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        ソムリエの追言 ⑪
        
        「ワインの金賞」 
        

        
        

        ワインショップや通販をみると、【××コンクール金賞】とか【〇〇金賞受賞】と書かれた札を首から下げたボトルや、ラベルに金や銀のメダルがたくさん貼られたワインをよく見かけます。
        そんな金賞ワイン、試しに飲んでみると「これが金賞??社内のノド自慢大会じゃないんだから・・・」と思わず疑ってしまうようなクオリティーの低いワインに往々にして出会います。 
        業者向けの試飲会に参加しても、生産者やプロモーターは、ワインの味わいや品質の話云々よりも開口一番、どこそこの品評会で優勝したとか多くの受賞歴があるとか・・・そういうPRをする事が多いように感じます。 いったいワインの品評会は世界中にどれくらいあるのでしょうか?
        はたしてその信頼性は?? 
         
        

        今回は、そんな金賞ワインの真実に迫りたいと思います。
         世界中で金賞・銀賞と名乗るワインは異常なまでにたくさんあります。
        
        有名なコンクールを挙げれば、
        
        パリ農作物コンクール、アキテーヌコンクール、ブリュッセル国際ワインコンクール、国際ワイン&スピリッツコンペティション、ヴェネチアワイン品評会、チャレンジインターナショナル・デュ・ヴァン、 モンドセレクション、カナダワインフェスティバル、ヴィクネロン・インディペンデント、アデレートワインショー・・・・・・。 
        
        これらの大きなコンクールでは、一つの大会から金賞ワインが10本も20本も選ばれているのです。スポーツで言えば県大会の表彰台に何十人もの人がぎゅうぎゅうになって、それこそ満員電車のように押し合っている、現状のワインコンクールはそういう状態なのです。 
        
        逆に規模の小さい、町内会の集まりのような品評会もあります、ワインが作られている国や地域であればどこへ行っても、その地方独自のワインコンクールがあります。これらの品評会では、仮に出品されたワインが2本しかなくても、その中から金賞・銀賞が選ばれていきます。
        

         
        
        そうした品評会では、地元のお祭り的なニュアンスが強く、一概には言えませんが、品質の良し悪しだけでワインが選ばれているとは限りません。 
        そして毎年、フランス国内だけでも1000本、世界全体では恐らく5000本以上の授賞ワインが誕生していると予想されます。
        
        

        ではいったい、金賞ワインは何のために作られたのでしょう?
        フランスをはじめヨーロッパの国々では、ここ25年あまりの新世界(アメリカやオーストラリア、南米などのワイン新興国)の台頭でマーケットは大混乱、厳しい時代を迎えています。
        
        ボルドーのトップシャトーやブルゴーニュの名門ワイナリーのように、 世間に名高い名声を築いた生産者を除き、 その他のワイナリーが自社のワインで市場に切り込んでいくのは並大抵の事ではありません。 
        ネゴシアン(問屋)や農協は、ワインをどうやって販売していくか、どうすれば売りやすいのか・・・様々な知恵を絞ります、そこで登場するのが、金賞ワインです。
        ワインを品評会に出品して金賞・銀賞を付けさせれば、注目が集まる・・・。 
        つまり、消費者に良いワインを分かりやすく伝えるという発想よりも、
        業者側が売りやすくなる、販売ツールの一つとしての意味合いが強いのです。
        
        皆さんは婚約指輪は「給料の3か月分」・・・。 
        すっかり常識的な慣習として扱われていますが、
        実はこれは日本だけの慣習です。 
        
        1970年頃に南アフリカのダイアモンドの鉱山会社が、
        日本でのプロモーションに際し提唱したもので、全ては販売目的でした。 
        同じように誕生石も、20世紀初頭にユダヤ人(マーケティング会社)が提唱したものです。
        日本でのバレンタインの中身は皆さんもご存知でしょう。 
        ワインの金賞と言う物も、順番で言えば同じような物で 
        今は「マーケティングの為」と言う前提で作られているものがほとんどなのです。 
        
        実際に品評会に出品しているのは、無名のワイナリーが多いのです。
        仮に、ボルドーのグラン・クリュ・クラッセに名を連ねるシャトーが金賞を受賞したとしても、これ見よがしに喧伝するようなところは一つもありません。 
        それは、自分のところの品質とネームバリューで十分だからです。
        いまさら金賞なんて派手な衣装でワインを着飾る必要がないのです。 
        
        それでも、200種も300種もワインを扱っているような大きな会社では、
        全商品をきちんとテイスティングして品質の良いものだけを販売していくのは
        現実的に難しいので、分かりやすさ売りやすさから金賞ワインを販売しているのです。 
        
        テイスティングで選んだワインがたまたま金賞ワインだった・・・というのであれば、
        何の問題もありませんが、「××コンクール金賞受賞」というキャッチコピー、
        売りやすさだけで商品を選び、信頼性もコストパフォーマンスも低いワインばかり薦めてくる販売店や通販業者は、すでにお客様の方から見放されつつあるようです。 
        
        商品の情報がほとんど無い中で、何とか美味しいワインを探したいとの一心で、
        金賞シールに期待してワインを買っていかれるお客様の事を思うと胸が痛みます。 
        道上の独り言
        金賞ワインの展示会に行ってまともに飲めるものは少ない。 
        コストパフォーマンスの悪さは賞賛に値する。 
         
        

        【 道上 雄峰 】
        幼年時代フランス・ボルドーで育つ。 
        当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。
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