◆◇◆ 本郷孔洋のビジネスの眼 vol.370 ◆◇◆
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防空壕
真夜中に空襲警報が鳴って、寝静まっていた街が騒然となった。
老夫婦も、あわてて寝床から飛び起き、
非常用の荷物を背負って地下の防空壕へ続く階段を下りて行った。
するとおじいさんが急に立ち止まった。
不安そうな表情を浮かべ、見るからに家に戻りそうな様子であった。
「おじいさん、どうしたんですか?」
「入れ歯を忘れた」
「心配要りませんよ。
敵が食べ物を落としてくれるわけがありませんから」
(週刊新潮より)
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◆ 正規軍で戦う
1.杜氏は出稼ぎ農家
先般、弊社の勉強会(ホンゴークラブ http://www.ht-tax.or.jp/thclub/ )で、
旭酒造の桜井社長に講演をしていただきました。
ご存知のように、桜井社長は、今もっとも乗っている
「獺祭」のオーナーです。
話の中で、「杜氏は、農家の人で、農閑期の出稼ぎ」と
教えていただきました。
だから、寒い酒造りの季節に農閑期の杜氏が出稼ぎに来る。
逆に言えば、酒造りは冬しかできない。
これが酒蔵のビジネスモデルです。
2.正規軍は強い
獺祭には、杜氏がいません。すべて社員が、一年中作ってます。
逆に言えば、社員が作るから通年生産が可能です。
それを聞いて思ったのは、織田信長と武田信玄でした。
武田信玄はじめ、戦国の軍隊は、兼業農家でした。
ですから、農繁期は戦争ができません。
織田信長は、違いました。
職業としての軍隊を初めて作ったといいます。
すると旭酒造は、一年中正規軍(社員)で戦っている、だから強い。
3.「年寄り同士で集まっても浮いてしまう。」
100歳になりたくないと自殺した99歳の女性が
日頃、こう家族に話していたと言います。(日刊ゲンダイ2016/3/10)
今度は、後々期高齢者の制度を作らなければならない?
ほんごうでした