Vol.027 2016/10/14
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.世界初の駐火星大使を任命した中国の狙いは?
2.脳波でロボットを自由に動かすバイオニック・オリンピック!注目のロシア製技術
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1.世界初の駐火星大使を任命した中国の狙いは?
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ぶっちゃけ、中国の長期戦略には驚くね。
何しろ、この10月10日、日本では「体育の日」だったけど、
中国政府は世界がたまげるような宇宙向け人事を発表したんだよ。
皆さん、気付いたかな。
何かと言えば、駐火星大使の人事を発表したのさ。
しかも、一挙に11人も!
中でも筆頭格の大使に任命されたのはヤオ・ミン氏。
言わずと知れた、世界的に有名なバスケットボールの選手だね。
2008年の北京オリンピックの花形プレーヤーでアメリカのNBA入りを果たし、ヒューストン・ロケッツでも大活躍。
最近は自作の笑顔グッズがネット上でバカ受けしている、中国の超セレブ。
他にも、先のブラジルでのオリンピックで女子バレーボールで金メダルを獲得した中国チームのヘッドコーチを務めたラン・ピンさんとかね。
スポーツ界の大物だけではなく、作曲家も兼ねる伝統楽器の奏者もいれば、10代の少年バンドから著名なオペラ歌手やSF作家など、多彩な人選。
正に現在の中国が世界に誇る文化・スポーツ外交のスターばかり。
しかし、駐火星大使ということは、一体どういうことだろうね?
火星に中国人コミュニティができたって話はまだ聞いてないよな。
実は、中国は2020年、火星に「長征5号」というロケットを送り届ける準備を進めているのさ。
今回任命された11人の大使の任務は火星に飛んでいくのではなく、地球上にいて、子どもたちを中心に科学技術の大切さを広め、宇宙時代に相応しい中国のイメージを高めることにあるんだって。
「南シナ海は秦の時代から中国の領海だった」と主張するお国柄。
月の土地を大々的に売買しているのは中国人が圧倒的だからね。
いち早く火星に唾を付けたというわけだ。
いやはや、たいした先取り合戦だね。
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2. 脳波でロボットを自由に動かすバイオニック・オリンピック!
注目のロシア製技術
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ぶっちゃけ、人間とロボットの合体が間近に迫っている感じがするね。
先週、チューリッヒで開催された「サイバスロン」の会場は、そんな近未来を感じさせるものさ。
この催しは人工的な補助装置の技術やワザを競うもので、別名「世界初のバイオニック・オリンピック」とも呼ばれているもの。
パラリンピックのことは皆さんも知っているよね。
先のリオ五輪でも障害を持つ選手たちが目覚ましい活躍を見せてくれたからね。
でも、こちらのバイオニック・オリンピックでは機械の力を借りてどこまで人間の可能性を広げるかを競うのが特徴。
世界各国からコンピュータを使った補助装置が出展されていたね。
中でも注目を集めていたのがロシア製の「ニューロボティックス」。
これのすごいのは人の脳波を読み取ることができることさ。
正に、人間の脳とコンピュータが合体することで、肉体的な障害を乗り越えられる未来を示唆しているね。
これを使えば、介助者に頼らずに車椅子を操縦したり、考えていることを文章としてタイプすることも容易にできちゃうわけさ。
仕掛けは簡単で、脳波を受け止めるキャップ型のヘルメットをかぶり、コンピュータ付きの家電装置に対してブルートゥースを通じて、指令を出すだけの話。
スマートホームやコンピュータゲームを楽しむために必要なことは
3つの基本コマンドをマスターすればいいというわけだから、
障害者にとっては朗報だろうな。
しかも、コマンドは覚えやすく、30分から1時間で十分身に付けることができるというからすごいね。
曰く「装置は簡単でなければ意味がない」。
同感だね。
さらに同社では、障害者のマーケットに限らず、教育の分野にも応用したいと実験を重ねているらしく、テレキネシスと呼ばれる意識の集中効果の測定を進めているらしいんだ。
この技術を開発したロシアの会社では現在8万ルーブル(約13万円)するヘッドセットの値段を2万5000ルーブル(約4万円)まで下げるべく、日夜改良に励んでいる模様。
ロシア政府が後押ししていることもあって、今後5年以内に世界にこうしたロシア発の新装置が広がりそうな勢いを感じたね。
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