原発建屋の崩壊の可能性
令和3年3月20日
村田光平
(元駐スイス大使)
皆様
地震が頻発する中で特に憂慮されるのは原発建屋の崩壊です。
F1の原発建屋の重量は20万トンとのことです。
地下開発の権威として著名な工藤 工博士によればある著作の中で4000トンと記したところ
関係者から一基につき20万トンとするよう連絡があったそうです。地盤は河床で軟弱だけに、しかも堅固な基礎作りも施されておらず、その安全性の欠如に衝撃を受けたそうです。
余震を含めかくも頻繁に地震で揺さぶられれば遠からず崩壊する危険があると考えるのが自然です。
工藤博士はチェルノブイリ事故の翌日ソ連政府から要請を受け、近隣の河川に放射能が流入するのを防ぐよう要請され、その任務を果たした方です。
福島事故直後には地下ダムを作り山側からの地下水の流入を防ぐぐことを提案したが、菅総理まで了承した同提案は東電が
1000億円の経費は株主総会で認められないとして実現しなかった経緯があります。これが実施されていたら汚染水問題は生じなかったはずと悔やまれております。
地震が発生するたびに関係する原発に異常は認められなかったと発表されるのが常となっておりますが、上記の実態に鑑みれば早急に対策を講ずることが求められます。
今夕、工藤博士に本メッセージの内容をお知らせしたところ全くその通りとの返答をいただきました。
皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。