Vol.056 2017/06/02
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
【今週の目次】
1.“アルカイダの王子”ビン・ラディンの息子によるテロの命令
2.プロボクサーによる日中決戦は日本の圧勝
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1.“アルカイダの王子”ビン・ラディンの息子によるテロの命令
ぶっちゃけ、許しがたいテロの連続だ。
英国のマンチェスターを襲った自爆テロの悪夢が冷めやらぬ折、
今度はアフガニスタンの首都カブールでバキュームカーを装っての大掛かりな自爆テロが発生した。
なんと死者80人、負傷者は500人近いという。
現場は大統領府の側で、日本や英国、ドイツ、インドなど各国大使館が密集する「グリーンゾーン」と呼ばれる、治安対策が最も厳重に行われていた地域である。
アフガニスタンといえば、かつてソ連軍を撃退する目的でアメリカのCIAの支援を受けたウサマ・ビン・ラディンの率いるアルカイダが跋扈していたものだ。
今も、戦闘やテロが絶えず、その影響が色濃く残っている。
イスラム教徒にとっては神聖なラマダン(断食月)が始まっており、この時期には聖戦(ジハード)と称して更なるテロが各地で発生する恐れが強い。
なぜなら、そうした自爆テロを促すビデオが世界に広がりつつあるからだ。
そのメッセージの発信源は、「9・11テロの首謀者」ウサマ・ビン・ラディンの息子ハムザ・ビン・ラディンに他ならない。
正確な年齢は不明だが、28歳前後と見られ、父親を彷彿とさせる風貌で、少し甲高い声もそっくりだ。
幼い頃から、スーダンやアフガニスタンで父親に付き従い、多くの教えを学び、アルカイダの王子」と異名を取るほどで、今や圧倒的な影響力を持ち始めている。
FBIの情報によれば、「過去2年間、アルカイダはハムザのメッセージを折に触れ流してきた。ロンドン、パリ、ワシントンでのテロを呼びかける内容だった」という。
最も新しいメッセージ(アラビア語に英語の字幕付き)が発信されたのは、この5月14日で、マンチェスターの自爆テロの起こる直前だ。
曰く「狙う相手(ターゲット)を完璧に選べ。そうすれば、最大の被害を敵に与えることができる。爆弾や重火器に限らず、あらゆる手段を使い、敵のジャングルに潜り込み、攻撃せよ」。
更には「攻撃する相手は信仰心のない人間、ユダヤ人、アメリカ人、ロシア人、そしてNATOのメンバー国だ。周囲に細心の注意を払い、疑われないように行動せよ。自信を持って、敵の裏をかけ。被害が大きいほど、メディアが大きく取り上げる。
そうすれば聖戦が世界に広がる。父の無念を晴らすことになる。
また、アメリカの無差別空爆によって殺された無辜の民の怨念を晴らすことにもなる」。
明らかに父親を殺害したアメリカへの復讐心を煮えたぎらせた宣戦布告といえるだろう。
ぶっちゃけ、東京オリンピックを控え、世界中から選手団や観客を招く日本にとっても他人事ではない。
対抗すべきは北朝鮮の核ミサイルだけではないことを肝に銘じる
必要がある。
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2.プロボクサーによる日中決戦は日本の圧勝
ぶっちゃけ、オリンピックもそうだが、スポーツには国威発揚と
代理戦争という意味が込められている。
オリンピックでのメダル獲得競争は、その頂点に他ならない。
本来なら、相手を殺すような戦争を避け、フェアーなスポーツの体裁をとるものの、要は、領土の争奪の代わりにメダルを獲り合うというわけだ。
アメリカもロシアも、そして中国もオリンピックでの金メダル獲得に国家を挙げて取り組んでいるのも当然と思われる。
これが行き過ぎると、ドーピング問題のような不正行為が発生する。
また、最近では瞬発力や持久力を高めるため、肉体のサイボーグ化も進んでいるようだ。
さて、3年後の東京オリンピックを前に、ボクシングの日中決戦が後楽園ホールで開催された。
近年、中国でもようやくプロのボクサーが育ってきたことが背景にある。
今年は、日中国交正常化45周年ということもあり、文化・芸術に加えて、ボクシングの対抗戦が企画された。
題して「日中親善試合─賞金マッチ」。
去る5月30日、会場の後楽園ホールは中国人ファン500人を含む1100人の観客で超満員となった。
KO勝ちの勝者には、初回KOで5万円、2回KOなら3万円、3回KOには2万円、4回KOには1万円が贈られた。
日本も中国も今回がデビュー戦という選手もいたが、各々に応援団が熱い歓声を送り、場内は戦場さながらの盛り上がり。
開会に先立ち、両国の国旗を掲げ、国歌斉唱も行われた。
傑作なのは、君が代は1番だけだったが、中国の革命行進曲は2番まで演奏された。
すべて4回戦であったが、6試合の「日中対決」。
中国人応援団は「加油(チアヨウ)!」という「ガンバレコール」を最初から最後まで叫びとおし、「ここは中国か」と錯覚しそうになった。
最初の試合は日本人のデビュー戦だったが、相手の中国人に1回TKO負け。
ぶっちゃけ、日本人としては寒気が走った。
しかし、その後は5試合とも、日本人選手が中国人を圧倒し、ほぼ毎回ノックアウトで勝利。
とはいえ、中国でボクシングが始まったのはごく最近のこと。
しかし、人口14億人のお国柄だ。
今回も17歳の選手が2人に、他は皆20代前半。
いずれも闘魂凄まじく、技術を習得すれば、強敵になるに違いないと確信した。
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