第3回浜田和幸オンライン勉強会のご案内
日時:2021年4月4日(日)午後4時~5時
「テスラ」の電気自動車の「テクノ・キング」イーロン・マスク社長の正体
詳細
テーマ:「テスラ」の電気自動車と「スペースX」の宇宙ロケットに加え、「ニューラリンク」で人間の脳と人工知能(AI)の合体をビジネス化しようと目論む自称「テクノ・キング」イーロン・マスク社長の正体」
背景
得意のツイッターを使い、自らの発想や新規ビジネスを次々と立ち上げ、今や、世界の資産家番付で1位、2位を争うまでに上り詰めた南アフリカ生まれのイーロン・マスク氏。フォロワー数は4000万人を誇り、ホリエモンや前沢友作氏など日本人のファンも多い。「地球環境を守るために」と電気自動車を開発し、「人類の新たな移住先を火星に建設する」と宇宙ロケットや宇宙観光ビジネスに邁進していたかと思いきや、最近では「人工知能(AI)に負けないためには人間のサイボーグ化が欠かせない」と脳とAIを一体化させる新規事業を立ち上げてしまった。
確かに、電気自動車の売り上げでは世界1を達成し、ロケットの打ち上げではアメリカの航空宇宙局(NASA)から事業の委託を勝ち取り、向かうところ敵なしと言えそうだ。しかも、脳内に埋め込む超小型デバイスを通じて、周囲の電子機器を思ったように操作できるという。近い将来には言葉や文字を使わなくとも、他人とテレパシーで交流できるための特許も取得したと豪語する。まさにSFの世界を現実化する天才経営者と言われる所以であろう。
しかし、そうした大言壮語の裏には、別人格が隠されているようだ。自己を過信するあまり、他人を信用しない。また、自分の持っていない知識や技術を有する他人や企業からはあらゆる手段を駆使して欲しいものを手に入れるが、ひとたび自分のものにすれば、即座に縁を切ってしまう。彼の下で働いた元従業員や別れた2人の元妻からは怨嗟の告発も後を絶たない。彼の言動に振り回される日本企業も目白押しだ。
一体全体、自らを平然と「テクノ・キング」と称する人物の本心はどこにあるのだろうか。また、彼が推し進める「世界と人類を変える」ビジネスの実態は、どこまで信用するに値するのだろうか。今、世界で最も注目を集めるベンチャー起業家の正体を明らかにしたい。
浜田和幸プロフィール
・国際政治経済学者(米ジョージ・ワシントン大学政治学博士、清華大学国家戦略研究院客員教授)
・国際未来科学研究所代表(新日本製鉄、米議会調査局経済部、米「戦略国際問題研究所」勤務を経て)
・元参議院議員(総務大臣政務官、外務大臣政務官、東日本大震災復興対策本部委員、2020東京オリンピック招致委員を歴任)
主な著書
『知的未来学入門』(新潮選書、1994年)
『ヘッジファンド』(文春新書、1999年)
『快人エジソン』(日経ビジネス人文庫、2000年)
『石油の支配者』(文春新書、2008年)
『この国の本当のかたち』(廣済堂新書、2016年)
『武器としての超現代史』(学研プラス、2016年)
『未来の大国』(祥伝社新書、2019年)