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        ソムリエの追言 ㉘
        「1月のフランスのお菓子 ガレット・デ・ロワ 」 
        ________________________________________
        新年あけましておめでとうございます。
        皆さん、お節やお雑煮をたんまり召し上がりましたか?
        シャンパンも一緒に飲んでいただけたでしょうか。
        
        それでは本日の小話です。
        1月のフランスのお菓子といえば。。。
        12月のブッシュ・ド・ノエルを凌ぐ人気のガレット・デ・ロワ(galette des rois)です。
        ご存知でしょうか。
        今回はこのお菓子が主人公です。
        
        ガレット・デ・ロワはその名「王様のガレット」といわれるように
        まずパイケーキよりも上に乗って売られている紙の王冠に目が行きます。
        そう、このパイケーキを食べて、中に入っているフェーヴ(feve)といわれる
        豆や陶器が当たった人は王様になれるのです!
        そして1年を幸せに送ることができるそうです。
        だから1月の幼稚園や小学校の午後の始業前には、
        キャンティーヌ(給食)に出るガレットでフェーヴを当てた、
        紙の王冠をかぶった子供達が誇らしげに校庭を闊歩しています。
        
        それもそのはず。だって、これがなかなか人数が多くて当たらないからなのです。
        家で食べて、家族の中で王様になれても、
        給食の子供達を押しのけて勝ち取る王様とはやはり達成感が違います。
        王様の偉さ?というかスケールが子供心に違う気がしてなりませんでした。
        
        そんな話はさておき。ガレット・デ・ロワとは何者でしょうか。
        1月6日の公現祭を祝う、中にアーモンドペーストが入ったパイケーキです。
        カトリックでは生まれたキリストに東方の三博士が会いにやってきたという日です。
        宗派によってはキリストが生まれた日とされています。
        形を変えて、キプロス・ギリシャ・ポルトガル・スペイン・ドイツ・メキシコやアメリカにいたるまでその風習は残っています。 
        バターたっぷりのサクサクの生地の中に
        ほんのり甘いアーモンドペーストとの絶妙なハーモニー。
        やみつきになっちゃいますよ。実際に現地フランスで食べても、
        決して甘すぎないというのがこのパイケーキのポイント。
        ほどよい甘さがおいしさの秘密です。
        このケーキにはお祝いということでシャンパンも合いますが、
        ぜひデザートワインを合わせてみてください。
        「甘い×甘い」はワインと料理のマリアージュの鉄則。
        だから甘すぎないサラっとした甘口ワインなんてよく合います。
        たとえばペイブランなどなど。
        おいしくてちょっと食べ過ぎちゃうのが玉に傷ですが、
        そこは王様になって一年の幸せを約束されればチャラでしょう。
        
        ちょっと横にそれますが、これは東京で実際にあった話。
        某有名百貨店の有名パティスリーでガレット・デ・ロワを勇んで予約してガレットパーティーを催してくれたお友達。豪勢にもドンペリまで振舞ってくれました。
        で、順番に5人で食べました。さぁっ!誰が王様だ??!お前かっ?あなたかしらっ?
        ・・・あら?誰にもフェーヴが入っていないことが判明!!ががーーん。
        フェーヴのない事実を認識するまで一同しばしの沈黙。
        そしてパニックの渦。どうやらフランス人には大事件なのです。
        「一年のツキに見放されるっ!」そんな勢いで家主が私に
        「売り場に電話するからクレームつけてっ!新しいのもらってきてっ!」ものすごい剣幕でまくし立ててきました。
        
        はい、私、電話しましたよ。
        「あのー、フェーヴはいっていませんでしたよ。」
        すると電話口から
        「日本では衛生上ケーキの中に陶器をいれることができないので、
        袋に別にいれてございます。パイの後ろから刺して入れてお楽しみください。」
        となんともバツの悪そうな対応。
        ・・・・・あららぁぁぁ。そういうことでしたか。しかし、なんとも味気ない。
        フランス人に説明するも、「そんなのつまらない。」「潔癖すぎる。」
        「どっちにしてもやり直しだっ!」
        ということで、また日を改め同じメンバーで、
        後ろからフェーヴを刺して食べなおしたのでした。
        
        皆様、美味しいからといって、縁起物だからといって食べすぎにはご注意を。
        美味しいデザートワインと適量をお召し上がりください。
        何事もほどほどに♪
        もちろん王様になれば、すべてチャラですよ♪
        ぜひ皆さんで楽しんでみてください。
        ※通常、甘いケーキにはデザートワインといいますが、
        個人的にはあっさりした白ワインやスパークリングも
        口の中をさっぱりさせてくれデザートが進むと思っています。
        道上・談
        
        参考 当店のオススメデザートワイン、白ワイン  
        CH. Peybrun 1998 / シャトー・ペイブラン1998年 \4,500 デザートワイン
        香り:
        はちみつ
        カリン メープルシロップを想わせる魅惑的な香り
        砂糖漬けしたレモンの種
        レーズン
        かすかにハーブ系スパイスの香りを感じ取れる
        味わい:
        ふくよかでとろりとした口当たり
        ボリュームのある蜜のような果実味とコクが特徴
        余韻も長く甘味とほのかな苦味が織り成す調和が心地よい 
        
        Vieux CH. Lamothe 2001 / ヴィュ・シャトー・ラモット2001年 \2,000 白ワイン 
        香り:
        レモン グレープフルーツ
        イースト(酵母)
        クリーム 
        レモンバーム アニスシード
        キノコ(マッシュルーム)
        やや蒸れたような香り 
        味わい:
        やさしいがすっきりとした口当たり
        ミディアムボディの辛口
        しっかりとした落ち着いた酸味と
        ほのかな柑橘系の果汁のような果実味、
        かすかな苦味が全体を調和させ形作っている
        余韻はクリーミーなコク、塩味、が長めに続きます。
        
        本年もどうぞよろしくお願い致します。 
        ________________________________________
         
        【 道上 雄峰 】
        幼年時代フランス・ボルドーで育つ。 
        当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。
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