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        Vol.045 2017/03/03

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        浜田かずゆき の
        『ぶっちゃけ話はここだけで』

         

        【今週の目次】

         

        1.金正男暗殺の陰のメッセージ:生物化学兵器をいつでも、

        どこでも使うぜ!

         

        2.故ジャックリーン・ケネディ大統領夫人のラブレターが

        競売に

         

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        1.金正男暗殺の陰のメッセージ:生物化学兵器をいつでも、

        どこでも使うぜ!

         

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        ぶっちゃけ、マレーシアは北朝鮮にとっては都合の良い国と

        いうことだね。

         

        何も、クアラルンプール空港という金正男氏殺害の舞台を提供

        てくれただけじゃないのさ。

        実は、イスラム教国の多い中東の国々で働く北朝鮮の労働者を

        斡旋する人材派遣会社もマレーシアにあるんだよ。

         

        今回の暗殺事件に関与したと言われる北朝鮮の工作員たちがカ

        ムフラージュに使っていた貿易事務所もクアラルンプール市内にあったしね。

         

        「グロコム」という名前の会社では北朝鮮が製造した戦場用の無線機をはじめ様々な武器をアフリカに輸出していることも判明。

        北朝鮮人が経営する会社やレストランが数多く存在するマレーシアは、ピョンヤンにとって外貨獲得の拠点になっていたってわけさ。

         

        さて、今回の暗殺に使用された猛毒のVXガスだけど、その入手ルートはいまだ不明のまま。

        実行犯の2人の女性は「いたずらテレビに出演したと思っていた」と殺意を否定しているらしいけど、マレーシア政府は殺人罪で起訴すると決めたね。

        どう見ても北朝鮮の仕業であることが明らかになったからで、当然だろうな。

        一部には、「北朝鮮はアメリカのトランプ政権と初の交渉の場を持とうとしており、敢えてアメリカの反発を買うような暗殺など企てるはずがない。怪しいのはCIAと韓国の方だ」といった見方もささやかれているけど、説得力はないね。

         

        マレーシア警察が明らかにしているビデオ映像や前後の北朝鮮工作員の動きを見れば、ピョンヤンの関与は否定できないんだから。

        問題は、このVX殺人には金正恩の隠されたメッセージが込められていること。

        すなわち、「いつでも大量殺りく兵器を使えるぞ。俺を見くびるな」というタンカを切ったわけさ。

        「ソウルだって、東京だって、米軍基地だって、狙った標的に生物化学兵器を打ち込むのは朝飯前」というわけだね。

        「NTI(核脅威イニシアティブ)」の調査によれば、北朝鮮は2500トンから5000トンの化学兵器用の材料を保有しているというから恐ろしいもんさ。

        人民は食糧がなくて飢えているというのに、サリンやVXを大量に製造しているらしい。

        アメリカのランド研究所曰く「北朝鮮には20万人規模の特殊部隊がいる。

        彼らは生物化学兵器を使って韓国、日本、アメリカを攻撃する準備に余念がない」。

        ぶっちゃけ、この暴走男を食い止めなければ、大参事がいつ起こっても不思議じゃないね。

         

        アメリカは金正恩の居所を突き止め、ドローンで息の根を止めようと、あの手この手を講じているようだけど、太っちょのワリに逃げ足が速いらしく、苦戦しているんだって。

         

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        2 .故ジャックリーン・ケネディ大統領夫人のラブレターが

        競売に

         

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        ぶっちゃけ、なんで今さらって思うよね。

         

        ついこの間まで駐日アメリカ大使だったキャロライン・ケネディ女史の母親のしたためたラブレターがロンドンで競売にかけられるってさ。

        悲劇の主人公であることは間違いないけどね。

        夫のジョン・ケネディ大統領がテキサス州のダラスで暗殺された時、オープンカーの隣に座っていたわけだからね。

        実は、未亡人となったジャックリーンはギリシアの大金持ちオナシス氏と再婚したけど、その前に本気で付き合った人物がいたんだな。

        その彼氏との間で交わした手書きのラブレターが今回競りにかけられるんだって。

        プライバシーも何もあったもんじゃないね。

        お相手の男性はオームズビー・ゴア氏。

        駐英アメリカ大使を務めた人物でイギリスからは「ロード」の称号を授与された外交の専門家さ。

        ケネディ大統領とは非常に親しく、1962年のキューバ危機の時、常時、側にいて対応をアドバイスしたくらいだからね。

        ケネディ大統領の妹がゴア氏の従弟と結婚していたことも2人の仲を深めたようだ。

        とにかく、ケネディ大統領夫妻と最も緊密に公私にわたり付き合っていたのがゴア氏だった。

        余談だけど、後に副大統領になったアル・ゴア氏とは無関係だからね。

        ニューヨークで一部が公開された件のラブレターは、ぶっちゃけ、驚きの連続さ。

        夫を失ったジャックリーン夫人の寂しさ、苛立ち、怒りといった感情がもろ溢れているからね。

        その上で、親身に接してくれるゴア氏への並々ならぬ愛情も率直に綴られているのさ。

        しかし、その後、弟のロバート・ケネディ大統領候補が暗殺されたことで、彼女の気持ちに大きな変化が生じたようだ。

        彼女自身も身の危険をひしひしと感じるようになったのさ。

        その結果、「海運業の王」と異名を取ったギリシアの大富豪を選んだってわけだ。

        「自分と子供たちの安全を確保してくれるのは、この人しかいない」との理由でね。

        その間の心の葛藤を書き記したラブレターの数々。

        18通の手書きとタイプで売った1通の計19通は正に「世紀のラブレター」だね。

        果たして、いくらで落札されるのかな。

        注目の競売は3月29日の予定。

         

        ★発行元 : 浜田和幸(はまだかずゆき)
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