Vol.035 2016/12/09
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.トランプ次期大統領が台湾の蔡英文総統との電話会談に応じたワケ
2.ベトナムで花開くか、日本の乾燥地農業
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1.トランプ次期大統領が台湾の蔡英文総統との電話会談に応じたワケ
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ぶっちゃけ、トランプ次期大統領には世界が弄ばれている感があるよね。
例えば、12月2日に行われた台湾の蔡英文総統との電話会談。
これまで前例のないことだっていうわけで、皆が大騒ぎ。
「一つの中国」を唱える北京に配慮して、歴代のアメリカ大統領は台湾を国家として認めないできたことは知っているよね。
そのため、次期大統領であろうとも台湾の総統と公式の会談などありえない話だった。
それが今回は大々的に台湾の蔡英文総統との電話のやり取りを公開したわけだからね。
北京政府が「アメリカは対中政策の原則を変更するのか」と猛反発しているのも当然さ。
とはいえ、トランプ氏はどこ吹く風。
さすがだね。
実は、トランプ氏は台湾との経済関係に並々ならぬ関心を寄せているんだな。
「不動産王」の異名を取るトランプ氏は前々から台湾の新国際空港と周辺開発事業に参入する機会をうかがっていたのさ。
この9月にも空港の建設予定地、桃園市に自社の中国系アメリカ人を派遣し、市長と面談させているほどだからね。
その際には、空港に併設するホテルを建設したいと提案したらしい。
11月には台北市内で「トランプ友の会」の宴会も盛大に開催されたばかり。
12月中にはトランプ氏の息子が台湾を訪問し、トランプグループの投資案件の打ち合わせを現地政府や企業との間で進めることになっているとも言うしね。
となれば、蔡英文総統からの電話は断れないわけさ。
ぶっちゃけ、ビジネスマンだからね。
外交的配慮よりも、ビジネスディールを優先するトランプ氏らしい価値観のなせるワザだろうな。
これからも似たような言動が次々と起こるはず。
一喜一憂せず、こちらもビジネス優先でトランプ新大統領の関心を掴んだ上で、ディールを繰り出せばいいだけの話だと思うよ。
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2.ベトナムで花開くか、日本の乾燥地農業
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ぶっちゃけ、日本にとってベトナムの重要性が増してきているね。
何しろ、人口が急増中で、間もなく1億人になる勢いさ。
しかも、平均年齢は27歳。
若くてバイタリティの溢れる国だね。
東南アジア最大のマーケットになるのは確実さ。
日本企業の進出も鰻登りで増えているよ。
日本語を学ぶ人の数は人口比で見ると世界ナンバーワンという、実に親日的なお国柄。
真面目な国民性もあり、日本の中小企業で技能実習生として働くベトナム人の評判はすこぶる良好で、その数は年々増える一方だね。
ベトナム政府は人材育成の観点から、年間5万人の研修生を日本に派遣し、行政サービスから物造りまで学ばせようとしているんだ。
ぶっちゃけ、日本で学んだ技術を生かして自国の国造りに役立ちたいというベトナム人の若者の存在は頼もしい限りだね。
現在、両国の官民が協力して様々な開発計画が進行中。
例えば、日本企業が河川の流域でインフラ整備を進める見返りに土地を譲り受け、高層住宅を建設するといった具合。
ベトナムにとっては資金負担なくして治水対策ができ、日本企業にとっては現地でマンション建設に取り組めるってわけさ。
また、ベトナムの中部地帯には広大な砂漠が広がっていて、日本の持つ乾燥地農業の技術移転が熱望されているね。
知る人ぞ知る「水滴ドロップ農法」のことさ。
ベトナムには熱帯雨林が広がっているようなイメージがあるかも知れないけど、実は中東のような砂漠があるんだね。
農作物を育てるには過酷な環境さ。
そこで、日本の技術を活用し、食料生産に活路を見出そうとしているのがベトナム。
大の親日国だけに協力のし甲斐もあるといえるね。
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