Vol.099 2018/05/11
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.イスラエルで前代未聞のデザートを出された安倍首相夫妻
2.間もなく88歳の誕生日を迎える大富豪バフェット氏の
中国観
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1.イスラエルで前代未聞のデザートを出された安倍首相夫妻
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ぶっちゃけ、安倍首相も昭恵夫人もぶったまげたに違いない。
それは5月2日のこと。
場所はイスラエルの首相ナタニエフ氏の公邸。
中東歴訪の最初の訪問地であるイスラエルで終日、
政府間協議に臨み、ようやくホッとする夕食会での出来事
だった。
ナタニエフ首相はサラ夫人を同席させ、安倍首相夫妻に
イスラエルの著名な料理人であるセゲブ・モシェ氏の料理を
振る舞った。
何しろ、モシェ氏人はナタニエフ首相のお抱え料理人とも
いわれるほど。
アメリカのトランプ大統領がイスラエルを訪問した際にも、
自慢の腕前を披露したばかり。
その時には二人の指導者の頭を形どったデザートを用意した
ことで話題となった。
しかし、今回、安倍首相夫妻に出されたデザートは
「世界のチョコレート」と題したもの。
チョコレートそのものは変哲もないものだった。
問題は、チョコレートを載せた入れ物の方だ。
何と、男性用のメタリックな革靴の中にチョコが顔を出して
いるではないか。
この奇抜なアイディアにはイスラエル国内で非難の嵐が巻き
起こった。
「日本からの客人をもてなすなら、日本人の文化に
敬意を払うべきだ」
「日本では靴は不浄なもので、家に入る時には玄関で
脱ぐのが当たり前」
「よりによって食卓の上に靴を並べて、デザートを供する
など、もってのほか」
「あたかもイスラエル人に豚の器に入れたお菓子を
出すようなもの」
「外交上の儀礼を欠くこと、はなはだしい」
「インドの首相には牛の恰好をした皿に料理を盛り付ける
というのか」
「これは腹切りに値する」
等々、ネット上では大騒ぎになり、世界各地に飛び火した。
当初、イスラエル外務省は「芸術的な料理人の創作料理に
敬意を払った」と述べていたが、余りの非難の嵐に、
急きょ、お詫び声明を出す事態に追い込まれた。
曰く「われわれは安倍首相夫妻に心から敬意を表するもので、
料理の中身や飾りつけに関してはシェフに一任しており、
事前の打ち合わせをしなかった。
失礼があったとすれば誠に申し訳なかった」。
ところが、当の料理人が自らのインスタグラムで問題の
デザートの写真を自慢するような挙に出たため、
火に油を注ぐことになってしまった。
日本の外務省の同行者も「日本の首相夫妻を冒涜するような
料理の出し方は遺憾極まりない」とコメント。
この5月に建国70周年を迎えるイスラエルだが、
ぶっちゃけ、日本との関係では余りに無頓着な料理人の
せいで、大きな禍根を残すことになったようだ。
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2. 間もなく88歳の誕生日を迎える大富豪バフェット氏の
中国観
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ぶっちゃけ、老いて益々元気なウォーレン・バフェット氏で
ある。
この8月には88歳の誕生日を迎える。
バフェット氏といえば、日本にも絶大なファンを抱える
「世界最強の投資家」に他ならない。
別名「オマハの賢者」。
アメリカのネブラスカ州はオマハに在住のため、
そう呼ばれる。
自らが理解し、納得できる企業の株を長期保有する戦略で
巨万の富を一代で築き上げたことで知られる。
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏と世界1の資産家の座を
常に競ってきた。
とはいえ、質素な生活ぶりを信条とし、小さな平屋に夫妻で
暮らし、自家用バンを自ら運転する毎日。
投資で得た莫大な資産の大半はビル・ゲイツ財団はじめ
慈善団体に寄付。
そんな人柄に惹かれ、毎年、この時期に開催される同氏の
会社バークシャーの株主総会には世界中から株主である
ファンが大勢詰めかける。
今年も、新たに会長に加わったチャーリー・ムンガー氏と
共に、株主やアナリスト、メディア関係者らと総会に臨んだ。
総会は週末を入れて3日間続き、バフェット氏は参加者と
楽しい時間を過すのが習わしである。
ファンの間では「投資家のウッドストック」と呼ばれる
イベントとして定着している。
とはいえ、圧巻は毎回、5時間、6時間とぶっ続けで
開催される株主との質疑応答時間であろう。
今年も5月6日の日曜日に開かれた。
バフェット氏は自らの経験に基づく市場動向予測を
ユーモアたっぷりに明らかにしていく。
今年も多岐にわたる質問が出されたが、
最も印象深かったのは「中国の未来」に関するもの。
曰く「自分はもうじき88歳になる。
今年は2018年だ。
8という数字が3つ並ぶ。
中国では8は最も縁起の良い数字といわれる。
トランプ政権が中国との間で貿易通商戦争に踏み切るのでは
ないかとの懸念が出ているが、
そんな事態には決してならない。
なぜなら、対立はアメリカにも中国にも何ら
益をもたらさないからだ。
アメリカと中国は経済面だけではなく、
長期的に多くの分野で世界最強の2大国になるに違いない。
大国になれば時に対立もするが、長期的に見れば、
必ずウィン・ウィンの相互利益への道を選択する。
なぜなら、お互いに共通する利益基盤が大きいから。
心配無用。
自分もこれからチャーリーと一緒に本格的に中国での
ビジネス展開を考えたい」。
ぶっちゃけ、長期戦略で世界1、2を争う大富豪の座を
手にした「オマハの賢人」のご宣託を受け、
アメリカの投資マネーが中国に流れていきそうだ。
★発行元 : 浜田和幸(はまだかずゆき)
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