Vol.030 2016/11/04
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.台風の風力を活かした日本発の新たなグリーン発電!
2.映画「マイノリティ・リポート」を地で行こうとする中国
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1.台風の風力を活かした日本発の新たなグリーン発電!
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ぶっちゃけ、日本からすごい技術が生まれようとしているね。
何かと言えば、風力発電なんだけど、そんじょそこらの風力じゃない。
驚くなかれ、台風のもたらす運動エネルギーを使って発電に生かそうという画期的なもの。
このところ、日本を襲う台風の数も規模も拡大するばかりだよね。
日本各地に甚大な被害をもたらしているのは、ご存知の通りさ。
何とかしよう、というわけだ。
これまで自然再生エネルギーとしては太陽光や風力が利用されてきたけど、日照時間や風向きなどの制限があり、なかなか主流派にはなれなかったよね。
日本政府は太陽光発電を普及させようと高値の買取価格を設定したけど、思ったようには上手くいっていない。
本当は日本では太陽光より風力の方が豊かなんだよな。
とはいえ、風力発電一つをとっても、問題があったのも事実。
中でも大きなのは、こうした風力発電のタービンが全て欧州製をモデルとしており、日本の状況に適合していなかったことだね。
そのため、台風というまたとない風力源がありながら、これまで設置されたタービンはその力を活かすことなく、逆に台風によって破壊されてしまうという状況が一般化していたらしい。
こうした事態を憂慮し、新たな発想で問題を解決しようと立ち上がった日本のエンジニアがいるんだよ。
2013年に誕生した「チャレネルギー」という会社。
この会社が開発した風力を電力に変える全く新しいタービンは、上手く稼働すれば1回の台風で日本が必要とする50年分の電力を集めることができるというから、すごいね。
成功すれば、世界初の「台風タービン」になるってわけだ。
今年、台風がよく来る沖縄に最初の試作機が設置されたばかりさ。
どこまで台風の力を活用できるものか、大いに期待したいところだね。
実は、パリのエッフェル塔にも風力発電機が設置されているんだぜ。
その例に倣って、2020年の東京オリンピックに向けて、東京タワーや、新たに建設される国立競技場にも、台風タービンを設置してはどうか、と夢が大きく膨らんでいるところさ。
日本発のグリーンエネルギーの切り札になることを期待したいね。
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2.映画「マイノリティ・リポート」を地で行こうとする中国
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ぶっちゃけ
中国は新たな国民監視システムを導入しようとしているらしいね。
そのため、7億人を超えるインターネット利用者の間で不安感が高まっているようだ。
中国政府は、犯罪やテロの取り締まりという名目で国民1人1人を監視するビックデータの構築に乗り出したというわけさ。
そして、この事業を「インターネットプラス」と名付けているけどね。
プラスかマイナスか、きわどい感じがするな。
全ての国民がネット上でどのような情報や考えをやり取りしているのか、
100%把握しようという前代未聞の試みのようだね。
数年前に、スピルバーグ監督が制作した映画『マイノリティ・リポート』を地で行くプランと言われているほどさ。
実は既に、2010年から中国南部では実験的な監視プログラムがスタートしているんだってね。
この実験プロジェクトでは、社会や国家にとって歓迎すべき行動を行った市民には、1000ポイントまで得点が与えられるらしいよ。
一方、軽微な交通違反の場合にはマイナス20ポイント、赤信号を無視したり、飲酒運転、あるいは交通巡査に賄賂をつかませようとした場合にはマイナス50ポイント。
ネット上でウソの情報を流し他人に迷惑をかけた場合にはマイナス100ポイントだって。
こうしたポイントの積み重ねにより、市民をAランクからDランクまで分類するというわけ。
Aランクに認められた市民は、様々な特典が与えられ、就職や昇進が有利になるって。
逆にDランクになった場合には、そうした政府の補助や雇用面での優遇措置はなしになるってこと。
何だか怖いね。
しかも、この制度のモデルになったのは、なんと日本が中国を1930年代に植民地化していた時の「優良市民カード」をモデルにしているというから、日本人としては複雑な気持ちになっちゃうね。
ぶっちゃけ、そこまで国民の思想信条を監視しなければ国の安定や安全が確保されないというのは、恐ろしい現実と言わざるを得ないよな。
中国の国民がこうした監視体制をすんなり受け入れるのか大いに気になるところだね。
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