┏◆◇━2019年2月━◇◆
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┃ 経営者のための 事業承継ミニ情報 ◇第35号◇
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┗◆◇━━━━━━━━━◆◇━辻・本郷 税理士法人━◇◆┛
会社の経営権である株式を、後継者にどう承継すれば良いのか?
その際に、どんな点に気を付ければ良いのか、
承継の際の税金について、どう取り扱えば良いのか?
そんな疑問の解決に役立つ情報を、毎月1回配信いたします。
このミニ情報をご覧いただき、円滑で、そして税務上も有利な事業承継対策を
実現していきましょう。
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事業承継に必要な資金について 把握、調達はお済みでしょうか?
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事業承継では、いろいろな場面において会社や後継者に資金負担が生じます。
必要な資金の準備が整わないうちにオーナーにご相続が発生した場合には、
相続税は一括現金納付が原則のため、資金繰りに問題が生じることが多くあります。
そのような問題が生じないよう、財産状況の把握、事業承継計画の策定、
自社株式の評価、退職金・税金のシミュレーション等により、必要な資金を事前に把握しておく必要があります。
事業承継では一般的に以下の資金が必要となります。
(1) 先代オーナーの引退に際しての必要資金
会社 → 先代オーナーへの退職金
(2) 財産の承継に際しての必要資金
会社 → 先代オーナーからの株式買取資金
先代オーナーからの事業用不動産の買取資金
後継者→ 贈与税、相続税の納税資金
先代オーナーからの株式買取資金
先代オーナーからの事業用不動産の買取資金
(3) その他の必要資金
会社 → 分散株式の買取資金
後継者→ 分散株式の買い取り資金
他の相続人への代償分割資金
自社株式等の承継に必要な資金を調達する方法として、一般的に以下の方法が考えられます。
自社株式等の承継方法
(1) 譲渡
必要資金の内容:購入資金
調達方法等:役員報酬
先代オーナーからの借入金
金融機関からの借入金
(2) 贈与
必要資金の内容:贈与税
調達方法等:役員報酬
先代オーナーからの借入金
金融機関からの借入金
相続時精算課税制度の活用
贈与税の納税猶予制度の活用
(3) 相続
必要資金の内容:相続税
調達方法等:役員報酬
金融機関からの借入金
先代オーナーの退職金
生命保険金の活用
相続税の納税者猶予制度の活用
相続した財産を売却し現金化
相続した株式を発行会社に譲渡
後継者への円滑な事業承継を実現するために、必要資金の早期かつ計画的な
準備をしましょう!
(担当:白井 僚)
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