Vol.201 2020/10/02
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
アメリカ史上最悪!?
大統領候補によるTV討論会のハチャメチャぶり
ぶっちゃけ、トランプ対バイデンのTV討論会はアメリカの凋落を世界に示しただけで終わった。
「民主主義の旗手」か「唯一の超大国」といったお飾りのメッキが剥げた瞬間と言っても過言ではないだろう。
自らの主張や政策を内外に訴える最高の場であるはずの
「大統領候補者による直接対決」は「ウソと罵り合いの場」でしかなかった。
ディベート(討論)の基本ルールである「発言時間の順守」や「指定されたテーマについて議論を深める」ことなど、
一切が無視されていた。
特にひどかったのはトランプ大統領である。
バイデン候補が与えられた時間内で発言しているにもかかわらず、何と73回も横やりを入れ、議論を混ぜ返したからだ。
司会者はFOXニュースのベテラン記者で、どちらかといえば
共和党寄りであったのだが、トランプ大統領の傍若無人なルール無視の発言には、さすがに何度も注意を促したほどである。
しかし、そこは織り込み済みのトランプ大統領。
かつて人気のTV番組で司会を務め、「You are fired ! (お前は首だ!)」の決め台詞で一世を風靡した経験の持ち主である。
視聴者の気を引く手練手管はお手の物というわけだ。
真面目な姿勢が目立ったバイデン候補に対して、「ワシントンの政界に47年間もいて、何もできなかっただろう」、
「お前の息子は薬物乱用で軍隊を除隊させられたんじゃなかったのか」、「第一お前は大学を卒業した時の成績はビリだったらしいな」と、言いたい放題。
さすがのバイデン前副大統領も堪忍袋の緒が切れたようで、
「所得税を750ドルしか払っていないウソつき男」、
「コロナウィルスは自然になくなるのでマスクは要らない、と
言いつのり、専門家の意見を聞こうとしないため、
アメリカは世界最悪の感染国になってしまった。
その責任を認めようとしないで、ワクチンはもうじきできると、またぞろ平気でウソをつく」と反論。
極めつきはトランプ大統領が「税金の支払調書を審査が終わり次第公開する」と大見えを切った際に、バイデン候補が発した
アラビア語の「インシャラー!」であろう。
「神のみぞ知る!」というイスラム教徒の困った時の決まり文句だ。
実は、トランプは2016年の前回の大統領選の時にも、
同じような指摘を受け、「じきに公開する」と答えていたが、
4年たっても一向に情報開示されないままである。
何しろ、自らのヘアスタイルを維持するために7万ドルの散髪と整髪代を「必要経費」として計上しており、税務の専門家からは「いくら何でも問題だ」と指摘を受けているほど。
いずれにせよ、こうしたTV討論に多くの国民は失望感にさいなまれたに違いない。
ぶっちゃけ、どちらの候補が大統領になってもアメリカの凋落は食い止められないだろう。
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