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        ソムリエの追言  ㉟
        「ワインの入港」
        ________________________________________
        MICHIGAMIワインはフランスから直接輸入をしています。
        船便で入港し,積み下ろされ税関を通過したワインは、川崎にある保
        管倉庫へと運ばれていきます。その保管倉庫に行きワインの検品を
        行っています。
        

        商品のダメージや本数の確認はもちろんですが、 一番の目的はトラ
        ックから降ろされたリーファーコンテナ(冷却・保温機能を備えた
        大型の貨物箱)の開封に立ち会うという事です。
        長い船旅の途中で冷却機能が故障していたり、コンテナの中には錆
        びて穴が開き海水が入り込んでいたりする事さえあるからです。
        コンテナの扉を開ける瞬間、ぴんと張り詰めた緊張が走ります。お
        客様の顔が浮かびます。 万が一、冷却装置が壊れていてワインに劣
        化がみられた場合、そのワインは安く叩き売るか処分するかの二つ
        しかないのです。
        コンテナの二重ロックを外して重たい扉を開けると・・・暗闇の中
        ブゥーンというモーター音とともにひんやりとした冷気が・・・冷
        却装置は正常に作動しており、まずは第一段階クリアーです。
        パレット(台木)の上には銀色の断熱シートで包まれたワインがぎ
        っしり積み込まれています。
        

        道上はワイン輸送の際にリーファーコンテナを使い、さらに冷却機
        能が故障した場合に備えて、必ずコンテナ内に断熱シートを被せる
        よう指示をしています。その断熱シートにも破損がないか隅々まで
        チェックをします。
        さらに、これはちょっと裏技的な方法ですが貨物船にコンテナを積
        み込む際には船底のスペースに置いてもらえるようお願いしている
        のです。 航海中に赤道直下を通過する際、船内は50℃を超える場
        合がありますが、海水に近い船底は温度の影響をあまり受けず、ま
        た航海中の揺れが一番少ないのです。
        ワインをシャトーから港まで運び、船へ積み込むのに約2週間、船
        便がフランスの港を出港して日本に到着するまでに約3週間から5週
        間かかります。お客様の早くしろと言う声が聞こえてきます。
        

        ワインは急激な気温の上昇に弱く、ビン内のヘッドスペース(ビン
        内の液面とコルクの間) の空気の体積が膨張すれば、中から押し上
        げる力でコルクが浮き上がったり、ワインが染み出してしまう事が
        あります。
        
        ワインが目減りした分、コルクと液面の間のスペースは大きくなる
        ので、そのスペース分の空気が酸化熟成を急速させ、 ワインの劣化
        につながる恐れがあります。
        また この液漏れによって(通称ワインが噴くと言う)ジャムっぽ
        い香りと酸味か強まります。
        動いているフォークリフトの間をすり抜けながら、さっそく積み下
        ろされたワインから検品を始めていきます。
        

        注文した通りの本数来ているか、破損やラベルの汚れ、液漏れがな
        いかどうか。
        次に検品を終えたワインを数本、倉庫からオフィスに持ち帰って品
        質のチェックを行います。
        

        一般的に、船旅などの長い移動を経てすぐのワインは、振動や揺れ
        により味や香りの成分が不安定な状態で、 バランスが悪くタンニン
        などの収斂味を強く感じる事が有ります。
        
        これは色素やタンニンが固形化した澱が液中に舞っているからとい
        
        う単純な問題だけではなく、澱の生じていない若いワイン、 白ワイ
        ンやロゼワインにも同様に言われている事です。 長いワインの歴史
        の中で自然と生まれてきた経験則のようなものなのでしょう。
        私自身、海外から到着してすぐのワインにはどこかアルコールの抜
        けてしまったような軽さや、 ギスギスとした強い収斂味を感じる事
        が多いです。
        一方で道上曰く、”シャトー・タランスはボルドーで飲むとシャト
        ー・ラ・ジョンカードより美味しいが、日本に到着してから飲むと
        ジョンカードの方が断然美味しい。 最初、違うものを入れて送って
        きたんじゃないかと怒った”と。 実はタランスは揺れに対する抵抗
        力のないデリケートなワインだったのです。
        通常ワインはビン詰めの前にフィルターをかけて濾過するのですが
        、道上は苦肉の策でタランスにフィルターをかけないで日本に送っ
        てくるように指示しました。 そうする事でやっと味わいにコクが出
        てくるようになったそうです。 このワインはホテル・オークラで長
        年愛飲されました。
        昔、樽を船にのせてわざわざ揺らしてから陸に戻す事もありました
        。
        これは、アルコール度数の高い強いワインには当てはまる出来事だ
        ということです。
        すでに何度も行っている入港作業ですが毎回、隅々までチェックを
        し、問題があれば細かい事でも海外の業者に直接指摘をし、改善を
        させています。 時には中々受け入れてもらえない事もありますが、
        より安心で美味しいワインをお届けする為に、長年の輸入経験を活
        かして妥協のない入港作業を行っています。
        
        
        

        【 道上 雄峰 】
        幼年時代フランス・ボルドーで育つ。
        当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感
        じ、自身での輸入販売を開始。
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