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        47回

         アメリカ政府が進める人体改造計画と使命を終えたオリンピック(前編)

         

        浜田和幸

        ウェブで読む:http://foomii.com/00096/2016121610000036504

        EPUBダウンロード:http://foomii.com/00096-37107.epub

         

         アメリカの次期大統領となるトランプ氏の一挙手一投足が世界の注目を集めている。

        とはいえ、誰が大統領になったとしても、超大国の座を死守しようとするアメリカの技術革新の屋台骨を支えている組織は変わらない。

        その組織は国防総省国防先端技術開発局(通称DARPA)である。DARPAは常に20年から50年先の世界を見据え、未来社会にとって最も強力な武器となる新技術の開発に資金を潤沢に提供しているからだ。

         

         例えば、1960年代の初頭。

        まだコンピューター・サイエンスが学問分野として誕生していない時に、将来のネット社会を見据え、新たなコンピューターのネットワーク社会を描いていた。「インターネットの生みの親」と言っても過言ではない。

         当時、DARPAの前身組織であった「コマンド・アンド・コントロール・リサーチ」の責任者であったリックリダー氏は全米の大学や研究機関、政府の主要部門を結ぶ「アルパネット」と名付けたコンピューターのネットワーク網を立ち上げる準備に着手した。その最大の目的は、アメリカが冷戦時代を勝ち抜くために、ソ連からの核の先制攻撃を受けた場合でも、素早く確実に反撃できる通信指令システムを構築することであった。

         

         そのDARPAが今、最も力を入れ研究開発資金を投入しているのが、「進化した人間を創造する」という分野である。

        もともとの発想は過酷な戦場で戦う軍人たちが肉体的にも心理的にも、また状況判断の能力においても、敵を圧倒する優位性を確保できるようにしようとしたもので、「未来の不死身の戦士」を生み出すための研究開発に他ならない。

         

         2015年3月、DARPAは「国家安全保障のためのブレークスルー技術」と題する報告書を発表した。

        この中でもDARPAは自らの未来戦略を明確に打ち出し、世界の研究開発レースをリードする姿勢を強くアピールしている。

         

         また、国防総省の下部組織としては、「国防科学研究事務所」も特異な存在として機能している。この事務所の特徴は、「夢を現実のものにするため、常識を飛び抜けた大胆な発想での研究」にある。

        具体的には、負傷した兵士が現場で失った人体や臓器を簡単に補充できるような人体再生技術の研究が進行中である。

         

         このように、アメリカの国防総省の研究現場においては、「想像を絶するような、どう考えても夢としか思えない技術の開発にこそ積極的に挑戦する」という雰囲気が漲っている。

        皆が不可能と思うような技術開発こそ、世界最先端の科学的頭脳集団を標榜する組織が本領を発揮すべき戦場として捉えているわけだ。

         

         現在、DARPAは「新たな人類を創造する」という未知の分野に本格的に取り組み始めている。その背景には、アフガニスタンやイラクの戦場で、多数の米軍兵士が命を落とし、また、身体障害者となって本国に送り返されているという悲惨な現実がある。

         

         加えて、世界各地で頻発するテロの犠牲となり、肉体、精神双方に傷を負った兵士たちが急増していることも指摘されている。

        彼らの苦痛や痛みをいかに素早く修復し、常に戦い続けることができる兵士を生み出すかが、DARPAに新たに与えられた使命となっているようだ。

         

         とはいえ、戦場で体の一部を失った兵士に対し、元からあったのと同じような手や足を再生させることが果たして可能であろうか。常識的にはあり得ない話であろう。

        しかし、DARPAの司令官や研究者たちは、「元からあったものであれば、失っても取り戻すことはできるはずだ」と考え、「細胞が数個手に入れば、そこから人間全身を再生させることも可能だ」と考えているようだ。

         

         確かに、もともと人間は幹細胞をベースに生まれてくるわけで、腕や足などの部分的な人体再生は極めて簡単なことかもしれない。DARPAの専門家たちにとっては、「可能かどうかは問題ではなく、どのようにして、その夢を実現するか」が具体的なテーマとなっているのである。

         

         更には、DARPAの研究者たちはイルカやクジラが決して眠らないことに関心を寄せている。

        というのも、彼らはいずれも人間と同じ哺乳類である。

        もし彼らが人間と同じように眠る必要があれば、海の中でおぼれてしまうに違いない。

         

        彼らが溺死しないのは、たとえ睡眠中であっても、常に覚醒しているからである。

         

         脳の一部は睡眠状態に入っているとしても、他の部分は常に警戒態勢になっているからこそクジラもイルカも睡眠中におぼれることがないのである。

        彼らは、脳の眠っている部分と起きている部分をスイッチ一つで交換することができるに違いない。

        こうした哺乳類たちの脳の構造を人間に当てはめることが可能かどうか、その研究が現在進められているわけだ。

         

         近未来の戦争はコンピューターを使った情報心理戦の側面が強くなると考えられる。

        戦場においても、24時間、常に神経を覚醒させていなければ

        敵との戦いに勝てない そのため 人間の脳の一部だけを睡眠させ

        他の部分は常に警戒体制にあるような、いわば「睡眠を必要としない兵士」をいかにして生み出すかが緊急の課題になってくる。

         

         こうした技術をアメリカが世界に先駆けて開発することに成功すれば、兵士の戦い方が今日とは大きく様変わりすることは間違いない。

        一日24時間、週7日間、一睡もしなくとも戦い続けることのできる兵器が間もなく誕生しようとしているのである。

         

         また、DARPAでは兵士たちが空腹や疲労、恐怖心などを克服するために必要な薬の開発にも取り組んでいる。

        開発責任者に言わせれば、「映画『スパイダーマン』の主人公を作ろうとしているようなものだ」とのこと。

        人間のあらゆる細胞をコントロールすることにより、兵士たちにメタボリズムをオリンピックのメダリストのレベルまで引き上げようという考えである。

         

         人間の身体は60兆個といわれる膨大な数の細胞から成り立っている しかし、元をたどれば、一つ一つの細胞は極めて小さなものに過ぎない そこで この一つ一つの細胞のメタボリズムを飛躍的に高めることにより、人間全体の運動能力を強化しようという発想が底辺に流れている。

         

         戦場で多くの兵士が命を失う最大の理由は体力を消耗し、空腹に苛まれ、誤った判断を下してしまうからである。

        そのような状況から兵士たちを救うために、DARPAでは少なくとも年間400憶ドルの研究費を、このような兵士の人体改造計画に投入していると言われている。

        トランプ次期大統領も大統領専用機の開発予算は削っても、こうした人体改造計画の予算は温存するに違いない。

         

         確かに、科学技術の進歩は止まるところを知らない。

        懸念する声もあるが、現実には我々の想像をはるかに超えるスピードで人体のサイボーグ化が進んでいることは間違いなさそうだ。

        実際、こうした人体の機能強化プロジェクトはアメリカの専売特許ではない。

        実は、ロシアや中国も同じような発想から長年に渡り、極秘の研究を続けているのである。

         

        以下、次号「第48回」(16日発行)に続く!

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