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        奥 義久 の 映画鑑賞記

        2019年9月

         

        2019/09/01  「ニュー・シネマ・パラダイス」

        昨日、名作「ローマの休日」に酔いしれた私は、今日も“午前

        10時の映画祭“のBグループの上映館に足を運んだ。

        上映作品はジョゼッペ・トルナトーレ監督の名作「ニュー・シネマ・パラダイス」である。本作は1989年のアカデミー外国語映画

        賞を受賞している。

        著名な映画監督になったサルバトーレ(ジャック・ペラン)に人生

        の師アルフレッドの訃報が届き、若き日の思いにふける。

        サルバトーレ(少年時代の愛称トト)は村の映画館の映写技師アル

        フレッドにあこがれて交流する。古き良き映画全盛時代を賛歌した名作といえる。主人公の映写技師にはフランスの名優フィリップ・ノワレが演じており、撮影中はフランス語で演じ、後でイタリア語の吹替えを使ったという、いまでは考えられない話も載っている。トトを演じたサルバトーレ・カシオの笑顔は最高に可愛いらしく、必見に値する。

         

        「ブラインドスポッティング」

        オークランドを舞台に人種・貧富の問題を取りいれながら、主人公

        コリンの保護観察期間終了の3日間を描く。幼馴染の白人の同僚

        マイルズは問題児。コリンは無事に3日間を乗り切れるか?ハラ

        ハラさせる展開である。コリン役のダヴィード・ディグスとマイ

        ルズ役のラファエル・カズンは私生活で高校時代の同期、息がピッタリの演技にも納得。本作は今年のサンダンス映画祭のオープニングを飾った作品だが、残念なことに地味な作品で興行的に見込まれず関東での上映館はTOHOシネマズ上大岡の1館だけである。

         

        2019/09/06 「荒野の誓い」

        久しぶりの本格西部劇に大満足の作品。

        監督デビュー作「クレイジー・ハート」でアカデミー賞2部門を受賞した鬼才スコット・クーパーが「ファーナス/訣別の朝」でタッグを組んだクリスチャン・ベール(近作「バイス」でもアカデミー賞ノミネートの演技派)と再タッグを組み男のドラマを作り上げている。西部劇と言えば西部劇の神様ジョン・フォード監督が有名であり名作「駅馬車」「荒野の決闘」「捜索者」があり、クーパー監督はこの作品の中で「捜索者」の影響を受けているという。物語はインデイアン嫌いの騎兵隊大尉がシャイアン族の偉大な酋長を居留地まで護衛する任務に就く。途中コマンチ族に家族を殺された未亡人が加わる。危険な旅で宿敵同士が協力しあい、乗り越えていく中でお互いにリスペクトする関係へとなっていく。

        宿敵の酋長にはインデアンの名優ウェス・スチューディ。同行する未亡人役は「ゴーンガール」でアカデミー賞にノミネートされたロザムンド・パイク、この後に「プライベート・ウォー」「エンテベ空港の7日間」2本の主演作が立て続けに公開される、今が旬の女優である。他に「君の名前で僕を呼んで」で大ブレイクしたテイモシー・シャラメ、個性派俳優ベン・フォスターが脇を固めている。特筆すべきは、壮大な原野を美しくとらえたカメラは日本人マサノブ・タカヤナギ。クーパー監督とは3度目のタッグを組み信頼されている。アカデミー賞作品賞受賞の「スポットライト世紀のスクープ」でも奥行を強調した深い画面で高い評価を得ている。これだけのスタッフとキャストが揃った本格西部劇、必見の価値ありです。

         

        2019/09/07 「影に抱かれて眠れ」

        アクション小説の雄、北方健三の小説の映画化。監督和泉聖治、プロデューサー中野英雄、主演加藤雅也。男の生きざまを描いた作品は、かつての東映任侠映画を思い浮かべる。舞台が野毛・日ノ出町から黄金町の川べり、そして中華街となじみの場所だけに自らを同化させて見入ってしまった。

         

        「おっさんずラブ LOVE or DEAD

        人気TVドラマの映画版。中年のおっさんたちのバカげた恋愛ごっこの映画は興味もなかったが、本日からTOHOシネマズのマイル特典の1か月のフリーパスポートを手にしたので、(この特典サービスは本年一杯で無くなるとの事、大変残念)無料で見れる為、

        鑑賞することにした。男同士の五角関係のハチャメチャドラマは好きになれない。

         

        「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

        天才監督クエンティン・タランティーノの最新作。題名の如く“昔々、ハリウッドで・・・”といえるようなハリウッドへの思いを映画したといえる。レオナルド・ディカプリオは落ち目の西部劇スター、リック・ダルトン。ブラッド・ピットはその相棒でスタントマンのクリフ。そしてもう一人の主人公は名匠ロマン・ポランスキー監督の愛妻の美人女優シャロン・テートでマーゴット・ロビーが演じている。ヒッピーに惨殺されたシャロンだが、この映画でヒッピーが押しいるのは、リック・ダルトンの屋敷。シャロン・テート事件はリック・ダルトン事件となるのか?見てのお楽しみ。

        タランティーノ監督作品は毎回ド派手な殺し合いのシーンが多く、本作でもラストのダルトン家でのシーンはやっぱり、タランティーノ映画だと感じさせる。

         

        2019/09/08 「トールキン 旅のはじまり

        「ホビットの冒険」「指輪物語」で有名なファンタジー作家トールキンの半生を描いた作品。孤児になったトールキンが後見人の神父の援助で名門キング・エドワート校に入学し、3人の親友と出会う。また、生涯の伴侶となるエディスのも巡り合うが、第1次世界大戦が始まり、親友たちの命を奪っていく。あまり知られていなかったトールキンの青年時代の愛と友情が創作の原点になっている事実を伝える感動のドラマが誕生した。トールキンを演じるのは「

        X-MEN」シリーズのニコラス・ホルト。

         

        「引っ越し大名」

        江戸時代の国替えを題材とした時代劇コメディ。原作は「超高速!参勤交代」の土橋章宏の小説。時代劇のコメディは好ましくはないが疲れた時に見るにはお勧めの笑いと痛快さがある。姫路から九州の豊後(現在の大分)までの国替えの引越奉行となった男が引越費用と労力をどう捻出するか?仲間の助けもあり、この一大プロジェクトに挑戦する。主演は星野源、共演に高橋一生、高畑充希、及川光博、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊らの豪華メンバーが揃ったが、星野源の演技力が弱く大泉洋あたりにして欲しかった。

         

        「SHADOW 影武者」

        「HERO」「LOVERS」で武侠アクションの第一人者と言われたチャン・イーモウ監督の最新作。物語は「三国志」の荊州争奪戦をモデルとしている。呉の周瑜をモデルとしているのが、この映画の主人公で沛国の重臣・子慮。子慮は影武者に自由と引き換えに敵国の最強の将軍との手合わせをさせ、その間に敵を倒す作戦を立てる。影武者は生きて帰り、自由を手にすることが出来るのか?

        子慮と影武者の二役を演じるダン・チャオは「戦場のレクイエム」で人気を得た。今回、影武者の撮影後に20㎏の減量をして、病んだ子慮役を熱演している。同じ顔でも体形に差がある。役者根性の凄さを見せつけている。子慮の美人の妻役スン・リーは実生活でもダン・チャオ夫人で息もピッタリの演技である。本作の戦闘シーンはCGを使わない迫力のあるアクションシーンであり、チャン・イーモウ監督の本領発揮だが、もともとカメラマン出身のチャン監督の今回の最高の見せ場は、水墨画をイメージした美しい映像美にある。カラー作品でありながら白と黒を基調とした画面は影に生きる男の陰影を表していると思える。美しい映像に酔いながら傑作アクション・エンターテインメントを鑑賞出来た喜びを感じる作品である。

         

        2019/09/11 「スタートアップ・ガールズ」

        大学生の起業家光と大企業の投資部門に勤める希は真逆の性格

        だが、新プロジェクトでぶつかりながら、おたがいを認め合い

        成長していく。

        2011年の東宝シンデレラ審査員特別賞の同期、上白石萌音と山 崎紘菜が初共演する。山崎紘菜は東宝シネマズの幕間のシネマ・チャンネルでのナビゲータとして、東宝シネマズで映画鑑賞をするたびに見ているため、親近感があり、映画初主演の応援で見る事にした映画です。W主演の上白石萌音「ちはやふる」シリーズや「羊と鋼の森」の存在感ある脇役として評価されています。また、アニメ「君の名は。」のヒロインの声優としても有名ですし、二人の演技力には差があります。萌音の演技力が映画を支えていると言って過言ではないと思います。作品自体はB級作品でTVのビデオ鑑賞でいいでしょう。最後に山崎紘菜はハリウッド映画進出が決まっているそうです。今後の役者としての成長を期待したいと思います。

         

        2019/09/12 「ガーンジー島の読書会の秘密」

         「マリーゴールドホテルで会いましょう」「スリー・ビルボード」

        の名作を送り出したプロデューサー陣が再びダックを組んで

        製作した作品。第2次世界大戦時イギリス領で唯一ナチスの

        支配下におかれていたガーンジー島。

        そこで行なわれていた読書会の取材に訪れた作家ジュリエット

        は読書会のメンバーと交流する中で、隠されている秘密がある

        ことに気づいていく。地味なドラマだが、主人公と読書会メンバーとの交流が絆を作り、信頼関係の素晴らしさに感動させられる。

        主人公ジュリエットには「シンデレラ」の主演で人気スターと

        なったリリー・ジェームズ。謎解きと人間ドラマが交差する

        異色ミステリーの秀作。

         

        2019/09/14 「プライベート・ウォー」

        戦場記者メリー・コルヴィンの半生を描いた作品。

        2001年のスリランカの内戦で片目を失い、黒い眼帯で戦地を飛びまわり、全世界に戦争の悲惨さを訴え続けた。2012年シリアで命を落とすまでを描いている。作品自体からも戦争の悲惨さが伝わってくる。隻眼の記者メリー役はロザムンド・パイクが熱演。(先週の推薦映画「荒野の誓い」でも未亡人役を好演)監督はドキュメンタリー映画の巨匠マシュー・ハイネマンの劇映画のデビュー作である。

         

        「人間失格」  

        天才作家、太宰治の生涯を描いた作品。小説よりも破天荒な生き方をした太宰と太宰に係わる3人の女たちを描いている。

        太宰治に小栗旬、正妻に宮沢りえ、「愛されない妻より愛される愛人」でいたいという静子に沢尻エリカ、そして「死ぬときは一緒」という最後の女冨栄に二階堂ふみ。

        豪華女優陣の熱演と監督蜷川実花の独特な世界観で描いている

        問題作。

         

        2019/09/15 「僕のワンダフル・ジャーニー」

        2017年のヒット作「僕のワンダフル・ライフ」の続編。飼い主に会う為に何度も生まれ変わる犬ベイリーの一途な姿に感動したと絶賛された。今回ベイリーは飼い主イーサンの願望で孫娘CJを守るべきピーグル犬の牝モリー、映画の終盤ではヨークシャー・テリアのマックスとしてCJに寄り添う。ミュージシャンを目指すCJとCJを幸せにするために頑張る犬たちの感動の物語は家族そろって楽しめる作品。イーサン役は前作に引き続いてデニス・クエイド。CJの子供時代は「アントマン」シリーズでアントマンの娘役を演じたアビー・ライダー・フォートソン、大人になったCJにはキャサリン・プレスコットが演じている。前作の監督ラッセ・ハルストレムは製作に回り、前作の世界観を支えている。

         

        「いなくなれ、群青」

        ある日、突然に小さな島に連れて来られた中・高生たち。島の秘密を解き明かす事が出来れば元の世界に戻る事が出来ないというが、なに不自由ない生活に慣れ切った生徒たちは変わらぬ日常を過ごしている。七草もそんな一人の高校生だが、ある日幼馴染の真辺が転校生としてやってくる。この島に納得しない真辺は島から抜け出す事を考え、七草も彼女に係わるうちに変化していく。漠然と生きる若者たちへの自分探しがテーマとなっている異色青春ドラマ。七草に横浜流星、真辺は飯豊まりえが演じている。(フリーパスポートがなければ鑑賞しない作品だが、なかなかの拾い物。)

         

        2019/09/16 「台風家族」

        10年ぶりに行方不明の両親の葬儀のため集まった家族たち。本当の目的は遺産相続。簡単な話し合いのはずだったが、それぞれの思いから珍騒動が巻き起こる。鈴木家の長男に草彅剛、次男新井浩文、長女MEGUMI、三男中村倫也、長男の嫁に尾野真千子が演じている。そして銀行強盗をして行方不明になった父親に藤竜也、母親に往年のアイドル榊原ルミが扮している。銀行強盗の真相を知る謎の女や元銀行支店長の登場などで騒動の結末が思いがけない方向に動いていく。ブラックコメディの要素があふれる物語と草彅剛・新井浩文の好演がみもの。ただ、残念な事に新井浩文のわいせつ罪により、チラシから名前が消され、せっかくのいい演技が無に帰してしまった。

         

        「アス」

        前作「ゲット・アウト」でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督の最新作。アデレートは夏休みを家族で過ごすため、

        幼少期に住んでいたサンタクローズの海岸を訪れる。子供の時のある事件がトラウマになり、フラッシュバックする過去の出来事。

        そして、真夜中に自分たちとそっくりな家族がやってくる。

        全米で大ヒットした作品だけに面白い作品だが、前にも言った通りホラー・サスペンスは好きではない。この分野が好きな方にはお勧め。主人公アデレートを演じるのは「それでも夜は明ける」でアカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴ。ルピタの熱演と最後の結末に注目。

         

        「記憶にございません!」

        三谷幸喜監督・脚本のコメディ。今回の主人公は総理大臣。とやかく言うより、映画を見てもらいたい。これぞエンターテインメントと言えるの面白さ。主演は中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、斉藤由紀、吉田羊、山口崇、田中圭、梶原善、寺島進等々の豪華メンバーが三谷コメディを盛り上げている。

         

        2019/09/20「アド・アストラ」

        宇宙探索中に消息を絶った父親を捜すミッションを命ぜられた宇宙飛行士ロイは、太陽系の外れ43億キロ彼方の海王星を目指す。

        ブラッド・ピットとオスカー俳優トミー・リー・ジョーンズが親子役で初共演をしている。壮大な宇宙空間や宇宙船、火星の風景等は映像技術の進化で、クオリティの高い出来になっているが、作品全体としては、盛り上がりに欠け地味な作品になっている。特に救出ミッションでの緊迫感がない事は残念である。

         

        2019/09/21「アイネクライネナハトムジーク」

        出会いの連鎖による群像劇と10年越しの恋の物語。人気作家伊坂幸太郎の原作をシンガーソングライターの斉藤和義の協力と三浦春馬と多部未華子の共演で映画化。群像劇だけに複雑になりそうな人間関係だが、上手くまとめられている。キーマンとなるボクサーと狂言回し役の仙台駅前のストリート・ミュージシャンの設定が面白い。

         

        「3人の信長」

         戦国の英雄・織田信長の唯一の撤退戦“金ヶ崎の戦い”を舞台に捕らわれた信長とその影武者というオリジナル・ストーリーで描く時代劇。信長を捕らえたのは元今川家家臣という設定で、義元の墓前に信長の首を飾る為に本物をあぶりだそうとする。この駆け引きが面白い。3人の信長も3人三様に“我こそが本物”と猛アピール。TAKAHIRO、市原隼人、岡田義徳のタイプの違う3人と今川の猛将に扮する高嶋政宏の掛け合いは時代劇というより、喜劇。派手な立ち回りがなくても楽しめる作品。

         

        2019/09/22「見えない目撃者」

        警察学校の卒業生総代に選ばれた優秀な主人公なつみは弟と同乗した車で事故を起こしてしまう。なつみは視力と弟を失い、失意の底にあったが、ある日偶然接触した車の中から助けを求める声を聴く。なつみの正義感と警察学校で培った判断力で犯人に近づいていくが・・・。韓国映画「ブラインド」のリメイク作品だが、日本版のオリジナリティも入れ、面白い本を一気読みした感覚のノンストップ・スリラーが誕生した。事故の時の弟の形見がラストに

        重要な役割を果たすのでも逃さないようにしてください。主人公なつめ役は吉岡里帆。

         

        2019/09/23「レディ・マエストロ」

        女性が指揮者になれない時代に、自らの信念と情熱で女性指揮者

        のパイオニアとなったアントニア・ブリコの半生を描いた作品。キャリアや富がなくても、彼女の情熱に支援する仲間も増えて行く。

        苦難がありながら、成功する物語は見るものを勇気づける。夢を求める若者たちに観て欲しい映画である。

         

        「帰れない二人」

        中国の名匠ジャ・ジャンクー監督が17年の歳月に変わらぬ愛を抱えた女と時代に翻弄される男を描いたラブストーリー。広大な中国の美しい風景と時代を反映させる“CHA CHA CHA”“Y.M.C.A

        “の音楽が心にしみる映画。

         

        2019/09/25「今さら言えない小さな秘密」

        フランスの国民的作家ジャン=ジャック・サンペの絵本を原作に映画ながらのファンタジー・シーンを盛り込んだ秀作。自転車レース“トゥール・ド・フランス”に熱狂するフランス国民からしては、自転車に乗れない事は信じられない事。この映画の主人公ラウルは村の自転車屋で名修理工だが、自転車に乗れない。若い日のトラウマから最愛の妻と子供たちのも秘密にしていた。今更誰にも言えない秘密で墓場まで持って行くつもりが、村に訪ねて来た写真家がラウルの自転車で走る姿を撮りたいと言う。ラウルはどうする?ラウル役は「神様メール」の名優ブノワ・ボールヴールド。

        非常に心温まる、笑いと涙の感動作であり、美しいプロヴァンスの背景も素晴らしい。小品だが価値ある作品。

         

        2019/09/27「王様と私」

        本作品は2015年版プログラムの昨年8月のロンドン公演の映像化作品。2015年版はトニー賞9部門にノミネートされ、4部門を受賞した。主演女優賞に輝いたケリー・オハラと国際俳優渡辺謙の見ごたえのある演技、特に”Shall We Dance?”のダンス場面は圧巻、

        また、渡辺謙の表情の細やかさは、なぜ主演男優が取れなかったか不思議なくらいの名演技を見せている。舞台の映像化だけに好き嫌いがあると思うし、特別上演3000円という映画館の入場料とし高いが、ぜひ二人の演技を見て欲しい。さらにシャム王の忠実な家臣のクララホム首相役で大沢たかおも出演して熱演している。

         

        2019/09/28「惡の華」

        思春期の少年たちのやりばのない欲望を表現した人気コミックの実写化。あまりにもストレートすぎる表現は青少年向きとは言えないが、テンポの良い展開の面白さは拾い物。主人公の春日には伊藤健太郎、春日の人生観を変える仲村には玉城ティナ、春日の中学時代のマドンナは秋田汐梨、高校の同級生に飯豊まりえと言った若手人気俳優の競演もみのがせない。

         

        「ホテル・ムンバイ」

        2008年インド・ムンバイで起きた同時多発テロの映画化。ムンバイの5つ星ホテルの従業員たちは、“お客様は神様”の精神で自らの危険を帰りみず、救援活動をする。実話だけにリアルな衝撃と感動が伝わる作品。人質救出作戦の名作「ダイハード」にスケール感では一歩譲るものの、緊張感あるドラマ性は勝るとも劣らない。

         

        2019/09/30「王宮の夜鬼」

        朝鮮王朝を舞台とした歴史劇+夜鬼(ゾンビ)のパニック・アクション。韓国の2大スター、ヒョンビンとチャン・ドンゴンが競演。

        剣の達人の清国育ちの王子にヒョンビン、王座を狙う側近がチャン・ドンゴンが演じている。夜鬼との壮絶な戦いが見逃せない、アクション映画と韓流ファンにはお勧め映画。

        制作協力企業

        • ACデザイン
        • 日本クラシックソムリエ協会
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