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        Vol.067 2017/08/25

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        浜田かずゆき の
        『ぶっちゃけ話はここだけで』

         

        【今週の目次】

         

        1.ポスト・トランプを狙うヘイリー国連大使の人気

         

        2.豪華な夏休みは100億円の出費:サウジアラビアのサルマン国王

         

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        1.ポスト・トランプを狙うヘイリー国連大使の人気

         

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        ぶっちゃけ、トランプ大統領がいつまでホワイトハウスの主でいるのか、先が見えなくなってきた。

         

        人種、宗教、価値観を巡って国内が分裂しようとお構いなしで、好き勝手な言動を繰り返すトランプ大統領。

        身内であるはずの共和党の内部からも「4年の任期を全うするのは無理。本人が投げ出す可能性も高い」といった声が公然と出てくる有様だ。

         

        この夏は「ゴルフ三昧」と批判を受けた17日間の「働く休暇」を楽しんだ大統領。

         

        財政赤字が深刻化し、政府機関が閉鎖される可能性が高いというのに、18人の家族を連れて、毎週末のように、ニューヨークやフロリダを飛び回る。

         

        大統領専用機の使い放題に加え、身辺警備にあたるシークレット・サービスの出費は鰻登りで、この9月末で早くも年間予算の上限を超えてしまう見込み。

        オバマ大統領の時には24時間の警護対象になっていたのは31人。

        それが今や42人に拡大。

        トランプ大統領の成人している子供4人が自分たちの仕事で海外に出かける際にも警備が付けられている。

        1100人のシークレット・サービスの職員は時間外手当も支給されなくなっているため、ブーイングの嵐が巻き起こるという前代未聞の事態だ。

        ぶっちゃけ、これではいつ不測の事態が起こっても不思議ではない。

         

        そんな中、早くも「トランプ後」を見越した動きが活発化し始めた。

        注目株は駐国連大使のニッキー・ヘイリー女史(45歳)。

        下院議員を経て、サウスカロライナの州知事を2期務めた共和党の生え抜きだ。

        インド人の移民の娘だが、国連大使のポストを受ける際には、閣僚同等の扱いを条件にするようトランプ氏と直談判。

        大統領選挙では「トランプ反対」運動を展開したツワモノで、共和党内にも支持者が多い。

        しかも、トランプ大統領がロシアや中国問題で歯切れが悪いのを尻目に、北朝鮮に対する国連安保理の制裁決議に際しては、ロシアや中国の同意を取り付けるという離れ技を見事に成し遂げた。

         

        加えて、人気歌手のボノとは人権問題で意気投合し、難民キャンプの子供たちとサッカーに興じる。

        はたまた、「ロシアは信用できない」とクリミアの併合に関してはプーチン大統領を毅然と批判するなど、トランプ大統領とは一線を画す大胆さ。

        沈没したヒラリー・クリントンに代わり、女性初の大統領候補の最右翼として急上昇中。

        とにかく実力派の女性政治家であることは間違いない。

         

         

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        2.豪華な夏休みは100億円の出費:サウジアラビアのサルマン国王

         

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        ぶっちゃけ、サウジアラビアの将来は大丈夫か、と不安になる。

        いくら油田の上に国ができているとはいえ、お金の使い方が半端でないからだ。

         

        サルマン国王の毎年恒例の夏休み。

         

        今年もお気に入りのモロッコにある「夏の宮殿」で豪華な休暇を満喫中とのこと。

         

        わが国にも3000人近いお供を連れて訪問したことで記憶に新しいはず。

        しかし、今回は夏休みということで、同伴したのは1000人のみ。

        とはいえ、かかる経費は軽く100億円を超える超豪華な休暇という。

        今回滞在中の宮殿も、昨年から拡張工事を進め、新たにヘリコプターの離着陸設備やお客をもてなす巨大なテントなどが完成。

         

        当然、モロッコ政府は「サウジの王様ご一行」を大歓迎。

        オスマニ首相が自ら空港に出迎え、下にも置かない接待に励んでいる。

        何しろ、この夏休み期間だけで、サウジの国王一行が使ってくれるお金はモロッコの観光収入の2%に当たる。

        滞在中に借り上げるメルセデスベンツも数百台に達する。

        王室専用の病院やレストランも出来ているほど。

        国王が国王なら、その他の親族も各々、豪勢な夏休みをエンジョイしている模様だ。

         

        例えば、サウド皇太子はトルコで1週間の休暇中。

        使ったお金は10億円。

         

        プライベートジャンボ機に家族を乗せて、300個の旅行用トランクと共に到着。

        黒海沿岸をサイクリングする皇太子はお気に入りの自転車を30台も持参し、30人のボディーガードが同行するという大名行列のような雰囲気だ。

        こちらの皇太子にもトルコ政府は丁重なもてなしを欠かさない。

        首相府の顧問らが常時、身辺警備を兼ねて付き添っている。

         

        サウジアラビアは近年、原油価格の低迷やシェールガスの台頭で、国家財政は赤字に転落したはず。

        「ポスト石油社会」の到来に備えて、「サウジビジョン2030」を打ち出し、2030年までに石油に依存しない社会に大転換を図る計画という。

         

        だが、ぶっちゃけ、国王はじめ王族たちの大盤振る舞いぶりには、どこまで危機感があるのか、疑わざるを得ない。

         

        「期待の星」と目されるムハンマド皇太子は新たな産業を興す上で欠かせない人材育成に取り組む姿勢を示し、日本やアメリカからの協力や技術移転を求めているが、大半の王族らが金に糸目を付けぬ豪遊ぶりに励んでいるようでは、「サウジビジョン」も絵にかいた餅に終わりそうだ。

         

        ★発行元 : 浜田和幸(はまだかずゆき)
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