Vol.179 2020/02/07
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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これから火を噴く中東:アメリカvsイラン、中国、ロシア連合の戦い
ぶっちゃけ、ノストラダムスも予言しているように、2020年は「中東で大きな戦争が勃発する」兆しが濃厚だ。
安倍首相も河野防衛大臣も「イランをめぐる中東情勢は危機的状況を脱し、安定化している。自衛隊も安全な状況で情報収集にあたれる」といった発言を繰り返している。
残念ながら、トランプ大統領の思惑も、イランの怒りも分かっていないようだ。
アメリカにとっては、イランのソレイマニ司令官をイラクで殺害したのは計画通りであったわけだが、その報復としてイランがイラクの米軍基地に打ち込んだミサイルを迎撃できなかったことに衝撃が走っている。
確かに米軍に死者は出なかった模様だが、30人近くが脳震盪を起こし、海外で治療を受けているという。
事前に、イランからの攻撃があるとの情報を得ていたにもかかわらず、米軍の兵士の安全を確保できなかったのは失態であった。
これは昨年、サウジの油田がドローン攻撃を受けた際にも、明らかになったことで、高額のアメリカ製のミサイル迎撃システムがまったく機能していないことが改めて浮き彫りになったといえる。
危機感を強めた米軍は新たにサウジアラビアにF15-E
飛行中隊を急遽送り込んだ。
最も注目すべきは、米軍が本年3月上旬にヨーロッパ諸国と合同で対ロシア戦に備えた演習「コールド・リスポンス」を中止し、参加予定の3000人の米兵を「イランとの戦闘に振り向ける
模様だ」と、ノルウェー政府が明らかにしたことである。
実は、それ以外にも米軍による対イラン戦の準備は急ピッチで進められている。
具体的には、第82空挺団4000人、海兵隊2000人も現地に派遣された。
要は、米軍によるイラン攻撃は秒読み段階といっても過言ではないのである。
日本では「アメリカもイランも戦争を望んではいない」といった見方が多い。
しかし、自国の最高司令官を他国で殺害されたイランの怒りは
消えておらず、昨年末、イランは中国、ロシアとの初の合同軍事演習を実施したほどだ。
その舞台は間もなく日本の海上自衛隊が活動を行う予定のオマーン湾であった。
日本政府はどこまでアメリカから対イラン戦争の準備状況に関する情報を知らされているのだろうか。
「アメリカは最大の同盟国」と胸を張る安倍首相であるが、トランプ政権からはイラン攻撃用に新たに配備された潜水艦発射の
小型核ミサイルW76-2についても何も知らされていないのではないか。
ぶっちゃけ、「中東の石油はもう要らない」と公言するトランプ大統領の下で、新たな核戦争の危機が中東に迫っている。
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