせいで性格が一変したなんて
人に思われたくないからさ!」
(ジョーク集より)
売っても減らないビジネスモデル
(2024年10月31日)
1.経済学からビジネスモデルを考えると?
「売っても減らないビジネスモデル」ですと、
ユニ・チャームの創業者高原慶一朗氏の問に答えたのが
プラネット創業者の玉生弘昌さんです。
私の大学の友人でもある玉生さんが書いた本の一節です。
(『経営者のための経済学』 ダイヤモンド社 玉生弘昌著)
プラネット社は通信サービスですから、
売っても売っても在庫は減りません。
マーシャルクロスの需給曲線に当てはまらないケースで、
ビジネスモデルを説明したのですね。
2.経済学を参考に経営判断をする
玉生さんは、社内ベンチャーの珍しい成功者で、
プラネット社を上場させました。
博学のうえ、読書家(会長の書評として、発刊しています。)で、
経済学に詳しい玉生さんのアプローチには、実に感心しました。
そして彼は、若い人には「1000冊読め」と
日頃から話しています。
この本は、読みやすく、話題は多岐に渡り、
経済学の堅苦しさもありません。
勉強になります。
是非、ご一読を!
ほんごうでした。