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        Vol.084 2018/01/12

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        浜田かずゆき の
        『ぶっちゃけ話はここだけで』

         

        【今週の目次】

         

        1.中国人を一瞬で味方につけたマクロン大統領の中国語での挨拶

         

        2.アメリカが進める金正恩斬首作戦の中身

         

         

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        1.中国人を一瞬で味方につけたマクロン大統領の中国語での挨拶

         

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        ぶっちゃけ、若きフランスの大統領は見栄えも良いが、外交手腕もたいしたものだ。

        1月8日からの初の中国訪問に際し、先ずは25歳年上の夫人を伴って「古代シルクロードの起点」西安を訪問し、その後、北京に飛んだのである。

        3日間という短い訪問であったが、迎える習近平国家主席は夫妻揃って2度の首脳会談に臨む厚遇ぶりを見せた。

        世界の注目を集めたのはマクロン大統領の演説であった。

        フランスと中国が力を合わせて地球温暖化対策を進めようと呼びかけたのである。

        アメリカのトランプ大統領が「パリ協定からの離脱」を宣言したことへの対抗策であることは明らかだ。

         

        しかも、マクロン大統領は習いたての中国語で「譲地球再次偉大!」と呼び掛けたのである。

        事前の発音練習の様子も含め、中国版ツイッターの「Weibo」で瞬く間に拡散。

        これは「地球をもう一度偉大にしよう」という意味で、トランプ大統領が「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン」と繰り返したことをもじったもの。

        アメリカ一国主義ではなく、地球全体の環境を考える責任があるとの訴えに他ならない。

        これにはアメリカとの対抗意識を隠さない習近平氏も大喜び。

         

        このところ環境問題への取り組みを強化し、PM2.5の削減にも効果を発揮したと自負する中国の最高指導者も心強い味方を得たと納得した模様である。

        しかも、マクロン大統領は中国人がアッと驚くお土産を持参した。

        何かといえば、大統領騎兵隊所属の去勢馬であった。

        2014年に習近平主席がパリを訪問した際に出迎えた104頭の馬の一頭で、周氏が気に入っていたという。

        そうした気遣いの効果は抜群で、マクロン大統領の訪中は大きな成果をもたらした。

         

        12億ドルを超える中仏投資ファンドの設立が合意されたことをはじめ、習近平主席肝入りの「現代版シルクロード」と呼ばれる「一帯一路計画」にもフランス企業が多数参加することが決まった。

        更には、中国が進めている英国の原子力発電所の設計、施工にもフランスが協力することにもなった。

        マクロン大統領は会談の成果に大満足の様子で、「これからは毎年、必ず中国を訪問する」と宣言。

         

         

        実は、ドイツのメルケル首相は過去10年間、頻繁に訪中を繰り返していたが、昨年後半から指導力が陰り、対外的な活動ができにくくなっている。

        そうした状況を見据え、マクロン大統領は「世界の未来はフランス、ヨーロッパ、そして中国が築いていく」との自信を見せているのである。

        ぶっちゃけ、フランスと中国がガッチリ手を握った瞬間に、日本ではまったく関心がもたれていない。

         

         

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        2.アメリカが進める金正恩斬首作戦の中身

         

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        ぶっちゃけ、北朝鮮の金正恩委員長もアメリカのトランプ大統領も本心を明かさないため、日本も世界もきりきり舞いさせられている。

        しかし、それは当然と言えば当然の話で、相手に手の内を読まれないようにするのは洋の東西を問わず、戦いに勝つためには当たり前のこと。

        テレビのワイドショーやネット上では勝手な珍説がまかり通っているようだが、自分で情報を咀嚼する習慣を育むことが大切だ。

        目下のところ、最大の関心は「アメリカによる先制攻撃はあるのか。あるとすれば、いつか」ということであろう。

        「平昌オリンピックの後になりそうだ」とか「北朝鮮が建国70周年の祝砲として新たなミサイルを発射した直後だろう」とか、「北朝鮮のミサイルは大阪を狙っている」(バノン発言)など、根拠なき観測気球が目白押しとなっている。

         

        とはいえ、大事なことは確実な情報にフォーカスすること。

         

        トランプ大統領周辺の軍事顧問団は「CIAが中心となり、金正恩を倒すと同時に、核、ミサイルの通信網を遮断する。金正恩が権力を一手に握っているので、彼との連絡ができない状況を作るのが最も効果的な作戦となる」との考えで一致している。

        実際、かつての湾岸戦争ではカーボンフィラメントを高圧線にばらまきショートさせた。

        要は、電力系統や電源を物理的に破壊するのである。

        実は、これまで金正恩は多数の高官を粛清しているため、彼の回りを固めている警備部隊や医者の中にも恨みを抱いている人間がいるに違いない。

        CIAではそうした連中に狙いをつけ、多額の報奨金と亡命を餌に金正恩の暗殺の機会を窺っているのである。

        ミサイルや爆撃機を使った攻撃では北朝鮮からの反撃が避けられない。

        現時点でも北朝鮮のミサイルはロフテッド軌道に対応しているものが多く、最新鋭のアメリカ製の迎撃ミサイルといえども完ぺきな撃墜は不可能といわれる。

        何しろ、音速の20倍ものスピードで飛来するICMBでは、アメリカもお手上げ状態である。

        そのことはアメリカ軍が昨年行ったシミュレーションで明らかになっている。

        北朝鮮はスカッド、ノドン、ムスダンのミサイル発射の移動式基地を50カ所ほど建設し、常時50から100発を連続発射できる体制を整えているわけで、アメリカの誇るステルス爆撃機といえども北朝鮮の秘密基地を全て無力化することは絵に描いた餅に過ぎない。

         

         

        このことはトランプ大統領も分かっているはずだ。

        これまでの「言葉のミサイル」の応酬はあくまで心理戦の一環である。

         

        ぶっちゃけ、アメリカは金正恩の所在を正確に把握し、確実に斬首できる「ソフトキル作戦」に総力を挙げて取り組んでいる。

         

        その結果は、実行された後を含めて明らかにされることはないだろう。

         

        ★発行元 : 浜田和幸(はまだかずゆき)
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