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        Vol.076 2017/11/10

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        浜田かずゆき の
        『ぶっちゃけ話はここだけで』

         

        【今週の目次】

         

        1.プーチン大統領が懸念する人工知能(AI)の進化と猛威

         

        2.原油価格の上昇を加速させるサウジアラビアの政変劇

         

         

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        1.プーチン大統領が懸念する人工知能(AI)の進化と猛威

         

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        ぶっちゃけ、このところ存在感の薄れがちなロシアのプーチン

        大統領だ。

        北朝鮮問題についても習近平主席にお株を取られ、トランプ大統領からも安倍首相からも距離を置かれるようになった。

        そんなプーチン大統領が突然、世界の注目を集める発言を繰り出した。

         

        何かといえば、「人工知能(AI)が第3次世界大戦を引き起こす」というのだ。

        去る9月、ロシアの学生を集めた会合での発言である。

        曰く「AIはロシアの未来を変える。

        しかし、それはロシアに限らない。

        人類の未来をも変えるだろう。AIを制する者が世界を牛耳ることになる」。

        アメリカのテスラモーターズを率いるマスク社長は未来予測の正確さで知られる存在だが、彼も同様な見方を明らかにしている。

         

        プーチン大統領の発言に触発されたかのように、自らのブログで次のように語っているからだ。

         

        曰く「ロシアも中国もコンピューターサイエンスに資金と人材を投入している。もちろん、アメリカも世界中の国々も負けてはいない。問題は人工知能(AI)の開発競争が激化する結果、第3次世界大戦に発展する可能性が高いということだ」。

        まさに、プーチン大統領の見方を裏付けるようなもの。

         

        しかし、SFの世界ならともかく、現実の世界でAIが人類を戦争に危機に追いやる時代が来るのだろうか。

         

        とはいえ、プーチン大統領の独り言ならいざ知らず、未来予測の正確性で85%という記録を誇るマスク社長の発言となると聞き流すわけにはいかない。

        確かにロボットやドローンの存在は大きくなる一方だ。

        言うまでもなく、AIはさまざまな分野で人間を凌駕しつつある。

        チェスや碁の世界に止まらない。

        実は、アメリカでは法律業務の大半は既にAIに委ねられている。

        判例調査に始まり、複雑な契約交渉もAIがこなすようになった。

        ぶっちゃけ、記憶力や判断力では人間は太刀打ちできない。

        世界で研究、導入が進むロボット兵士であるが、耐久力や瞬発力では生身の兵士は敵わないだろう。

        こうしたロボット兵士にAIの頭脳が加味されるのは時間の問題といわれる。感情を持つロボットの誕生である。

         

        彼らが自然破壊やテロを繰り返す人類に見切りをつけ、地球を守るために人間を地上から抹殺することも起こりうるかも知れない。

        となれば、第3次世界大戦は「AIと人間の戦い」になりそうだ。

         

        皆さん、心の準備はできそうですか?

         

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        2.原油価格の上昇を加速させるサウジアラビアの政変劇

         

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        ぶっちゃけ、サウジアラビアが前代未聞の危機的状態に陥っている。

        「サウジ・ビジョン2030」を掲げ、脱石油政策を推し進めようとするのがムハンマド皇太子である。

        30代前半の若き皇太子は「いつまでも石油の上に胡坐をかいていてはならない。いつまでも石油が出るわけではないからだ」との思いから、新たな産業を興すため、世界最大の石油会社アラムコの株式上場を目指している。

        その上場益を新産業の育成に投じようという魂胆がにじんではいるのだが。

        問題はどこで上場するかだ。

        ニューヨーク、ロンドン、上海、そして東京がしのぎを削って誘致合戦を展開している。

        そんな折、ムハンマド皇太子は11人もの皇太子を逮捕、拘束したのである。

        その中には現職の国務大臣が4人も含まれていた。

        加えて、サウジアラビアで最も著名な投資家まで逮捕してしまった。

         

        彼らの罪状は「汚職」。

        これにはサウジ国内のみならず世界の金融界が唖然となった。

        ムハンマド皇太子とすれば、「サウジアラビアの未来にとって既得権の上に胡坐をかいているような強欲な皇太子を一掃しよう」ということに違いない。

        とはいえ、サウジアラビアには3000人を超える皇太子がいる。

        今回、権力をはく奪された皇太子の中には国家警察や経済担当の大臣として我が世をおう歌していた人物も含まれている。

        ワリード・ビン・タラル皇太子はサウジ最大の王室ファンドのオーナーであった。

        ツイッター、シティバンク、フォーシーズンズホテルの最大株主でもあり、アメリカのメディアや政界にも大きな影響力を行使してきた存在だ。

        そうしたサウジ経済を代表するような皇太子を次々と逮捕し、彼らの資産を凍結してしまった。

        「新たな国創りには腐敗の温床を根絶やしにせねばならない」。

        その思いは国の未来を案じてのものだろうが、サウジアラビア国内では不安と恐れが渦巻いている。

        ぶっちゃけ、サウジにとってはまさに「文化大革命」といえそうだ。

        拍手喝采し、既存の権力構造を打破しようと動き始めた若者も多い。

        しかし、これまで権力の座にあった軍や治安当局者の中には早くも反旗を翻す動きも。

        こうした政情不安は世界的な原油高をもたらしつつある。

        サウジの原油に依存する度合いの高い日本にとっては「石油パニック」の再来が懸念される。

         

        ★発行元 : 浜田和幸(はまだかずゆき)
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