2020年12月23日
年末年始を前にして(所感)村田光平(元駐スイス大使)
コロナ感染の第3派が深刻化し、医療崩壊が不可避と言われだした、この年末年始を前にして、所感をお届けいたします。
「経済重視から生命重視へ」という福島事故の教訓を忘れることの代価を思い知らされつつある中で、内外の市民社会は、2021年10月スイスでの「世界倫理会議」の開催に漕ぎ付けました。世界が直面する危機が文明の危機であり、その真因が倫理の欠如であることが認識されるに至ったからと思われます。
他方、力と支配に立脚する父性文明から、倫理と連帯に立脚する
母性文明への移行が求められており、その動きが実感されるに至っております。
このように確認される人類と地球を守る天地の摂理(歴史の法則)の存在に未来への希望が見出されます。
老子は、あらゆる悪事は最後には露見して罰せられると諭しております。
不道徳の永続を許さないのが歴史の法則です。
「倫理」に立脚するメルケル独首相は輝いております。
皆様の御健康を心からお祈り申し上げます。